[User]の設定は、開いているビュー(Application Window、Application Explorer、Application Browser)に関係なくApplication Launcherに適用される一般的な環境設定です。
[Launcher Configuration]ダイアログボックスが開いたことを確認します。このダイアログボックスが開かない場合は、Application Launcher環境設定の表示を参照してください。
[User]をクリックして、Application Launcherに適用される、一般的な環境設定を表示します。
![[User]タブを表示した[Launcher Configuration]ダイアログボックス](../graphics/zfd_am_launch_user_a.gif)
次の設定を指定します。
[Allow Users to Exit]: ユーザがApplication Launcherを終了できるかどうかを指定します。[No]を選択すると、[Exit Application Launcher]オプションはApplication WindowおよびApplication Explorerウィンドウの[File]メニューから削除されます。
設定できる値は、[Yes]、[No]、および[Unset]です。[Unset]を選択しても、カスタム設定の含まれるペアレントコンテナがない場合は、デフォルト値([Yes])が採用されます。
[Enable [All] Folder]: [All]フォルダをユーザに対して表示するかどうかを指定します。[All]フォルダには、アプリケーションのeDirectoryツリーやフォルダ構造に関係なく、ユーザがアクセスできるすべてのアプリケーションが表示されます。
設定できる値は、[Yes]、[No]、および[Unset]です。[Unset]を選択しても、カスタム設定の含まれるペアレントコンテナがない場合は、デフォルト値([Yes])が採用されます。
[Enable Manual Refresh]: デフォルトでは、Application Launcherはユーザのワークステーションで起動すると、ユーザに関連付けられたすべてのアプリケーションに対するeDirectory情報を読み込みます。Application Launcherの開始後にアプリケーションのeDirectoryの情報が変更された場合、Application Launcherがその情報を更新するまで、変更内容はユーザのワークステーションに表示されません。
前回Application LauncherがeDirectoryを読み込んだ後に、アプリケーション情報に対して行われた変更内容を配布するように、ユーザがApplication Launcherを手動更新できるかどうかを指定します。
[Enable Manual Refresh]と[Enable Timed Refresh]は、いずれも更新処理を制御するオプションですが、それぞれ独立して機能します。片方のオプションが機能するために、もう片方を選択する必要があるということはありません。
設定できる値は、[Yes]、[No]、および[Unset]です。[Unset]を選択しても、カスタム設定の含まれるペアレントコンテナがない場合は、デフォルト値([Yes])が採用されます。
[Enable Personal Folders]: Application Launcherで[Personal]フォルダが表示されるかどうかを指定します。[Personal]フォルダが表示されている場合、ユーザは最もよく使用するアプリケーションをこのフォルダ内に移動して、整理することができます。サブフォルダを作成することもできます。
このオプションが有効になっている場合、Application Window、Application Explorerウィンドウ、Application Browserのすべてで[Personal]フォルダが表示されます。しかし、Application Browserではパーソナルフォルダは作成できません。 Application Browserでは、Application WindowまたはApplication Explorerウィンドウで作成したパーソナルフォルダは表示されますが、追加のパーソナルフォルダを作成することはできません。
設定できる値は、[Yes]、[No]、および[Unset]です。[Unset]を選択しても、カスタム設定の含まれるペアレントコンテナがない場合は、デフォルト値([No])が採用されます。
[Enable Timed Refresh]: デフォルトでは、Application Launcherは起動すると、ユーザに関連付けられたすべてのアプリケーションに対するeDirectory情報を読み込みます。Application Launcherの開始後にアプリケーションのeDirectoryの情報が変更された場合、Application Launcherがその情報を更新するまで、変更内容はユーザのワークステーションに表示されません。
ユーザが手動でアプリケーションを更新する必要がないように、Application Launcherによって自動的にアプリケーションを更新するかどうかを指定します。
設定できる値は、[Yes]、[No]、および[Unset]です。[Unset]を選択しても、カスタム設定の含まれるペアレントコンテナがない場合は、デフォルト値([No])が採用されます。このオプションを[Yes]に設定すると、[Set Refresh Frequency]オプションによって、Application Launcherがアプリケーションを更新する頻度が決定されます。
