企業の規模によっては、ZfD Middle Tier ServerとZfD Serverを同じネットワークサーバにインストールしたい場合があります。
この節では、次のトピックについて説明します。
単一のNetWare 5.1サーバまたはNetWare 6サーバでZfD 4を稼働させるには、次のハイレベルな手順に従って、必要なコンポーネントをインストールします。
ZfD Middle Tier Serverソフトウェアをインストールします。詳細については、ZfD Middle Tier Serverソフトウェアのインストールを参照してください。
ZfD Serverソフトウェアをインストールします。詳細については、ZfD Serverのインストール手順を参照してください。
サーバを再起動します。
重要: ZfD Middle Tier Serverソフトウェアのインストール後にNetWare 6 SP2をインストールすると、ZfD Middle Tier Serverソフトウェアをもう一度インストールしなければなりません。NetWare 6 SP1およびSP2の一部のファイルによって、ZfD Middle Tier Serverの同名の新しいファイルが誤って上書きされます。
単一のWindows 2000サーバでZfD 4/SP1/4.0.1を稼働させるには、次のハイレベルな手順に従って、必要なコンポーネントをインストールします。
eDirectoryをインストールします。これには、eDirectoryを補う次のソフトウェアもインストールされている必要があります。
重要: Novell ClientとZfD Middle Tier Serverソフトウェアを同じコンピュータにインストールする場合は、クライアントを先にインストールすることと、クライアントを後からアンインストールしないことに注意してください。クライアントのアンインストールプログラムでは、ZfD Middle Tier Serverに必要な重要なファイルを削除します。
このサーバにActive Directoryもインストールされている場合(つまりこのサーバが主ドメインコントローラである場合)は、eDirectoryのLDAPがデフォルト(セキュリティ保護のない389とセキュリティ保護のある636)以外のポートで受信するように設定されていることを確認します。
Novell Clientから、LDAPサーバオブジェクトを変更する権利がある管理者または同等の権限でeDirectoryにログインします。
ConsoleOneで、LDAPサーバオブジェクトを右クリックして[Properties]をクリックし、[General]タブをクリックします。
[TCP Port]フィールドで、TCPポートをデフォルト以外のポート(たとえば388)に変更します。
注: 以前のバージョンのeDirectoryでは、この操作が少し異なります。場合によっては、LDAPサーバの[Other]ページを開き、[TCP Port]プロパティの値を変更する必要があります。
[SSL Configuration]タブをクリックして、[SSL Configuration]ページを開きます。
[SSL Port]フィールドで、ポート番号の値を636以外に変更し、[Apply]をクリックします。
ポートの変更を適用した後でエラーが表示された場合は、無視してエラーダイアログボックスを閉じて構いません。
[Refresh NLDAP Server Now]ボタンをクリックします。
NLDAPサーバを更新した後でエラーが表示された場合は、無視してエラーダイアログボックスを閉じて構いません。
Windowsのデスクトップで[スタート]をクリックします。[設定]をポイントし、[コントロールパネル]をクリックし、[NDS Services]をダブルクリックします。
[NDS Services]ウィンドウで、nldap.dlmを選択し、[Start]をクリックしてTCPポートへの変更に同意します。
LDAPサーバが通信に使用するポートを確認するには、コマンドプロンプトに対して次のコマンドを入力します。
netstat -a -n
このサーバにiMonitorもインストールされている場合は、iMonitorが80以外のポートで動作するように設定します。設定の手順は次のとおりです。
Windowsのデスクトップで[スタート]をクリックします。[プログラム]>[管理ツール]の順にポイントし、[インターネット サービス マネージャ]をクリックします。
[Internet Information Services]ウィンドウで、プラス記号(+)をクリックしてコンソールツリーのサーバノードを展開します。
[Default Web Site]アイコンに「(Stopped)」という説明がないかどうかを確認します。
Webサイトが動作している場合は、ステップ 3.dに進みます。
Webサイトが停止している場合は、ステップ 3.eに進みます。
(条件付き)コマンドプロンプトに対して次のコマンドを入力し、IIS Webサーバを停止します。
iisreset /stop
デスクトップで[スタート]をクリックし、[設定]をポイントし、[コントロールパネル]をクリックします。[NDS Services]をダブルクリックし、[NDS iMonitor]を選択し、[Stop]をクリックしてiMonitor Serviceを停止します。
サービスが停止しても、画面にそれが反映されない場合があります。その場合は、NDS(R)サービスを閉じ、もう一度開いてサービスが停止していることを確認します。
