サーバの環境設定

Preboot Services環境では、標準のDHCPサーバ、Proxy DHCPサーバ、TFTPまたはMTFTPのブートサーバ、およびトランザクションサーバが正常に機能している必要があります。標準のDHCPサーバを除いて、これらのサーバはZfD Preboot Servicesのインストール時にインストールされます。

以下の節では、これらのサービスについて一般的な情報を提供します。

これらのサービスについて、デフォルトの環境設定を変更する必要が出てくることはほとんどありません。ただし、環境設定に関してより詳しい情報が必要な場合には、Windows NT 4.0でのPreboot Servicesサーバの環境設定またはNetWareにおけるPreboot Servicesサーバの環境設定を参照してください。


DHCPサーバ

標準のDHCPサーバは、PXEワークステーションにIPアドレスを割り当てることができる有効なスコープを持つように設定される必要があります。スコープのオプションでは、PXEワークステーションが使用するゲートウェイまたはルータを指定することも必要です。

Preboot Services (厳密には、Proxy DHCPサーバ)がDHCPサーバと同じサーバにインストールされている場合、DHCPサーバには特殊なオプションタグを設定することが必要です。詳細については、Windows 2000 Advanced Serverでの標準のDHCPサービスおよびProxy DHCPサービスの設定およびNetWare 6 DHCPサーバへの標準のDHCPサービスおよびProxy DHCPサービスのセットアップを参照してください。

重要:  標準のDHCPサーバをすでに実行しているNetWare(R) 5.xサーバ上にProxy DHCPサーバをインストールし実行することは、サポートされていません。


Proxy DHCPサーバ

Preboot Services Proxy DHCPサーバは標準のDHCPサーバと連携して、TFTP、MTFTP、およびトランザクションの各サーバのIPアドレスをPXEクライアントに通知します。Proxy DHCPサーバはPXEクライアントに応答し、どのブートサーバ(TFTPまたはMTFTP)が使用されるかをも通知します。

デフォルトの環境設定の変更が必要になる場合はほとんどありません。

Proxy DHCPサーバをトランザクションサーバまたはTFTPサーバと同じサーバ上で実行しない場合には、PXEワークステーションが別のサーバにアクセスするようにProxy DHCP設定を変更する必要があります。

重要:  標準のDHCPサーバをすでに実行しているNetWare 5.xサーバ上にProxy DHCPサーバをインストールし実行することは、サポートされていません。


TFTPサーバおよびMTFTPサーバ

Preboot ServicesのTFTPサーバおよびMTFTPサーバは、Preboot Servicesクライアントがイメージ作成処理を実行するのに必要なファイルを要求するために使用されます。この他に、TFTPサーバはこれらのファイルの集中管理用リポジトリを提供します。

PXEクライアントは、これらのサーバのいずれかを使用してPreboot Servicesクライアントをダウンロードします。

デフォルトでは、ワークステーションのブート処理を迅速に実行するためにTFTPが使用されますが、環境設定を変更してMTFTPを使用することもできます。詳細については、Windows NT 4.0でのPreboot Servicesサーバの環境設定またはNetWareにおけるPreboot Servicesサーバの環境設定を参照してください。


トランザクションサーバ

Preboot Servicesクライアントはトランザクションサーバに接続して、ワークステーションで実行することが必要なイメージ作成処理があるかどうかを確認します。

デフォルトの環境設定の変更が必要になる場合はほとんどありません。

トランザクションサーバがPreboot Servicesクライアントと通信するために使用するUDPポートを変更できます(デフォルトでは、UDPポート18753を使用)。この変更はトランザクションサーバが実行している他のサービスとポートが競合する場合にのみ、実行することが必要です。詳細については、ZENworks for Desktops Preboot Servicesのインストールとセットアップを参照してください。