[Read Group Objects for Applications]: Application Launcherでグループオブジェクトを読み取り、グループのメンバーシップを介してユーザがアプリケーションに関連付けられていることを確認するかどうかを指定します。グループは、ユーザとアプリケーションを間接的に関連付ける場合に便利ですが、Application Launcherでグループオブジェクトを読み取ると、パフォーマンスが低下する可能性もあります。
設定できる値は、[Yes]、[No]、および[Unset]です。[Unset]を選択しても、カスタム設定の含まれるペアレントコンテナがない場合は、デフォルト値([Yes])が採用されます。
[Set Application Inheritance Level]: ユーザに関連付けられたアプリケーションを検索する場合に、検索対象にするペアレントコンテナの数を指定します。
設定できる値は-1、1から999、および[Unset]です。「-1」と入力すると、eDirectoryツリーのルートが検索されます。[Unset]を選択しても、カスタム設定の含まれるペアレントコンテナがない場合は、デフォルト値([1])が採用されます。
[Set Refresh Frequency]: このオプションは、Application Launcherが時間による更新を行うように設定されている([Enable Timed Refresh]オプションを参照)場合にのみ適用されます。
ユーザに関連付けられている新しいまたは変更されたアプリケーションオブジェクトを検索する場合に、Application LauncherがeDirectoryを検索する頻度を指定します。変更内容をすぐに反映させるようにする場合は、更新間隔を短くしておくと便利です。ただし、更新間隔を短くすると、ネットワークのトラフィックが増大します。
設定できる値は、0から999,999,999(秒)、および[Unset]です。[Unset]を選択しても、カスタム設定の含まれるペアレントコンテナがない場合は、デフォルト値([3600])が採用されます。
[Set the Random Refresh Spread]: デフォルトでは、Application Launcherは起動すると、すぐにeDirectoryを読み込んで、ユーザに関連付けられたすべてのアプリケーションに対する情報を取得します。このオプションを使用すると、起動時にユーザのローカルキャッシュディレクトリからアプリケーション情報を取得し、後でeDirectoryからその情報を更新するようにApplication Launcherを設定することができます。こうすることにより、朝のログイン時間などのピーク時間に(Application LauncherによるeDirectoryの読み込みによって発生する)ネットワークトラフィックを減らすことができます。
設定できる値は、[Custom]と[Unset]です。[Custom]を選択した場合は、Application Launcherが最初の更新時間を決定する範囲を指定します。たとえば、「3600」秒(1時間)と指定すると、Application Launcherは0から3600までの数字をランダムに選択して、起動後その時間が経過すると最初の更新を行います。範囲フィールドに「0」と入力すると、Application Launcherは起動後すぐに更新します。
[Unset]を選択しても、カスタム設定が含まれるペアレントコンテナがない場合は、デフォルト値([0])が採用されます。つまり、Application Launcherは起動時に更新します。
[Specify E-Mail Attribute]: アプリケーションオブジェクトの[Properties]ダイアログボックスにある[Help Contacts]タブに電子メール名を表示するときに使用するeDirectory属性を指定します。アプリケーションに問題が発生した場合、ユーザは、電子メールで担当者に問い合わせることができます。表示される電子メール名は、ここで指定するeDirectory属性から引き出されます。担当者として定義されているすべてのユーザに選択されている属性を読み取るために必要なeDirectory権利が、ユーザに割り当てられていることが必要です。
設定できる値は、すべてのeDirectory属性および[Unset]です。[Unset]を選択しても、カスタム設定の含まれるペアレントコンテナがない場合は、デフォルト値([Internet E-mail Address])が採用されます。
[Unassociated Days to Uninstall]: ユーザとアプリケーションとの関連付けが解除されてから何日後にApplication Launcherがアプリケーションをアンインストールするかを指定します。
設定できる値は、0から730、および[Unset]です。ユーザとアプリケーションとの関連付けが解除されたらすぐにアプリケーションをアンインストールする場合は、「0」と指定します。[Unset]を選択しても、カスタム設定の含まれるペアレントコンテナがない場合は、デフォルト値([0])が採用されます。
注: このオプションを使用するには、アプリケーションのアンインストール機能を有効にしておく必要があります。詳細については、アプリケーションのアンインストールを参照してください。