ポート80を通信に使用しているサービスがないことを確認するには、コマンドプロンプトに対して次のコマンドを入力します。
netstat -a -n
競合しているポート設定を変更します。
eDirectory 8.5または8.6を使用している場合は、ステップ 3.gに進み、手動でndsimon.iniファイルを変更します。
eDirectory 8.7を使用している場合は、ステップ 3.iに進み、ConsoleOneでポート設定を変更します。
(eDirectory 8.5または8.6)テキストエディタでndsimon.iniを開きます。通常、このファイルはsystem_drive\novell\ndsにあります。
HttpPortの行のコメントを解除し、80以外のポートを割り当てます。変更内容を保存し、ステップ 3.mに進みます。
編集後の行は、たとえば次のようになります。
HttpPort 8008
デフォルトでは、ndsimon.iniには読み込み専用属性が設定されています。ファイルを編集するには、ファイルのプロパティを編集して読み込み専用属性を解除する必要があります。
(eDirectory 8.7以降) ConsoleOneで、eDirectoryサーバと同じコンテナで、[Http Server-servername]オブジェクトを右クリックし、[Properties]をクリックします。
[httpDefaultClearPort]と[httpDefaultTLSPort]の属性を展開します。
各属性の下の値を選択し、[modify]をクリックし、DHost Consoleとndsimonが使用するポートとして割り当てられていないポートを入力します。
たとえば、ポート9000とポート9443が他のアプリケーションで使われていなければ、[httpDefaultClearPort]のデフォルト値に80が設定されている場合に9000に変更し、[httpDefaultTLSPort]の値に43が設定されている場合に9443に変更できます。
新しいポート番号を有効にするため、eDirectoryをシャットダウンし、再起動します。
iMonitorを開始します。デスクトップで[スタート]をクリックし、[設定]をポイントし、[コントロールパネル]をクリックします。[NDS Services]をダブルクリックし、[NDS iMonitor]を選択し、[Start]をクリックします。
コマンドプロンプトに対して次のコマンドを入力し、設定したポートがiMonitorで通信に使われていることを確認します。
netstat -a -n
コマンドプロンプトに対して次のコマンドを入力し、IISを開始します。
iisreset /start
ZfD Serverソフトウェアをインストールします。詳細については、ZfD Serverソフトウェアのインストール を参照してください。
ZfD Middle Tier Serverソフトウェアをサーバにインストールします。詳細については、ZfD Middle Tier Serverソフトウェアのインストールを参照してください。
サーバにActive Directoryがインストールされていて、サーバが主ドメインコントローラである場合は、Middle Tierのレジストリエントリを変更する権利をIISに与えます。
Windowsのデスクトップで[スタート]>[ファイル名を指定して実行]の順にクリックし、「regedt32」と入力します。
Windowsレジストリエディタで、[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Novell\Xtier]を開き、[Security]>[Permissions]の順にクリックします。
[Permissions for Xtier]ダイアログボックスで[Advanced]をクリックします。
[Access Control for Xtier]ダイアログボックスで[Add]をクリックします。
[Select Users]、[Computers]、または[Groups]ダイアログボックスの[Look In]フィールドで、ZfD Middle Tier Serverソフトウェアをインストールしたドメインが選択されていることを確認します。リストから[IUSR_server_name]ユーザオブジェクトを選択し、[OK]をクリックします。
[Permission Entry for Xtier]ダイアログボックスで、次のそれぞれの許可について[Allow]チェックボックスをクリックします。
[OK]をクリックします。
[Access Control for Xtier]ダイアログボックスで、[Reset Permissions on All Child Objects]チェックボックスをクリックし、[Apply]をクリックします。
[Security warning]ダイアログボックスで、[Yes]をクリックします。
[Access Control for Xtier]ダイアログボックスで[OK]をクリックします。
[Permissions for Xtier]ダイアログボックスで[OK]をクリックします。
Windowsレジストリエディタを終了します。
ブラウザを開いてNSAdminユーティリティのアドレス(http://server_IP_address/oneNet/nsadmin)を入力し、ZfD Middle Tier ServerのLDAPポートの設定を変更します。