配布用のソフトウェアパッケージを設定するには、次の作業を順に実行します。
ソフトウェアパッケージを複数のワークステーションから管理する場合は、snapinprefs.serファイルのマスタコピーを複数のワークステーションに複製する処理を管理できるようにするために、次の作業を行います。それ以外の場合は、Server Software Packageの作成に進みます。
以下の手順を実行するには、ソフトウェアパッケージの管理に使用するワークステーションを選択します。ワークステーションを使用してすでにソフトウェアパッケージを作成した場合は、ワークステーションのsnapinprefs.serファイルに保存されているソフトウェアパッケージの情報が失われないように、そのワークステーションを選択します。
.spkファイルと関連する.cpkファイルを保存するサーバにドライブをマッピングします。
このドライブ名は、ソフトウェアパッケージの管理に使用する他のすべてのワークステーションで使用できるドライブ名にする必要があります。このドライブ名は、リストされる各.spkファイルのパス情報の一部としてsnapinprefs.serファイルに書き込まれるので、すべてのワークステーションで使用できる固定ドライブ名にしてください。
このドライブ名はConsoleOneを起動するために使用するバッチファイルでも使用され、各ワークステーションから同じ.spkファイルの保存場所にアクセスできるようになります。
このワークステーションですでにServer Software Packageオブジェクトを作成した場合は、ステップ 5に進みます。
または
このワークステーションでまだServer Software Packageオブジェクトを作成していない場合は、ConsoleOneを起動します。
このバージョンのConsoleOneには、Policy and Distribution Servicesスナップインがインストールされている必要があります。
Server Software Packageネームスペースに、Server Software Packageオブジェクトを作成します。
ここでは、Server Software Packageオブジェクトの環境設定をすべて行う必要はありません。パッケージ名を指定し、.spkファイルの保存場所とファイル名を指定します。ステップ 1で使用したドライブマッピングを使用していることを確認します。
ソフトウェアパッケージの作成については、Server Software Packageの設定を参照してください。
ConsoleOneを終了します。
この手順は、このワークステーション用のsnapinprefs.serファイルを作成するために必要です。
snapinprefs.serファイルのマスタコピーを保存するために使用するネットワークサーバで、ドライブのルートに\C1という名前のディレクトリを作成します。
マスタsnapinprefs.serファイルの保存場所には、サーバ上の任意の安全な場所を選択できます。
後に示すバッチファイルのサンプルでは、C1というディレクトリ名を使用しています。別のディレクトリ名を使用する場合は、バッチファイルを変更し、パス情報を含めることができます。ただし、ルートの場所に変数を使用しないでください。
たとえば、
\zenworks\clssp
を、\C1というディレクトリ名の代わりに使用できます。
ワークステーションのsnapinprefs.serファイルを
c:\documents and settings\user_ID\.consoleone (Windows 2000)
ネットワークサーバ上の\C1ディレクトリにコピーします。
ConsoleOneのバッチファイルの作成と使用に示されているバッチファイルを使用している場合は、このファイルがマスタsnapinprefs.serファイルになり、新しい.spkのパス情報が更新されます。
ConsoleOneのバッチファイルの作成と使用に進みます。
バッチファイルの概要、作成、および使用については、以下の節を参照してください。
@echo off
REM map a network drive
net use m:\\server1.servers.novell.com\vol1
REM create a backup copy of the workstation's .ser file
copy "%USERPROFILE%\.consoleone\snapinprefs.ser" "%USERPROFILE%\.consoleone\snapinprefs.tmp"
REM copy the master .ser to the workstation
copy m:\c1\snapinprefs.ser "%USERPROFILE%\.consoleone\snapinprefs.ser"
REM start ConsoleOne
c:\Novell\ConsoleOne\1.2\bin\ConsoleOne.exe
REM batch file control returns after exiting ConsoleOne
REM copy the updated .ser to server
copy "%USERPROFILE%\.consoleone\snapinprefs.ser" m:\C1\snapinprefs.ser
REM restore the backup copy of the workstation's .ser file
