ZENworks Desktop Managementでは、eDirectoryツリーに、後で設定および有効化できるデスクトップポリシーを保持するポリシーパッケージが必要です。
この節では、デスクトップポリシーをセットアップするために必要な情報を紹介します。
ZENworksをテストインストールした後の運用環境で、各コンポーネントを適切に動作させるために必要なポリシーを追加できます。
ワークステーションインベントリをインストールしている場合は、次に示すように、いくつかのデスクトップ管理ポリシーを設定する必要があります。
重要: Desktop Management Serverのインストール中にSybaseをインストールするように選択した場合は、[インベントリのスタンドアロンの設定]ダイアログボックスが表示されます。このダイアログボックスで[スタンドアロンの設定]を選択すると、インストールで自動的にサーバパッケージが作成されます。データベースの場所ポリシーが作成および設定され、インベントリサービスが開始されます。Desktop Management Serverのインストールが完了したら、ワークステーションインベントリポリシーを作成および設定する必要があります。詳細については、ワークステーションインベントリポリシーの設定を参照してください。
ステップ 11で[インベントリのスタンドアロンの設定]ページのオプションを設定した場合は、インストールプログラムにより、サーバと同じOU(部門)にサーバパッケージがすでに作成されています。別のサーバパッケージを作成しようとすると、サーバパッケージが同じOUの別のサーバパッケージと競合することを示すメッセージが表示されます。
運用環境にワークステーションインベントリをインストールする場合は、『ZENworks 6.5 Desktop Management管理ガイド』を参照して、設定するポリシーについて確認してください。
必要なポリシーを設定した後、Inventoryサービスを手動で開始する必要があります。
NetWareインベントリサーバ上でインベントリサービスを手動で開始するには
Windows 2000インベントリサーバ上でインベントリサービスを手動で開始するには
Inventory Serviceを起動した後に、Inventory Serviceが稼動していることを確認します。すべてのサービスを一覧表示するには、インベントリサーバコンソールのプロンプトで「ListSer *」と入力します。Inventory Serviceが稼働していない場合、サーバステータスログをチェックします。サーバステータスログの詳細については、『ZENworks 6.5 Desktop Management管理ガイド』を参照してください。
ポリシーパッケージには、ユーザまたはユーザワークステーションの使用規則や環境設定が指定されている個々のWindowsデスクトップポリシーが保持されます。ポリシーパッケージを保持する部門(OU)を作成する必要があります。このOUを配置する場所を決定するときは、次の点に考慮してください。
ツリー内を効率よく検索するために、ポリシーパッケージの関連付け先になるオブジェクトを含んだパーティションのルートに、このポリシーパッケージOUを作成することをお勧めします。これにより、次の利点が得られます。
ポリシーパッケージを作成するには
注: 部門(OU)を作成してポリシーを保持できます。そのためには、ConsoleOneで、OUを配置するコンテナを右クリックし、[新規]>[オブジェクト]>[部門]>[OK]の順にクリックします。次に、コンテナに、「デスクトップポリシー」などの短い名前を付けます。
ポリシーパッケージを配置するコンテナを右クリックし、[新規]>[ポリシーパッケージ]の順にクリックします。
次のいずれかのポリシーパッケージを選択します。
[次へ]をクリックし、パッケージに短い名前を付けます。[次へ]をクリックし、[別のポリシーパッケージを作成]をクリックします。パッケージをすべて作成した後で、[完了]をクリックします。
パッケージの短い名前として、次のような名前を付けることができます。
Desktop Managementをインストールしたサーバがワークステーションをインポートできるように、Desktop Managementでワークステーションインポートポリシーが必要です。
インポートポリシーを有効にするには
ConsoleOneで、サーバパッケージを右クリックし、[プロパティ]をクリックします。
[使用可能]列の下にあるインポートポリシーのチェックボックスを選択します。この操作により、ポリシーが選択されると同時に有効になります。
[プロパティ]をクリックして[コンテナ]ページを表示します。
[プラットフォーム]タブの下向き矢印をクリックし、目的のプラットフォームを選択します。
[ワークステーションオブジェクトの作成先]ドロップダウンリストでオプションを選択し、ワークステーションオブジェクトを保存するコンテナを指定します。
[OK]をクリックします。
[関連付け]タブをクリックし、[追加]をクリックします。Desktop Managementをインストールするサーバを参照し、[OK]をクリックしてサーバを[関連付け]リストに追加します。
[関連付け]リストでインポートポリシーを関連付けるサーバを選択し、[適用]をクリックします。次に、[閉じる]をクリックします。
データベース場所ポリシーには、Inventoryデータベースの場所が含まれています。Databaseオブジェクトを、Service Location Packageを使用してInventory Serviceオブジェクトが置かれているコンテナに、またはServer Packageを使用してInventoryサーバに関連付けることができます。
注: SLPのプロパティパッケージとサーバパッケージの両方を設定する場合、サーバパッケージの設定はSLPのプロパティパッケージの設定によって上書きされます。
DatabaseオブジェクトをInventory Serviceオブジェクトが置かれているコンテナに関連付けるには
ConsoleOneで、[SLPのプロパティパッケージ]を右クリックし、[プロパティ]、[ポリシー]ページの順にクリックします。