[Auto-Start Application Launcher]: ワークステーションの起動時にApplication Launcherが自動的に起動するように、Application Launcherをユーザの[スタートアップ]フォルダに追加するかどうかを指定します。Application Launcherは起動すると、[スタートアップ]フォルダに追加されたときに使用されていたビュー(Application WindowまたはApplication Explorer)を表示します。
設定できる値は、[Yes]、[No]、および[Unset]です。[Unset]を選択しても、カスタム設定の含まれるペアレントコンテナがない場合は、デフォルト値([Yes])が採用されます。
[Enable Reading from Removable Cache]: Application LauncherがCD、Jaz*、Zip*ドライブなどのリムーバブルメディア上のキャッシュディレクトリから情報を読み込むことができるかどうかを指定します。Application Launcherはこれまでどおりローカルハードドライブのキャッシュを読み込むことができます。
このオプションを[No]に設定すると、ユーザはリムーバブルメディアからアプリケーションを起動したり、アンインストールできなくなります。同時にユーザは切断モードでのオフライン作業もできなくなります。したがって、セキュリティの問題を解決する場合のみこの設定を無効にする必要があります。
設定できる値は、[Yes]、[No]、および[Unset]です。[Unset]を選択しても、カスタム設定の含まれるペアレントコンテナがない場合は、デフォルト値([Yes])が採用されます。
[Enable Writing to the Cache]: Application Launcherが情報をキャッシュディレクトリに書き込むことができるかどうかを指定します。このオプションの主な目的は、ローカルキャッシュを無効にして、ユーザが強制的に、eDirectoryまたはリムーバブルメディア上のキャッシュディレクトリを介してアプリケーションにアクセスするようにすることです。
設定できる値は、[Yes]、[No]、および[Unset]です。[Unset]を選択しても、カスタム設定の含まれるペアレントコンテナがない場合は、デフォルト値([Yes])が採用されます。
[Enable the Checkpoint Restart Postpone Button]: 低速リンクを介して大きなアプリケーションを配布するには、長い時間がかかります。ユーザがワークステーションへのアプリケーションの配布を延期できる[Postpone]ボタンを表示するかどうかを指定します。[Postpone]ボタンを有効にすると、ユーザのワークステーションがリモートモードで動作しているのをApplication Launcherが検出した場合([Configure Remote Access Detection Method]オプションを参照)のみこのボタンが表示されます。
設定できる値は、[Yes]、[No]、および[Unset]です。[Unset]を選択しても、カスタム設定の含まれるペアレントコンテナがない場合は、デフォルト値([Yes])が採用されます。
[Always Evaluate Referrals]: eDirectoryへの呼び出しを行うときに、eDirectoryレプリカの場所を評価して、その時点で最もアクセスしやすいレプリカを使用するのか、それとも、最初にeDirectoryレプリカが見つかった時点ですべてのeDirectory呼び出しを強制的に実行するのかを指定します。
設定できる値は、[Yes]、[No]、および[Unset]です。[Unset]を選択しても、カスタム設定の入ったペアレントコンテナがない場合は、デフォルト値([No])が採用され、すべてのeDirectory呼び出しでは強制的に同じレプリカが使用されます。
[Enable Automatic Icon Cleanup]: この設定は、Application Launcherがターミナルサーバ(Microsoft WindowsターミナルサーバまたはCitrix MetaFrame*)上で実行されている場合のみ適用されます。
Application Launcherが終了時に、ユーザのターミナルサーバセッションデスクトップからアプリケーションアイコンを削除するかどうかを指定します。通常、このオプションを[Yes]に設定して、アプリケーションアイコンをクリーンアップします。しかし、同じユーザ名でログインしてアプリケーションを実行するターミナルサーバユーザが複数いる場合は、このオプションを無効にする必要があります。無効にしない場合には、あるユーザがApplication Launcherを終了すると、すべてのユーザのターミナルサーバセッションデスクトップからアプリケーションアイコンが削除されます。
設定できる値は、[Yes]、[No]、および[Unset]です。[Unset]を選択しても、カスタム設定の含まれるペアレントコンテナがない場合は、デフォルト値([Yes])が採用されます。
[Configure Remote Access Detection Method]: Application Launcherは、アクティブなダイヤルアップ接続を検出するとリモートモードで起動します。アクティブなダイヤルアップ接続が検出されなかった場合は、ユーザのワークステーションがローカルモードまたはリモートモードで動作していることを検出するかどうかを指定できます。設定できる値は次のとおりです。
[User Will Always Be Local]: Application Launcherは、ユーザがローカルユーザであるかのように機能します。
