3.2 PlateSpin Forgeの移動およびそのIPアドレスの再割り当て

PlateSpin Forgeアプライアンスを移動するには、そのコンポーネントのIPアドレスを変更し、新しい環境を反映する必要があります。これらのIPアドレスは、アプライアンスの初期設定時に指定したものです(『Forge導入ガイド』を参照)。

手順はアプライアンスバージョン(1または2)によって異なります。ユニットのアプライアンスバージョンを判別する方法については、『Forge導入ガイド』の「ユニットのアプライアンスバージョンの判別」を参照してください。

3.2.1 Forgeアプライアンスバージョン2の移設手順

移設手順を開始する前に以下を実行します。

  1. すべてのレプリケーションスケジュールを一時停止し、ワークロードごとに少なくとも1つの増分が実行されていることを確認します。

    1. PlateSpin Forge Webクライアントで、すべてのワークロードを選択し、[Pause (一時停止)]をクリックして、[Execute (実行)]をクリックします。

    2. すべてのワークロードに対して[Paused (一時停止中)]と表示されていることを確認します。

移設プロセスの詳細は、移設場所でのアプライアンスの新しいIPアドレスが知られているか(シナリオ1)、または知られていないか(シナリオ2)によって異なります。

シナリオ1 - Forgeの移設(新しいIPアドレスがわかっている場合)

  1. すべてのレプリケーションを一時停止します。上記のステップ 1.aステップ 1.bを参照してください。

  2. Forge Appliance Configuration Console (ACC)を起動します。ブラウザを開いて、http://<Forge_IP_address>:10000に移動してください。

  3. forgeuserアカウントを使用してログインして、[ホストの設定]をクリックします。

  4. 新しいネットワークパラメータを入力し、[適用]をクリックします。

  5. 確認のポップアップウィンドウで、新しい設定が正確であることを確認し、[保存する前にネットワーク設定を検証する]の選択を解除し、[続行]をクリックします。

  6. 設定プロセスの完了、およびブラウザウィンドウに[設定に成功しました]ポップアップウィンドウが表示されるまで待ちます。

    メモ:アプライアンスの接続を物理的に外して新しいサブネットに接続するまで、ポップアップウィンドウにある新しいACCアドレスのリンクは機能しません。

  7. アプライアンスをシャットダウンします。

    1. 次の手順でForge Management VMをシャットダウンします。Forge管理VMの起動とシャットダウンを参照してください。

    2. アプライアンスホストをシャットダウンします。

      1. Forgeコンソールで、<Alt> + <F2>を押してESX Serverコンソールに切り替えます。

      2. スーパーユーザでログインします(ユーザrootおよび関連づけられたパスワードを使用)。

      3. 次のコマンドを入力し、<Enter>を押します。

        shutdown -h now
        
    3. アプライアンスの電源をオフにします。

  8. アプライアンスの接続を外し、新しいサイトに移動させて、それを新しいサブネットに接続し、電源をオンにします。

    これで新しいIPアドレスが有効になります。

  9. ACCを起動してforgeuserアカウントを使用してログインし、[Forge VMの設定]をクリックして、必要なパラメータを指定し、次に[適用]をクリックします。

  10. 設定が正しことを確認し、[続行]をクリックし、プロセスが完了するまで待ちます。

    メモ:Forge VMがDHCPを使用するように設定された場合は、移設後に以下の手順を実行します。

    1. Forge VMの新しいIPアドレスを判別します(VMwareクライアントプログラムを使用してForge VMにアクセスし、VMのWindowsインタフェースで参照してください。VMware Clientの起動およびForge管理VMへのアクセスを参照してください)。

    2. 新しいIPアドレスを使用してPlateSpin Forge Web Clientを起動し、コンテナを更新します([設定]>[コンテナ]>[次へ]をクリックしてください)。

  11. 一時停止されたレプリケーションを再開します。

シナリオ2 - Forgeの移設(新しいIPアドレスがわからない場合)

  1. すべてのレプリケーションを一時停止します。ステップ 1を参照してください。

  2. アプライアンスをシャットダウンします。

    1. 次の手順でForge Management VMをシャットダウンします。Forge管理VMの起動とシャットダウンを参照してください。

    2. アプライアンスホストをシャットダウンします。

      1. Forgeコンソールで、<Alt> + <F2>を押してESX Serverコンソールに切り替えます。

      2. スーパーユーザでログインします(ユーザrootと関連するパスワード)。

      3. 次のコマンドを入力し、<Enter>を押します。

        shutdown -h now
        
    3. アプライアンスの電源をオフにします。

  3. アプライアンスの接続を外し、それを移動させて新しいネットワークに接続し、次に電源をオンにします。

  4. 現在のIPアドレス(以前のサイトのIPアドレス)でForgeと通信できるようにするために、コンピュータ(ノートパソコン推奨)をセットアップし、次にそれをアプライアンスに接続します。

