First Previous Next Last チュートリアル : WEBアプリケーションの開発  05/19/03 09:45:01 

Lesson 3    プロジェクトおよびアーカイブの操作

 
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学習する内容

このレッスンでは、WorkbenchのプロジェクトおよびWorkbenchを使用してプロジェクトのファイルからJ2EEアーカイブを作成する方法について学習します。 ことわざを表示するWebアプリケーションのプロジェクトを作成します。

学習内容は次のとおりです。

 
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実行する内容

  1. プロジェクトのディレクトリをセットアップする

  2. 新しいプロジェクトを作成する

  3. ディレクトリをプロジェクトに追加する

  4. ファイルシステムの他の場所からコンテンツを追加する

  5. プロジェクト作成用のクラスパスを設定する

所要時間   約10分

注記:   プロジェクト開発のこの段階でJ2EEアプリケーションサーバを実行する必要はありません。

 
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プロジェクトとアーカイブの関係

これまでの操作(Workbenchを使用する前)では、JARコマンドを使用してアーカイブを作成した場合、ハードディスクにディレクトリ構造を配置して、必要なアーカイブ構造をミラーリングする必要がありました。 このように強制的にファイルを配置する方法は、最も便利な操作方法とはいえません。

Workbenchでは、希望するディレクトリでプロジェクトの異なる部分に対してファイルをグループ化できます。 プロジェクト設定により、アーカイブでファイルが属する場所が指定されます。 異なるソースディレクトリにあるファイルは、アーカイブで1つのディレクトリに割り当てることができます。

一般的に、プロジェクトのコンテンツは、個々のファイルではなくディレクトリになります。 作業を進める上でプロジェクトのディレクトリにファイルを追加でき、これらのファイルは生成されたアーカイブに自動的に含まれます。 ディレクトリレベルでプロジェクトのコンテンツを指定すると、ソースディレクトリ内のすべてのファイルが指定のアーカイブディレクトリでまとめられます。 ファイルを異なるアーカイブディレクトリに配置するには、異なるプロジェクトソースディレクトリに配置する必要があります。

また、個々のファイルをプロジェクトのコンテンツとして指定することもできます。 各ファイルに対してアーカイブで特定の場所を指定します。 コンテンツをプロジェクトに何度も追加しないようにするには、プロジェクトにディレクトリを追加したり、そのディレクトリでファイルを追加したりしないことをお勧めします。

 
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ソースファイルの保存場所

ソースファイルは、さまざまな方法で整理できます。 操作しているアプリケーションのコード、HTML、および他のファイルは、通常プロジェクトのルートディレクトリに保存されます。 JAR、タグライブラリなど、他のファイルは、多数のプロジェクトで使用されるディレクトリに保存される場合があります。

Proverbsチュートリアルアプリケーションでは、プロジェクトルートに次の3つのディレクトリが含まれます。

ディレクトリ

コンテンツ

src

ProverbsアプリケーションのJavaソースコード

jsps

JSPページ

resources

各国対応のために翻訳可能なテキスト文字列のリソースバンドルファイル

WEB-INF

配備記述子、Struts設定ファイル、および特定のアプリケーションサーバに対する配備ファイル

 
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アーカイブの一般的なディレクトリ構造

J2EEアーカイブの内部ディレクトリ構造は、ユーザにより大きく異なります。 Webアプリケーションのアーカイブ(WAR)には、少しの要件しかありません。 URLからアクセスできないファイルを、WEB-INFディレクトリおよびそのサブディレクトリに配置します。 配備記述子は、WEB-INF内になければなりません。

WEB-INFディレクトリには、次のコンテンツがあります。

ファイルまたはディレクトリ

コンテンツ

web.xml

アプリケーションサーバにWebアプリケーションの操作方法を命令する必須の配備記述子

WEB-INF/classes

アプリケーションのコンパイル済みJavaクラスファイル

WEB-INF/lib

アプリケーションで使用するJARファイル

他のファイルの場所は、ユーザが決定できます。 Proverbsアプリケーションでは、Strutsタグライブラリ(TLDファイル)および設定ファイル(struts-config.xml)も、WEB-INFディレクトリ内にあります。 URLからアクセス可能なJSPページは、アーカイブのルートディレクトリにあります。 WEB-INFディレクトリ下のファイルは、デフォルトではURLからアクセスできませんが、URLアクセス用に設定できます。