[User Will Always Be Remote]: Application Launcherは、ユーザがリモートユーザであるかのように機能します。
[Prompt]: Application Launcherは、ユーザにローカルまたはリモートのいずれかを選択するように求めます。
[Auto Detect Using Max Interface Speed]: Application Launcherは、ネットワークインタフェースカードの最大速度を検出し、その速度からユーザがローカルまたはリモートのいずれであるかを判別します。このオプションを選択する場合、ローカルステータスとリモートステータスを判別する接続速度(しきい値)を設定する必要があります。
重要: この機能はWindowsのsensapi.dllを使用します。Windows NT 4では、このDLLはInternet Explorer 6を使用している場合のみインストールされます。この機能がWindows NT 4ワークステーションで動作しない場合は、IE 6にアップデートしてDLLをインストールしてください。
[Detect Using Network ID]: Application Launcherは、ユーザがローカルまたはリモートのいずれであるかを判別するために、ワークステーションのネットワークID(ネットワークアドレスとも呼ばれます)を使用します。
このオプションを選択する場合、ユーザがローカルまたはリモートのいずれであるかを判別するためのネットワークIDを入力する必要があります。ネットワークIDを特定するには、32ビットIPアドレスおよび32ビットサブネットマスクのビット論理比較演算ANDを実行し、その結果得られる32ビットネットワークIDをドット区切りの10進表記に変換します。AND比較演算では、比較される2つのビットが両方とも1の場合のみ、比較結果は真(1)になります。それ以外の場合、結果は偽(0)になります。たとえば、次のようになります。
| 10000001 00111000 10111101 00101001 | (129.56.189.41 IPアドレス) |
| 11111111 11111111 11110000 00000000 | (255.255.240.0 サブネットマスク) |
| 10000001 00111000 10110000 00000000 | (129.56.176.0 ネットワークID) |
指定のネットワークIDと一致するネットワークIDを持つワークステーションをローカルとして判断する場合は、[Network ID Is Equal to This Network ID]を選択します。
指定のネットワークIDと一致しないネットワークIDを持つワークステーションをローカルとして判断する場合は、[Network ID Is Not Equal to This Network ID]を選択します。
[Unset]: [Unset]を選択しても、カスタム設定の含まれるペアレントコンテナがない場合は、デフォルト値([User Will Always Be Local])が採用されます。
[Bring All Popup Windows to the Front]: 起動されたアプリケーションを、現在開いている他のデスクトップウィンドウの前面に表示するかどうかを指定します。設定できる値は、[Yes]、[No]、および[Unset]です。[Unset]を選択しても、カスタム設定の含まれるペアレントコンテナがない場合は、デフォルト値([Yes])が採用されます。
Windows 98およびNT 4ワークステーションでは、デフォルトのシステム設定ですでにポップアップウィンドウが強制的に最前面に表示されるので、この設定は影響がありません。しかし、Windows 2000およびWindows XPのデフォルトのシステム設定では、すべてのポップアップウィンドウは現在のアプリケーションのアクティブウィンドウの後ろに表示されます。Application Launcherを使用すると、起動されたアプリケーションは[Application Launcher]ウィンドウの後ろに表示されます。このオプションを有効にしてWindowsレジストリの設定を変更すると、すべてのポップアップウィンドウは、アプリケーションの起動によって生成されたウィンドウでなくても、最前面のウィンドウとして表示されます。これは、Microsoft Tweak UIユーティリティ(tweakui.exe)を使用してレジストリの設定を変更したとの同じ結果になります。
[Enable Middle Tier Login]: ユーザが(まだMiddle Tierセッションを実行していない場合に) Middle Tierサーバを介してログインできるようにするApplication Launcherメニュー項目を追加するかどうかを指定します。設定できる値は、[Yes]、[No]、および[Unset]です。[Unset]を選択しても、カスタム設定の含まれるペアレントコンテナがない場合は、デフォルト設定([Yes])が採用されます。
[OnDemand Usage Server]: この設定はZENworks(R) OnDemand ServicesTMユーザのみに適用されます。Application Launcherが使用状況ベースのアプリケーションを起動する場合に、ユーザのUsageClientが接続するUsageServerのIPアドレスまたはDNSホスト名を指定します。
設定できる値は、[Unset]と[Custom]です。UsageServerのアドレスを指定するには、[Custom]を選択して、UsageServerのIPアドレスまたはDNSホスト名を入力します。