    導入ガイド』の「Forge ACCアプライアンスバージョン2の設定手順」を参照してください。

  5. Forge Appliance Configuration Console (ACC)を起動します。ブラウザを開いて、http://<Forge_IP_address>:10000に移動してください。

  6. forgeuserアカウントを使用してログインして、[ホストの設定]をクリックします。

  7. 新しいネットワークパラメータを入力し、[適用]をクリックします。

  8. 確認のポップアップウィンドウで、新しい設定が正確であることを確認し、[保存する前にネットワーク設定を検証する]の選択を解除し、[続行]をクリックします。

  9. 設定プロセスの完了、およびブラウザウィンドウに[設定に成功しました]ポップアップウィンドウが表示されるまで待ちます。

    メモ:アプライアンスの接続を物理的に外して新しいサブネットに接続するまで、ポップアップウィンドウにある新しいACCアドレスのリンクは機能しません。

  10. アプライアンスからコンピュータの接続を外し、アプライアンスを新しいサブネットに接続します。

    これで新しいIPアドレスが有効になります。

  11. ACCを起動してforgeuserアカウントを使用してログインし、[Forge VMの設定]をクリックして、次に[適用]をクリックします。

  12. 設定が正しことを確認し、[続行]をクリックし、プロセスが完了するまで待ちます。

    メモ:Forge VMがDHCPを使用するように設定された場合は、移設後に以下の手順を実行します。

    1. Forge VMの新しいIPアドレスを判別します(VMwareクライアントプログラムを使用してForge VMにアクセスし、VMのWindowsインタフェースで参照してください。VMware Clientの起動およびForge管理VMへのアクセスを参照してください)。

    2. 新しいIPアドレスを使用してPlateSpin Forge Web Clientを起動し、コンテナを更新します([設定]>[コンテナ]>次にをクリックしてください)。

  13. 一時停止されたレプリケーションを再開します。

3.2.2 Forgeアプライアンスバージョン1の移設手順

  1. すべてのレプリケーションスケジュールを一時停止し、ワークロードごとに少なくとも1つの増分が実行されていることを確認します。

    1. PlateSpin Forge Webクライアントで、すべてのワークロードを選択し、[Pause (一時停止)]をクリックして、[Execute (実行)]をクリックします。

    2. すべてのワークロードに対して[Paused (一時停止中)]と表示されていることを確認します。

  2. 次の手順でForge Management VMをシャットダウンします。Forge管理VMの起動とシャットダウンを参照してください。

  3. アプライアンスホストをシャットダウンします。

    1. Forgeコンソールで、<Alt> + <F2>を押してESX Serverコンソールに切り替えます(Forgeコンソールに戻るには、<Alt> + <F1> を押します)。

    2. スーパーユーザでログインします(rootおよび関連するパスワード)。

    3. 次のコマンドを入力し、<Enter>を押します。

      shutdown -h now
      
    4. アプライアンスの電源をオフにします。

  4. アプライアンスを新しい場所に移動してハードウェアをセットアップし、必要なケーブルを接続してアプライアンスの電源をオンにします。

  5. 次の手順でアプライアンスのネットワーク設定を更新します。

    1. Forgeコンソールからスーパーユーザでログインします(rootおよび関連するパスワード)。

    2. 必要に応じて、アプライアンスホストのIPアドレス、ネットマスク、およびゲートウェイのIPアドレスの設定を更新します。静的IPのリースが有効な場合のみ、DHCPを使用できます。複数アプライアンスの環境では、ホスト名の競合を防ぐためにアプライアンスに一意のホスト名を割り当てます。

    3. 必要に応じて、Forge管理VMのIPアドレス、ネットマスク、ゲートウェイのIPアドレス、およびドメイン提携の設定を更新します。

    4. [OK]を選択し、更新内容を確認して再度[OK]を選択します。

  6. 一時停止されたレプリケーション用にネットワーク設定を更新します。PlateSpin Forge Webクライアントで、一時停止されたワークロードごとに次の内容を実行します。

    1. 一時停止されたワークロードの保護の詳細の中の[Replication Settings (レプリケーションの設定)]セクションにアクセスします。

    2. [Replication Network (レプリケーションネットワーク)]の値を更新し、ネットワークの変更を反映させます。

    3. 設定を保存します。

  7. レプリケーションの再開: PlateSpin Forge Webクライアントですべてのワークロードを選択し、[Resume Schedule (スケジュールの再開)][Execute (実行)]の順にクリックします。