結果のアーカイブディレクトリ構造は、次のとおりです。

  archive root
      jsps
      /WEB-INF
          web.xml
          struts-config.xml
          struts-html.tld, struts-logic.tld, struts-bean.tld
          /classes
              compiled classes in the com.proverb package
          /lib
              struts.jar

 
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プロジェクトの作成

Webアプリケーションのプロジェクトを作成するには、まずディレクトリを簡単にセットアップします。 その後、Workbenchを起動してプロジェクトファイルを作成します。

 
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EXERCISE 3-1: プロジェクトのディレクトリをセットアップする

このエクササイズでは、ソースファイルのディレクトリを作成します。

  1. ご使用のオペレーティングシステムのツールを使用して、ProverbStartというプロジェクトのルートディレクトリを作成します。 ディスクドライブのルートレベル、または選択したサブディレクトリに配置できます。 チュートリアルのサンプルパスでは、WorkbenchProjectsディレクトリにProverbStartを作成したことを想定しています。 Windowsでは、次のようになります。

      c:\WorkbenchProjects\ProverbStart
    
  2. ProverbStartディレクトリで、次の4つのサブディレクトリを作成します。

      jsps
      resources
      src
      WEB-INF
    

    注記:   「WEB-INF」は、すべて大文字にする必要があります。 Windowsエクスプローラでは、大文字の名前が「Web-inf」と表示される場合がありますが、正しく入力するとプロジェクトでは正しくなります。

  3. チュートリアルに要する時間を短縮するため、大部分のJavaおよびJSPコードが提供されています。 このコードを含めるには、次の3つの項目を指定のディレクトリにコピーします。

    コピー元になるWorkbenchの/docs/tutorial/TutorialFiles/proverbs/のディレクトリ

    コピーする項目

    コピー先のプロジェクトディレクトリ

    jsps

    JSPファイル

    ProverbStart/jsps

    src

    comフォルダおよびそのコンテンツ

    ProverbStart/src

    config

    struts-config.xml

    ProverbStart/WEB-INF

 
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EXERCISE 3-2: 新しいプロジェクトを作成する

このエクササイズでは、Workbenchを開始しNew Projectウィザードを使用して、Proverbs Webアプリケーションのプロジェクトを作成します。

  1. Workbenchを開始します。 Windowsの[スタート]メニューからNovell exteNd Workbenchのショートカットを使用できます。

    Workbenchがすでに開いている場合は、[File]>[Close Project]の順に選択して、開いているプロジェクト(存在する場合)を閉じます。

  2. メニューから[File]>[New Project]の順に選択します。

    Tut3-2newProj

  3. New Projectウィザードで、[WAR]を選択してから[OK]をクリックします。

  4. [Project Name]フィールドに、ProverbStartと入力します。

  5. [Project Location]フィールド横の省略記号をクリックして、 EXERCISE 3-1: プロジェクトのディレクトリをセットアップするで作成したProverbStartディレクトリを選択します。 [OK]をクリックすると、ダイアログボックスの他のフィールドが自動的に記入されます。

    アーカイブの場所はプロジェクトルートディレクトリで、配備記述子の場所はWEB-INFディレクトリです。

  6. [Project J2EE Version]フィールドで、[J2EE 1.3 (WAR 2.3)]を指定して、J2EE 1.3をサポートしている任意のサーバでアプリケーションが実行されるようにします。

    Tut3-2newProjSpecs

  7. Next]をクリックします。

    ウィザードにより、プロジェクト情報が要約されます。

    注記:   開いているプロジェクトを閉じずに[New Project]を選択した場合、ウィザードにより新しいプロジェクトを、開いているプロジェクトのサブプロジェクトにするかどうかを尋ねるメッセージが表示される場合があります。 これは、新しいWARまたはEARのEJBの部分を作成する際に役立ちます。