copy "%USERPROFILE%\.consoleone\snapinprefs.tmp" "%USERPROFILE%\.consoleone\snapinprefs.ser"
REM delete the mapped network drive
net use m:/delete
@echo on
前に示したサンプルバッチファイルのテキストをテキストエディタにコピーします。
ドライブ名m:を各ワークステーションで空いているドライブ名に置き換えます。この作業をバッチファイル内のすべてのm:について行います。
net use m: \\server1.servers.novell.com\vol1の行を編集し、.spkおよび.cpkファイルを保存しているサーバボリュームまたはサーバの共有フォルダへのパスに置き換えます。
このバッチファイルをワークステーションに保存し、次のような名前を付けます。
C1SSP.BAT
このバッチファイルを、ソフトウェアパッケージの管理に使用する各ワークステーションにコピーします。
この変更は、デフォルトのConsoleOneのパスが使用されていないワークステーション上の個々のバッチファイルで行う必要があります。
copy "%USERPROFILE%\.consoleone\snapinprefs.ser" "%USERPROFILE%\.consoleone\snapinprefs.tmp"
copy "%USERPROFILE%\.consoleone\snapinprefs.tmp" "%USERPROFILE%\.consoleone\snapinprefs.ser"
C1SSP R:
と入力すると、snapinprefs.serファイルのマスタコピーを検索するドライブとして、バッチファイルはR:を使用します。
ConsoleOneで、Server Software Packagesネームスペースを右クリックし、[New Package]をクリックします。
Create New Server Software Packageウィザードが表示されます。
最初のダイアログボックスに表示される情報を読んで、[Next]をクリックします。
ソフトウェアパッケージの名前を指定します。
わかりやすい名前を指定します。この名前は、ConsoleOneのServer Software Packagesオブジェクトの下に表示されます。
重要: ソフトウェアパッケージ名に2バイト文字を使用しないでください。このソフトウェアパッケージについてレポートを実行したときにエラーの原因になります。
ソフトウェアパッケージはファイルをベースにしているので、拡張子.spkを含むフルパスおよびファイル名を指定します。
拡張子を入力しなかった場合、拡張子を追加するよう求めるメッセージが表示されます。
UNCパスを使用することもできます。
.spkファイルはワークステーションまたはサーバに保存できます。.spkファイルのサイズは、通常100KB未満です。ただし、コンパイル済みのソフトウェアパッケージ(.cpkファイル)は、数百メガバイトになる場合があります。.spkおよび.cpkファイルの保存については、Server Software Packageの管理を参照してください。
警告: ソフトウェアパッケージのフルパスおよびファイル名はドライブに依存します。パッケージを作成した後でドライブマッピングを変更した場合、ソフトウェアパッケージが使用できなくなることがあります。このフィールドのエントリが変更されていないことを確認してください。ただし、UNCパスを使用している場合は、この問題は発生しません。
[Finish]をクリックします。
ソフトウェアパッケージを作成した後、パッケージに含まれるファイルやアプリケーションのインストールの前提条件を設定することによりパッケージの環境を設定する必要があります。
パッケージを環境設定するには
ConsoleOneで、ソフトウェアパッケージを右クリックし、[Properties]をクリックします。
[Identification]タブが表示されます。表示されない場合は、このタブを選択します。
[Name]フィールドには、パッケージの作成時に指定したパッケージ名が表示されます。
ソフトウェアパッケージのわかりやすい説明を入力します。
新しいバージョンをインストールした後、サーバのファイルやアプリケーションを以前のバージョンにロールバックする必要がない場合は、[Disable Rollback]チェックボックスをオンにします。ただし、これはお勧めできません。
ソフトウェアパッケージのインストールのロールバックについては、ソフトウェアパッケージのインストールのロールバックを参照してください。
[Requirements]タブを選択します。
[Add]をクリックし、要件を選択します。
各要件について、ステップ 5を繰り返します。
変数を使用してインストールをカスタマイズする場合は、[Variables]タブを選択し、[Add]をクリックします。
変数名と値を入力します。
変数については、変数を使用したファイルの抽出の制御を参照してください。
環境設定が終了したら[OK]をクリックします。
[Cancel]をクリックすると、どのタブで行った環境設定の変更も保存されません。
ソフトウェアパッケージコンポーネントの作成に進みます。
ソフトウェアパッケージを作成し、環境設定を行った後、パッケージの個々のファイルやアプリケーションを含む、パッケージのコンポーネントを作成する必要があります。
ソフトウェアパッケージコンポーネントを作成するには
