マルチキャストの手順

マルチキャストセッションの実行方法は2つあります。次のどちらかの方法で行います。


自動セッションの定義

  1. (省略可能)参加する各コンピュータにZfD Imaging Agentをインストールします。

    その理由と詳細な操作手順については、マルチキャストの利点を参照してください。

  2. ConsoleOneで、サーバオブジェクトを右クリックし、[Properties]>[ZENworks Imaging]タブの順にクリックします。

  3. [Add]をクリックしてから、マルチセッションの名前を入力し、[OK]をクリックします。

  4. [Multicast Session Settings]ページで[Master Image Source]を指定します。

    イメージファイルまたはマスタワークステーションを指定することができます。

    別のマルチキャストセッションでマスタとして使用されている、または他のセッションで明示的に参加コンピュータと指定されているワークステーションをマスタとして指定することはできません。

  5. マルチセッションを開始する前に、ブートする参加ワークステーションの数を決定します。[Clients Have Joined]テキストボックスに数を指定します。

    指定がない場合にはデフォルトのワークステーション数5台が使用されます。

  6. 開始要件参加クライアント数の要件を満たす十分な数のワークステーションがブートされていない場合は、参加ワークステーションがブートされてから、別の参加ワークステーションがブートされないまま特定の時間が経過したら、マルチキャストセッションが開始されます。この時間は[Minutes Have Elapsed Since a New Client Has Joined]テキストボックスで指定します。

    指定がない場合にはデフォルトの15分が使用されます。

  7. セッションの完了後にセッションを削除する場合は、最後のチェックボックスを選択します。

  8. [Multicast Session Participation]ページで、[Include the Following Workstations]の下にある[Add Workstation]をクリックし、このマルチキャストセッションに含めるワークステーションオブジェクトを明示的に追加します。

    または、

    このマルチキャストセッションに参加させるワークステーションを選択するためのルールを作成する場合は、[Include Machines Which Meet Any of These Criteria]の下にある[Add Rule]をクリックします。

    詳細については、[Participation]ページの[Help]を参照してください。

  9. [OK]をクリックして、ZENworksの[Imaging Multicast Sessions]ページに戻ります。

  10. マルチキャストセッション名の横にあるチェックボックスが自動的に選択され、そのセッションが有効になっていることを示します。マルチキャストセッションを無効にする場合は、セッション名の横のチェックボックスの選択を解除します。

  11. 参加ワークステーションを選択するためのルールを使用するマルチキャストセッションが複数定義されている場合は、2つ以上のセッションに対し参加資格を持つワークステーションが出てくる可能性があります。このような場合は、そのワークステーションが資格を満たしているセッションのうち、このリスト内で最初に有効にされたセッションが残りの有効なセッションよりも優先されます。リスト内のセッションの位置を変更する場合は、マルチキャストセッション名を選択してから、[Move Up]または[Move Down]をクリックします。

  12. [OK]をクリックします。


各コンピュータの物理的な操作

  1. (省略可能)参加する各コンピュータにZfD Imaging Agentをインストールします。

    その理由と詳細な操作手順については、マルチキャストの利点を参照してください。

  2. マルチキャストセッションを支援する各人について、一連のイメージングブートディスクまたはイメージングブートCDを作成するか、参加コンピュータでPXEを有効にします。

    この方法については、イメージングブートデバイスまたはブート方法の準備を参照してください。

  3. イメージングサーバからマルチキャストセッションを開始する場合以外は、マスタコンピュータを含む各コンピュータで、イメージングブートディスク、イメージングブートCDにより、またはPXEが有効にされている場合はブートすることにより、Linuxプロンプトにアクセスします。

  4. ブートプロンプトで「manual」と入力するか、PXEメニューから[Start ZENworks Imaging in Maintenance Mode]を選択します。

  5. マルチキャストセッションにおける各参加コンピュータの識別方法は2つあります。

  6. マスタコンピュータまたはイメージングサーバからマルチキャストセッションを開始します。マスタコンピュータからセッションを開始する場合は、セッションマスタとしてワークステーションが指定されている必要があります。イメージングサーバからセッションを開始する場合は、セッションマスタとして保存済みのイメージファイルが指定されている必要があります。

    マルチキャストセッションをマスタコンピュータから開始する場合は、マスタコンピュータで「m」と入力し、<Enter>を押します。その他すべてのコンピュータを参加コンピュータとして登録したうえで、マスタコンピュータで、「g」と入力し、<Enter>を押します。

    イメージングエンジンにより、マスタコンピュータのイメージの作成が開始され、そのイメージが送信のうえ、各参加コンピュータに適用されます。問題がある場合は、マスタコンピュータにレポートされ、表示されます。

    または、

    マルチキャストセッションをイメージングサーバから開始する場合は、イメージングサーバ(imgserv.nlmまたはdllまたは.dlm)をロードし、[Manually Start Multicast]を選択してから、マルチキャストの対象となるイメージファイルへの完全なパスを指定したうえで、セッションパラメータを指定します。[Yes]を選択して、マルチキャストセッションを開始します。

    イメージが送信され各参加コンピュータに適用されます。

    イメージングサーバで、[Multicast Sessions]を選択し、登録済みのクライアント数とセッション開始に必要なクライアント数を満たすために必要なクライアント数を確認します。たとえば、「3/2」と表示されている場合は、登録済みのクライアントが3あり、セッションの開始までにあと2件の登録が必要であることを示します。一覧表示されているセッションは、進行中であるものも含め、どれでも、セッション名を選択し、[Delete]をクリックすれば削除することができます。

  7. イメージングが終了したら、各参加コンピュータで、次を実行し、新しいオペレーティングシステムが適用された状態でコンピュータをブートします。

    1. Linuxプロンプトが表示されたら、「lilo.s」と入力し、<Enter>を押します。

    2. <Ctrl>+<Alt>+<Delete>を押します。

      新しいオペレーティングシステムでコンピュータがブートしない場合(Linuxプロンプトが表示された場合)は、「lilo.s」コマンドを再度入力し、コンピュータの2度目の再起動を実行します。