プロキシサービスは、Access PointソフトウェアおよびDesktop Synchronizationソフトウェアと共にインストールされます。プロキシサービスは、アプリケーション配布の管理、ZENworks Handheld Managementサーバが送信するアプリケーション配布の監視、および配布の結果のサーバへの送信を行います。プロキシサービスは、ポリシーを配置して、ハンドヘルドデバイスに配布されるようにする処理も行います。
プロキシサービスは、コンピュータが起動されるたびに、バックグラウンドで開始および実行されます。Windows NT*/2000/XPコンピュータでは、プロキシサービスはサービスとして実行されます。
プロキシサービスは、Proxy Consoleユーティリティを使用して設定することができます。プロキシが使用する通信機能を設定して、Zenworks Handheld Management Serverとやりとりするように指定することができます。プロキシサービスには、通信するZENworks Handheld Managementサーバに関する環境設定、およびダイヤルアップネットワークとメッセージ転送に関するオプションがあります。
Windows 2000コンピュータ上のプロキシサービスに対して設定変更を加えるには、ユーザがそのコンピュータ上で少なくともPower Userになっている必要があります。
詳細情報については、以下を参照してください。
zfhapディレクイトリ(デフォルトではprogram files\novell\zfhap)からconsole.exeを実行します。

[Operations]>[Configure]>[Server Communications]の順にクリックします。
![[Proxy Communications Settings]ダイアログボックス](../graphics/proxyconsole.gif)
内部トラフィック用のIPアドレスのセットおよびファイアウォール外からのトラフィック用のIPアドレスのセットを定義するネットワーク上にサーバがある場合、そのサーバの代替アドレスを定義することができます。たとえば、NAT(Network Address Translation)を使用している場合がこれに該当します。
HTTP/SSL設定を行うには、SSLおよびHTTP設定の構成を参照してください。
ネットワーク使用制限では、プロキシサービスでTCP/IP接続を行う方法を選択し、帯域幅の制限を設定することができます。ほとんどの場合、デフォルト設定のままで十分です。
ネットワーク使用制限を設定するには
zfhapディレクイトリ(デフォルトではprogram files\novell\zfhap)からconsole.exeを実行します。
[Operations]>[Configure Communications]の順にクリックします。
[Network Settings]ページで[Network Usage Restrictions]をクリックします。
![[Network Usage Restrictions]ダイログボックス](../graphics/clt_net_usage_rest.gif)
次の各フィールドの設定を指定します。
[LAN Adapter]: プロキシサービスは、インストールされているLANアダプタを使用して、ZENworks Handheld ManagementサーバへのTCP/IP接続を確立しようとします(これは、通常の接続をプロキシサービスによってLANに直接接続する方法です)。
ユーザがリモートオフィスにいる場合、LANへの直接接続は行われていないがLANアダプタが取り付けられているときは、このオプションを無効にします。ZENworks Handheld Managementサーバに接続する方法がLANを経由する以外にない場合、プロキシサービスは定期的にサーバに接続しようとするため、このオプションを無効にする必要があります。
[Dial-Up Phone Book Entries]: プロキシサービスで設定されている現在のダイヤルアップネットワーク接続が一覧表示されます。
特定の接続で使用する帯域幅を制限するために、ダイヤルアップ接続を無効にする場合があります。たとえば、ZENworks Handheld Managementで携帯モデム専用のダイヤルアップ接続を使用しないようにする場合がこれに該当します。
[Dial-Up Bandwidth Usage]: ダイヤルアップ接続でメッセージを転送する際にZENworks Handheld Managementで使用できる帯域幅を設定することができます。デフォルトでは、プロキシサービスは使用可能な最大の帯域幅を使用します。
場合によっては、ZENworks Handheld Managementで使用する帯域をユーザが制限することがあります。特に、ZENworks Handheld Managementでメッセージを転送しているときに他のプロセスもダイヤルアップ接続を使用する場合などです。
たとえば、ユーザがネットワークから大容量ファイルをダウンロードする場合、ZENworks Handheld Managementで使用する帯域幅を制限して、ダウンロード速度が速くなるようにします。必要に応じて、メッセージの転送を無効にして、ZENworks Handheld Managementでのメッセージ送信が継続されるようにすることもできます。詳細については、メッセージ転送の有効化または無効化を参照してください。