ConsoleOneの左側のペインで、ソフトウェアパッケージを右クリックし、[New Component]を選択します。
ConsoleOneに表示されるコンポーネントの名前を入力し、[OK]をクリックします。
名前を付けたコンポーネントがソフトウェアパッケージオブジェクトの下に表示されます。
必要な各コンポーネントについてこの手順を繰り返します。
ソフトウェアパッケージコンポーネントの環境設定に進みます。
ソフトウェアパッケージコンポーネントを作成した後、コンポーネントのファイルやアプリケーションの識別など、各コンポーネントの前提条件を設定する必要があります。
パッケージコンポーネントの前提条件をすべて同じにすることができ、これによって時間を節約し、ユーザエラーを最小限に抑えることができます。
コンポーネントを環境設定するには
ConsoleOneで、コンポーネントを右クリックし、[Properties]をクリックします。
[Identification]タブが表示されます。表示されない場合は、このタブを選択します。
コンポーネントのわかりやすい説明を入力します。
[After Package Installation Is Complete]ドロップダウンリストから、インストール処理の完了後にソフトウェアパッケージについて実行する追加のアクションを選択します。
コンポーネントの環境設定を続行するには、設定する必要がある以下の各項目を参照してください。
必要に応じて、これらのすべての項目の設定が完了するまで、コンポーネントのプロパティページで[OK]をクリックしないでください。
[OK]をクリックします。
[Cancel]をクリックすると、どのタブで行った環境設定の変更も保存されません。
ソフトウェアパッケージの配布の準備をするには、ソフトウェアパッケージのコンパイルに進みます。
サーバのファイルやアプリケーションをインストールの要件を指定するには
ソフトウェアパッケージコンポーネントのプロパティを表示しているときに、[Requirements]タブを選択し、[Add]をクリックします。
次のいずれかの要件を選択します。
項目の設定方法の詳細については、これらの各項目を参照してください。
[OK]をクリックする前に、設定する次の項目に進みます。
サーバにソフトウェアパッケージをインストールする前に特定のNLMファイルまたはプロセスをロードまたはアンロードするように設定するには
ソフトウェアパッケージコンポーネントのプロパティを表示しているときに、[Pre-Installation]タブを選択し、[Load/Unload]をクリックします。
[Add]をクリックします。
次のいずれかを選択します。
項目の設定方法の詳細については、これらの各項目を参照してください。
重要: ソフトウェアパッケージによってプロセスをロードすることを選択し、そのプロセスがターゲットサーバ上ですでに実行されている場合、パッケージのインストールは失敗し、ロールバックされます(ロールバックが有効になっている場合)。このプロセスをアンロードするのにユーザの操作が必要な場合は、ソフトウェアパッケージをインストールする前に、手動でプロセスをアンロードする必要があります。
ソフトウェアパッケージにプロセスを含めている場合に、プロセスがロードされていないことを保証するには、ロードオプションを追加する前に、そのプロセスのアンロードオプションを追加します。ただし、この方法を使用できるのは、プロセスをアンロードするときにユーザによるキーボードからの入力を必要としない場合だけです。
方向キーを使用して、NLMファイルおよびプロセスを実行する順序を指定します。
[OK]をクリックする前に、設定する次の項目に進みます。
サーバにソフトウェアパッケージをインストールする前にサーバスクリプトの実行を設定するには
ソフトウェアパッケージコンポーネントのプロパティを表示しているときに、[Pre-Installation]タブを選択し、[Script]をクリックします。
[Add]をクリックします。
スクリプト名を入力します。
スクリプトの種類(NCF、NetBasic、PERL)を選択します。
重要: NetBasicはNetWare 6.5サーバではサポートされていません。
スクリプトのテキストを入力します。
警告: ソフトウェアパッケージがすべての要件を満たしており、スクリプトを実行する場合、スクリプトで実行された処理をロールバックによって元に戻すことはできません。
方向キーを使用して、スクリプトを実行する順序を指定します。
[OK]をクリックする前に、設定する次の項目に進みます。
Local File Copyコンポーネントによって、ソフトウェアパッケージを使用してサーバ上のファイルをある場所から別の場所にコピーできます。ファイルをコピーすることも、移動することもできます。
Local File Copyコンポーネントを設定するには
ソフトウェアパッケージコンポーネントのプロパティを表示しているときに、[Local File Copy]タブを選択します。
[Add]をクリックします。
Local File Copy #1がデフォルトの名前です。この名前は編集できます。
次のフィールドに情報を入力します。
[Source Path]: コピーするファイルが保存されている場所のフルパスを指定します。
パスにはワイルドカードを使用できます。
[Target Path]: コピーするファイルの保存先のフルパスを指定します。