  8. Finish]をクリックします。

    ナビゲーションペインで、[Project]タブに新しいプロジェクトが表示されます。 ソースビューまたはアーカイブビューのいずれかを使用できます。

お分かりのように、プロジェクトルートディレクトリのコンテンツは、自動的にプロジェクトの部分にはなりません。 ルートディレクトリで他のファイルおよびディレクトリを使用することもできます。 次のエクササイズでは、プロジェクトに他のディレクトリを追加し、記述子のエントリをファイルからディレクトリへと変更します。

 
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プロジェクトへのコンテンツの追加

[Project Settings]ダイアログボックスおよびナビゲーションペインを使用するという2つの方法で、ディレクトリおよびファイルをプロジェクトに追加できます。 New Projectウィザードで指定する記述子ファイルのみが、自動的に含まれます。 選択するディレクトリおよびファイルは、プロジェクトルートディレクトリまたはファイルシステムの他の場所から選択できます。 次の2つのエクササイズでは、コンテンツの追加方法を示します。

 
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EXERCISE 3-3: ディレクトリをプロジェクトに追加する

このエクササイズでは、プロジェクトのディレクトリを選択して、結果のアーカイブでの場所を指定します。

  1. メニューから[Project]>[Project Settings]の順に選択します。

    Tut3-3addDirs

  2. Contents]タブを選択します。

    [Project]フィールドで[ProverbStart]プロジェクトが選択されます。 プロジェクトに他のサブプロジェクトが含まれる場合、使用可能なプロジェクトから選択できます。

  3. Contents]タブで、[WEB-INF/web.xml]を選択して[Delete]をクリックします。

    この手順の目的は、個々のファイルの代わりに、WEB-INFディレクトリのプロジェクトエントリを作成することです。

  4. Add Directory]をクリックします。

    [Open]ダイアログボックスに、ファイルシステムのドライブおよびディレクトリが表示されます。

  5. ディレクトリ構造を移動して、プロジェクトルートディレクトリでWEB-INFディレクトリを検索して[OK]をクリックします。

  6. [Add to Project]ダイアログボックスで最後の項目([Add the files to the archive at this location])をオンにして、場所にはWEB-INFを指定します。

    Tut3-3addDialog

  7. OK]をクリックして、[Project Settings]ダイアログボックスに戻ります。

    Tut3-3ProjSetconfig

    ファイルweb.xmlの代わりに、ソース場所およびアーカイブ場所の両方でWEB-INFディレクトリが表示されます。 後に他のファイルをWEB-INFに追加する際に、これらは自動的にプロジェクトの部分になります。

  8. Add Directory]ボタンを使用して、プロジェクトにさらに3つのソースディレクトリを追加します。 これらはすべて、プロジェクトルートディレクトリ下に配置されます。

    完了すると、[Project Settings]は次のようになります。

    Tut3-3addDone

  9. OK]をクリックして、[Project Settings]ダイアログボックスを閉じます。

  10. ナビゲーションペインで、ソースレイアウトビューとアーカイブレイアウトビューを切り替え、表示されたディレクトリを展開します。 Workbenchで、ソースディレクトリが再配置され、アーカイブレイアウトが表示されます。

 
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EXERCISE 3-4: ファイルシステムの他の場所からコンテンツを追加する

プロジェクトにディレクトリおよびファイルを追加するには、[Project Settings]ダイアログボックスを使用する以外にも方法があります。 このエクササイズでは、ナビゲーションペインの[Directory]タブを使用してコンテンツを追加します。

すべてのStrutsプロジェクトで、新しいファイル(Struts JARおよびタグライブラリ)が必要となります。 これらは変更しないため、操作するすべてのStrutsプロジェクトで別個のコピーは必要ありません。 提供されたTutorialFilesディレクトリから直接追加します。

  1. ナビゲーションペインで、[Directory]タブを選択します。

    ヒント:   より見やすくするため、ナビゲーションペインのサイズを変更できます。 下端ま たは右端を移動してパネル全体を大きくしたり、ディレクトリとファイルリスト間のバー を移動させたりすることができます。

  2. ディレクトリリストで、Workbenchのインストールディレクトリを検索して展開し、Workbenchの/docs/tutorial/TutorialFiles/jarsディレクトリを表示します。