ダイヤルアップ接続を使用したサーバへの接続を自動的に試みるようにプロキシサービスを設定することができます。
ダイヤルアップネットワークが設定されている場合、プロキシサービスはメッセージを交換するために自動的にZENworks Handheld Managementサーバにダイヤルアップようとします。ダイヤルアップの頻度、およびクライアント接続後の次のダイヤルアップまでの待ち時間を設定することができます。
ダイヤルアップ接続を使用するようにプロキシサービスを設定する前に、プロキシサービスでは、有効な電話帳エントリをクライアントのDial-Up Networkingフォルダに備える必要があります。このエントリにより、アクセスを提供するサーバに接続できる必要があります。
プロキシサービスでダイヤルアップネットワークを使用するように設定するには
zfhapディレクイトリ(デフォルトではprogram files\novell\zfhap)からconsole.exeを実行します。
[Click Operations]>[Configure]>[Server Communications]の順にクリックします。
[Dial-Up Settings]をクリックします。
![[Dal-up Settings]ダイアログボックス](../graphics/dialupsettings.gif)
[Use Dial-Up Networking When Not Docked on LAN]チェックボックスを選択します。
ドロップダウンリストから電話帳エントリを選択します。
プロキシサービスがサーバのダイヤルアップを試みる頻度を設定するには、[Only Dial Up After Not Connecting for _ Days]を選択し、日数を指定します。
プロキシサービスがサーバのダイヤルアップを試みるタイミングを指定するには、[Allow Dial-Up]グループボックスでスケジュールを設定します。
ログオン情報などのダイヤルアップの詳細を設定するには、[Advanced Dial-Up Settings]を選択し、必要な設定を行って[OK]をクリックします。
[OK]をクリックします。
メッセージ転送を使用すると、プロキシサービスでZENworks Handheld Managementサーバにメッセージを送信することができます。通常、メッセージ転送は常に有効にしておく必要があります。
メッセージ転送を有効/無効にするには
zfhapディレクイトリ(デフォルトではprogram files\novell\zfhap)からconsole.exeを実行します。
転送を有効にするには、[Operations]>[Enable Message Transfers]の順にクリックします。
または
転送を無効にするには、[Operations]>[Disable Message Transfers]の順にクリックします。
デフォルトでは、メッセージ転送は有効であり、新しいメッセージは自動的にプロキシサービスのメッセージキューまたは送信ボックスに入れられます。
ハンドヘルド上でIPクライアントがAccess Pointと通信するために使用する設定を指定することができます。
zfhapディレクトリからconsole.exeを実行します。
![[Handheld Communication Settings]ダイアログボックス](../graphics/handhldcomm.gif)
[Options]>[Configure]>[Handheld Communications]の順にクリックします。
[Handheld Communication Settings]ダイアログボックスで、次の各オプションを設定します。
Access Point通信を設定するには、[Options]>[configure]>[Access Point Communications]の順にクリックします。または、zfhapディレクトリからcfgip.exeを起動してAccess Point通信を設定することもできます。この方法は、Access Pointとハンドヘルドデバイスの間の通信を設定するために使用します。詳細については、ZENworks Handheld Management ServerとAccess Point間のSSLおよびHTTP通信の設定を参照してください。
プロキシサービスコンソールの[Operations]メニューの[Connect to Server]オプションを使用して、プロキシサービスでZENworks Handheld Managementサーバの割り出しおよびメッセージの交換を行えるように設定することができます。
このオプションを使用すると、プロキシサービスは割り当てられたサーバへの接続を試みます。サーバが見つからない場合、未送信メッセージは転送されます。
ZENworks Handheld Managementサーバへの接続を強制するには
zfhapディレクイトリ(デフォルトではprogram files\novell\zfhap)からconsole.exeを実行します。
[Operations]>[Connect to Server]の順にクリックします。
HINT: [Connect to Server]オプションが使用できない場合、プロキシサーバは稼動していません。
サーバが見つからない場合は、ZENworks Handheld ManagementサーバサービスがZENworks Handheld Managementサーバコンピュータで稼動していること、およびネットワークへの接続が適切であることを確認してください。