このパスにはワイルドカードを使用できます。このパスにはソースパスを反映させる必要はありません。ただし、既存のターゲットパスを反映させることができます。
[Include Subdirectories]: パスの最後にあるディレクトリから始めて、すべてのサブディレクトリとその中にあるファイルを含めます。このオプションを選択しない場合は、パスの最後にあるディレクトリ内のファイルだけがコピーされます。
[Maintain Attributes]: ソースのファイルシステムに存在するファイル属性をターゲットのファイルシステムでも保持します。
[Overwrite Destination Files]: ファイルの日付に関係なく、コピー先のディレクトリで同じ名前のファイルを上書きします。このオプションを選択しない場合、同じ名前のファイルは置き換えられません。
[Maintain Trustees]: ファイルのトラスティ属性を保持します。
[When a File Is Locked]: 次のいずれかまたは両方を選択します。
[Retry __ Times]: 指定した回数だけロックされたファイルの上書きを再試行した後、ファイルの置換に失敗したことにします。このチェックボックスをオフのままにすると、ターゲットファイルシステム上のロックされたファイルは置換されません。
[Kill Connection of Open Files]: (NetWareのみ)ロックされたファイルに上書きできるように、ロックされたファイルへの接続を強制終了しようとします。このオプションは、ファイルを抽出している場合にのみ適用され、Distributionを構築するためにファイルにアクセスしている場合には適用されません。Distributionを構築しているときに、Distributionに属するファイルがロックされている場合、構築は失敗します。サーバとNLMの接続は強制終了できません。
[Error Processing]: デフォルトでは、[Fail On Error]が選択されています。これによって、コピー中にエラーが発生した場合、ファイルのコピー処理は中止されます。エラーが発生してもファイルのコピーを続行するには、[Continue On Error]を選択します。
[OK]をクリックする前に、設定する次の項目に進みます。
Copy Fileコンポーネントを設定することによって、ソフトウェアパッケージのインストール中にファイルをコピーする方法を制御できます。これには、既存のディレクトリへのファイルの追加、新しいディレクトリの作成、新しいディレクトリへのファイルやサブディレクトリの追加、既存のファイルやディレクトリの削除が含まれます。
ファイルグループは、コンポーネントの展開可能なツリー構造のルート項目です。Copy Fileコンポーネントでは、複数のファイルグループを指定できます。ファイルグループは、関連するディレクトリおよびファイルのセットです。ファイルグループは最上位レベルの項目であり、他のファイルグループを含めることはできません。
ファイルグループに含まれるその他の構造項目には、ディレクトリとファイルがあります。ディレクトリには他のディレクトリやファイルを含めることができますが、ファイルグループを含めることはできます。
重要: ファイルグループまたはディレクトリを追加する場合、ファイルのソースバスではなく、ファイルのコピー先のターゲットパスを作成します。ソースファイルまたはディレクトリを選択したときに、ソースパスは自動的に設定されます。
ソフトウェアパッケージのインストール時のファイルのコピーを設定するには
ソフトウェアパッケージコンポーネントのプロパティを表示しているときに、[Copy File]タブを選択します。
初めてファイルグループを作成する場合は、次の操作を行います。
[Add]ボタンの横にあるドロップダウンリストの下向きの矢印をクリックし、[Add File Group]を選択し、[Add]をクリックします。
ファイルおよびディレクトリはファイルグループに含まれている必要があるので、追加する対象に関係なく、最初に[Add]をクリックしたときにファイルグループを作成するよう求めるメッセージが表示されます。
特定のコピー先ごとにファイルグループを1つ作成する必要があります。たとえば、C:ドライブ上の複数の場所c:\files、c:\data\accounting、c:\data\personnelに、関連性のない異なるファイルのグループをコピーできます。
ファイルグループに名前を付けた後、ターゲットパスを指定します。
ファイルグループのターゲットパスは、そのグループ内のすべてのディレクトリおよびファイルがインストールされるベースパスを指定します。
ファイルグループの場所がロックされている場合の処理を指定するには、次のいずれかのチェックボックスをオンにします。
1. [Retry](再試行の回数を入力します)
2. [Kill Connection of Open Files](NetWareのみ)
3. [Fail With Error]
再試行は約5秒間隔で行われます。したがって、再試行の回数を12にした場合、約1分かかります。
ファイルグループまたは別のディレクトリの下にターゲットディレクトリを作成するには、ファイルグループまたはディレクトリを選択し、ドロップダウンボックスで[Add Directory]を選択して、[Add]をクリックした後、次の操作を行います。
Directoryはデフォルトのディレクトリ名なので、ディレクトリ名を変更するには、Directoryを右クリックし、[Rename]をクリックして適切なディレクトリ名を入力し、(Enter)キーを押します。