    注記:   デフォルトのインストールディレクトリは、Program Files/Novell/exteNd Workbenchです。

    Tut3-4navDir

  3. ペイン下部で、[struts.jar]ファイルを右クリックして、[Add to Project]を選択します。

  4. [Add to Project]ダイアログボックスで[Add the files to the archive at this location]オプションをオンにして、場所にはWEB-INF/lib/struts.jarを指定します。

    注記:   ファイルを追加すると、場所にはファイル名が含まれます。

    tut3-4addJar

  5. OK]をクリックします。

  6. tlds]ディレクトリ(この場合は、ファイルではありません)を右クリックして[Add to Project]を選択し、同様にTutorialFiles内にあるtldsディレクトリを追加します。

    Tut3-4addTlds

  7. [Add to Project]ダイアログボックスで[Add the files to the archive at this location]オプションをオンにして、場所にはWEB-INFを指定します。

    Tut3-4addTldsDialog

  8. OK]をクリックします。

  9. [Add to Project]ダイアログボックスを閉じてから、ナビゲーションペインで[Project]タブを選択して[Archive layout]を選択します。

    WEB-INFディレクトリをクリックすると、ファイルリストには、web.xml、struts-config.xml、およびタグライブラリ(拡張子はtld)が含まれます。 WEB-INFを展開してlibをクリックすると、ファイルリストにはstruts.jarが表示されます。

注記:   このエクササイズでは[Directory]タブを使用して、プロジェクトのディレクトリおよびファイルを選択しました。 [Directory]タブでは、ディレクトリおよびファイルを表示してファイルを削除したり、ファイルの名前を変更したりできますが、これはハードディスクで使用する際の完全なツールではありません。 ディレクトリおよびファイルを再構成するには、ご使用のオペレーティングシステムのツールを使用してください。

 
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プロジェクトのクラスパスの設定

プロジェクトを作成する場合、Workbenchでは、ソースコードで参照するJARおよび他のJavaファイルの場所を特定する必要があります。 [Project Settings]ダイアログボックスでプロジェクトを作成するためのクラスパスを指定します。Workbenchにより、J2EEクラスのJARが自動的に含まれます。

 
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EXERCISE 3-5: プロジェクト作成用のクラスパスを設定する

このエクササイズでは、[Project Settings]ダイアログボックスを使用してコンパイル時のクラスパスに追加を行います。 Proverbsアプリケーションでは、クラスパスにはstruts.jarも含める必要があります。

  1. プロジェクトを開き、メニューから[Project]>[Project Settings]の順に選択します。

  2. Classpath/Dependencies]タブを選択します。

    J2EEクラスのアーカイブが、すでにWARのクラスパスに含まれています。 通常、このパスは完全なパスです。 %NOVELL_EXTEND_WORKBENCH_HOME%を使用して、Workbenchディレクトリ構造のファイルおよびディレクトリのルートパスを置き換えることをお勧めします。

  3. (オプション)既存のクラスパスを選択して[Edit]をクリックします。 パスの適切な部分を%NOVELL_EXTEND_WORKBENCH_HOME%変数で置き換え、[OK]をクリックします。

    次のような画面になります。

    Tut3-5projSetClasspath

  4. Add Entry]ボタンをクリックします。

  5. Workbenchの/docs/tutorial/TutorialFiles/jarsディレクトリでstruts.jarを選択して[OK]をクリックします。

  6. (オプション)この新しいパスを編集して、%NOVELL_EXTEND_WORKBENCH_HOME%変数を追加します。

    クラスパスのリストは、次のようになります。

    Tut3-5projClasspathDone

  7. OK]をクリックして、[Project Settings]ダイアログボックスを閉じます。

 
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実行した内容のまとめ

アプリケーションの開発   このレッスンでは、Proverbsチュートリアルアプリケーションの次の部分を作成しました。

Workbenchツールの使用   Workbenchで、次のツールを使用しました。

プロジェクトのソースディレクトリまたはアーカイブ場所を変更する必要がある場合は、いつでも[Project Settings]ダイアログボックスに戻ることができます。

次のレッスン   次のレッスンでは、JSPウィザードおよびプロジェクトの作成、配備について学習します。

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