[Enabled]列の下にあるZENworksデータベースポリシーのチェックボックスをオンにします。
[Properties]をクリックして[Inventory Management]ページを表示します。
インベントリデータベースオブジェクトのDN (Inventory database_server_name)を参照して選択し、[OK]をクリックします。
Sybaseデータベースでは、eDirectoryがインストールされていないWindows 2000サーバにインストールする場合を除いて、ワークステーションインベントリのインストール中にデータベースオブジェクトが自動的に作成されます。データベースオブジェクトを手動で作成する場合は、『ZENworks 6.5 Desktop Management管理ガイド』の「ワークステーションインベントリ」を参照してください。
Oracleデータベースでは、データベースオブジェクトを作成した後、そのオブジェクトを設定する必要があります。詳細については、『ZENworks 6.5 Desktop Management管理ガイド』の「ワークステーションインベントリ」を参照してください。
MS SQLデータベースでは、データベースオブジェクトを設定する必要があります。詳細については、『ZENworks 6.5 Desktop Management管理ガイド』の「ワークステーションインベントリ」を参照してください。
重要: データベースオブジェクトに設定されたデータベースサーバのDNS名が有効であることを確認します。DNS名が無効である場合、データベースオブジェクトの[Property]ページで適切なデータベースサーバのIPアドレスを選択する必要があります。
データベースサーバのIPアドレスを選択するには
[OK]をクリックします。
[Associations]タブをクリックし、[Add]をクリックします。
Inventory Serviceオブジェクトが置かれているコンテナを参照して選択し、[OK]をクリックします。
[適用]、[閉じる]の順にクリックします。
DatabaseオブジェクトをInventoryサーバに関連付けるには
ConsoleOneで、サーバパッケージを右クリックし、[プロパティ]、[ポリシー]ページの順にクリックします。
[Enabled]列の下にあるZENworksデータベースポリシーのチェックボックスをオンにします。
[Properties]をクリックして[Inventory Management]ページを表示します。
インベントリデータベースオブジェクトのDN (Inventory database_server_name)を参照して選択し、[OK]をクリックします。
Sybaseデータベースでは、eDirectoryがインストールされていないWindows 2000サーバにインストールする場合を除いて、ワークステーションインベントリのインストール中にデータベースオブジェクトが自動的に作成されます。データベースオブジェクトを手動で作成する場合は、『ZENworks 6.5 Desktop Management管理ガイド』の「ワークステーションインベントリ」を参照してください。
Oracleデータベースでは、データベースオブジェクトを作成した後、そのオブジェクトを設定する必要があります。詳細については、『ZENworks 6.5 Desktop Management管理ガイド』の「ワークステーションインベントリ」を参照してください。
MS SQLデータベースでは、データベースオブジェクトを設定する必要があります。詳細については、『ZENworks 6.5 Desktop Management管理ガイド』の「ワークステーションインベントリ」を参照してください。
重要: データベースオブジェクトに設定されたデータベースサーバのDNS名が有効であることを確認します。DNS名が無効である場合、データベースオブジェクトの[Property]ページで適切なデータベースサーバのIPアドレスを選択する必要があります。
データベースサーバのIPアドレスを選択するには
[OK]をクリックします。
[Associations]タブをクリックし、[Add]をクリックします。
Inventoryサーバオブジェクトを参照して選択し、[OK]をクリックします。
[適用]、[閉じる]の順にクリックします。
注: Inventoryポリシーを変更するか、またはオブジェクトを設定する場合は、常にInventory Serviceを停止します。オブジェクトのポリシーおよびプロパティを設定します。Inventory Serviceを再開します。詳細については、『ZENworks 6.5 Desktop Management管理ガイド』を参照してください。
ConsoleOneで、ワークステーションパッケージを右クリックし、[プロパティ]>[ポリシー]ページの順にクリックします。
[ポリシー]タブをクリックし、設定するプラットフォームをドロップダウンリストで選択し、選択したプラットフォームのポリシーを有効にします。利用可能なプラットフォームは、Windows 9x、Windows NT、Windows 2000、またはWindows XPです。
[使用可能]列の下にあるワークステーションインベントリポリシーのチェックボックスを選択します。
[プロパティ]をクリックし、[ワークステーションインベントリポリシー]ページを表示します。
[一般]ページで、次の設定を行います。
(オプション)インベントリスキャンをカスタマイズします。
[ハードウェアスキャン]タブをクリックして、次の設定を指定します。
[Enable DMI Scan]: [DMIスキャンを有効にする]オプションを選択して、インベントリ対象ワークステーションのDMI (Desktop Management Interface)からハードウェアデータのスキャンを追加します。
[Enable WMI Scan]: [WMIスキャンを有効にする]オプションを選択して、インベントリ対象ワークステーションのMicrosoft WMI (Windows Management Instrumentation)からハードウェアデータのWMIスキャンを追加します。
Enable Custom Scanning(カスタムスキャンを有効にする): このオプションを選択して、インベントリ対象ワークステーションのカスタムスキャンを追加します。カスタムスキャンを実行する前に、カスタムスキャン実行可能ファイルの名前を入力する必要があります。
ZENworks for Desktops 3.2、ZENworks for Desktops 4、またはZENworks for Desktops 4.0.1がインストールされているWindowsインベントリ対象ワークステーションのソフトウェアスキャン設定をカスタマイズするには、[ソフトウェアスキャン]タブをクリックして、次の設定を実行します。
重要: ZENworks 6.5 Desktop Managementがインストールされているインベントリ対象ワークステーションでは、設定を行わないでください。
[Enable Software Scan]:インベントリポリシーに関連付けられたインベントリ対象ワークステーションのソフトウェアスキャンを有効にします。スキャンプログラムは、インベントリ対象ワークステーションのソフトウェア情報を収集し、インベントリデータベースに保存します。
[Custom Scan Editor]:アプリケーションの詳細情報のリストをカスタマイズして、インベントリ対象ワークステーションをスキャンできます。インベントリスキャナは、カスタムスキャンエディタに示されるアプリケーションの詳細情報をスキャンします。
たとえば、カスタムスキャンエディタで次の詳細を指定します。ベンダ名=Microsoft; 製品名=Microsoft Office; 製品バージョン=10.0; ファイル名=winword.exe; ファイルサイズ=1 MB。この場合、インベントリスキャナはインベントリ対象ワークステーションで、サイズが1MBのwinword.exeファイルをスキャンします。このファイルが見つかった場合、Inventoryデータベースに"winword.exe;1 MB"について"Microsoft;Microsoft Office;10.0"が格納されます。
[Product Identification Number]: インベントリ対象ワークステーションにインストールされた、Microsoftアプリケーションの製品識別情報をスキャンできます。
Product Location(製品の場所): インベントリ対象ワークステーションにインストールされたアプリケーションのフルパスをスキャンできます。
カスタムスキャンのみ実行するには カスタムスキャンエディタで選択された、カスタマイズされたソフトウェアアプリケーションだけをスキャンします。
[設定エディタ]タブをクリックします。必要に応じて、次の.iniファイルの設定を変更します。
SWRules: ZENworks for Desktops 3.2、ZENworks for Desktops 4、またはZENworks for Desktops 4.0.1をインストールした、インベントリ対象のWindowsワークステーションのSWRulesファイルを設定します。ZENworks 6.5 Desktop Managementがインストールされているインベントリ対象ワークステーションでは、ファイルを設定しないでください。
このSWRulesファイルを使用して、ベンダおよび製品のソフトウェアスキャン情報をカスタマイズします。このファイルの設定方法に関する詳細については、『ZENworks 6.5 Desktop Management管理ガイド』の「ワークステーションインベントリ」にある「ZENworks for Desktops 4.Xとインベントリ対象ワークステーションの以前のバージョンをスキャンするソフトウェアインベントリ情報のカスタマイズ」を参照してください。
Asset Information: このファイルを使用して、DMI(Desktop Management Interface)からベンダ固有の情報をスキャンします。このファイルの設定方法に関する詳細については、『ZENworks 6.5 Desktop Management管理ガイド』の「ワークステーションインベントリ」にある「DMIを使ったベンダ固有の資産情報のスキャン」を参照してください。
Zipped Names: このファイルを使用して、Jaz*およびZip*ドライブのハードウェアスキャンをカスタマイズします。このファイルの設定方法に関する詳細については、『ZENworks 6.5 Desktop Management管理ガイド』の「ワークステーションインベントリ」にある「Jaz、Zip、およびフロッピードライブのベンダのハードウェアスキャン情報のカスタマイズ」を参照してください。
IBM Names(IBMの名前):このファイルを使用して、IBMコンピュータのモデルをスキャンします。このファイルの設定方法に関する詳細については、『ZENworks 6.5 Desktop Management管理ガイド』の「ワークステーションインベントリ」の「IBMコンピュータモデルのスキャン」を参照してください。
HWRules: このファイルを使用して、モニタの公称サイズをカスタマイズします。HWRules .iniファイルの設定方法に関する詳細については、『ZENworks 6.5 Desktop Management管理ガイド』の「ワークステーションインベントリ」にある「モニタのサイズに関するハードウェア情報のカスタマイズ」を参照してください。
[Apply]をクリックします。
[ポリシースケジュール]タブをクリックします。
インベントリ対象ワークステーションのスキャンをスケジュールするために必要な設定を変更し、[適用]、[閉じる]の順にクリックします。
[Associations]タブをクリックし、[Add]をクリックします。
インベントリ対象ワークステーションが登録されているコンテナオブジェクトを参照して選択し、[OK]をクリックします。
[適用]、[閉じる]の順にクリックします。
ConsoleOneで、インベントリサービスオブジェクト(Inventory Service_server_name)を右クリックし、[プロパティ]をクリックします。次に、[インベントリサービスオブジェクト]タブをクリックします。
[コンピュータのスキャンを有効にする]が選択されていることを確認し、[OK]をクリックします。