このフィールドに情報を入力するときは、(Enter)キーを押して変更を保存する必要があります。
一致する既存のターゲットディレクトリを検索してファイルを削除またはコピーするには、正確な名前を入力する必要があります。
重要: 既存のディレクトリ名を指定し、コピー先サーバのファイルシステムでそのディレクトリがRead Onlyとしてマークされている場合、SubscriberがDistributionを抽出しようとしたときに、そのディレクトリに書き込みできないので、Software Package Distributionは失敗します。したがって、既存のターゲットディレクトリの属性を調べて、Read Onlyディレクトリ属性を削除しておく必要があります。
コピー先の場所に存在しているものと同じディレクトリ構造をFile Copyコンポーネントで作成し、ここで指定したディレクトリ名がパスと同じ順序になるようにする必要があります。
ディレクトリを作成するか、削除するかを指定するには、[Copy Mode]ドロップダウンリストでモードを選択します。
[Create]: [Create]を選択し、そのディレクトリが存在しない場合、ディレクトリが作成されます。[Create]を選択し、そのディレクトリが存在する場合、ディレクトリは作成されず、エラーも発生しません。
[Delete]: [Delete]を選択し、そのディレクトリが存在する場合、ディレクトリおよびそのディレクトリに含まれるすべてのサブディレクトリとファイルが削除されます。[Delete]を選択し、そのディレクトリが存在しない場合、ディレクトリは削除されず、エラーも発生しません。
警告: 追加したディレクトリについて[Copy Mode]を[Delete]に設定する場合に、追加した親ディレクトリは削除しない場合は、ファイルグループの[Target Path]フィールドでこれらの親ディレクトリを指定します。たとえば、c:\winnt\cookiesを削除するが、\winntディレクトリは削除しない場合は、[Target Path]フィールドにc:\winntと入力し、[Add]をクリックしてツリー構造の...\cookiesディレクトリを入力して、[Copy Mode]フィールドで[Delete]をクリックします。たとえば、次のように入力します。
ターゲット = c:\winnt
ツリー構造 = cookies
である場合、cookiesディレクトリおよびそのディレクトリ内のすべてのファイルとサブディレクトリだけが削除されます。
逆に、[Target Path]フィールドにc:\と入力し、[Add]をクリックしてツリー構造の\winntディレクトリを入力し、[Add]をクリックしてツリー構造の\winntの下にある...\cookiesディレクトリを入力した後、[Copy Mode]フィールドで[Delete]をクリックすると、\winntディレクトリと...\cookiesディレクトリの両方が削除されます。たとえば、次のように入力します。
ターゲット = c:\
ツリー構造 = winnt\cookies
である場合、winntディレクトリおよびそのディレクトリ内のすべてのファイルとサブディレクトリが削除されます。
ツリー構造のファイルグループまたはディレクトリの下にファイルやソースディレクトリを追加するには、ファイルグループまたはディレクトリを選択し、ドロップダウンボックスで[Add File]を選択し、[Add]をクリックした後、次の操作を行います。
[Open]ダイアログボックスを使用してファイルまたはディレクトリを選択します。
これらのディレクトリやファイルは、ステップ 3で選択したファイルグループやディレクトリのすぐ下に表示されます。
コピー先サーバのファイルシステムでは、コピーされるファイルやディレクトリの属性は保持されません。詳細については、ステップ 4.cを参照してください。
[Open]ダイアログボックスでディレクトリを選択した場合は、展開して表示されません。ディレクトリの下に追加した既存の構造を展開するには、プラス記号をクリックします。
[Open]ダイアログボックスでは、デフォルトで[Recurse Directories]オプションが選択されています。このディレクトリ内のファイルだけを選択するには、[Recurse Directories]チェックボックスをクリックしてオフにし、どのサブディレクトリも選択されないようにします。
ファイルやサブディレクトリを選択から除外するには、[Exclude Selected Subdirectory]オプションを選択し、除外するファイルやディレクトリを選択し(複数選択する場合は(Shift)キーや(Ctrl)キーを使用する)、[Open]をクリックします。
ファイルやサブディレクトリを除外しても、ファイルシステムからは削除されません。単に選択されないようになるだけです。
ファイルやディレクトリを追加した後でツリー構造から削除する方法については、ステップ 8を参照してください。
追加したサブディレクトリを設定するには、次の操作を行います。
警告: [Copy Mode]を[Delete]に設定した場合、ターゲットディレクトリおよびそのすべてのファイルとサブディレクトリが削除されます。
このフィールドに情報を入力するときは、(Enter)キーを押して変更を保存する必要があります。
[Open]ダイアログボックスで選択したディレクトリの名前を変更する場合は、新しい名前がコピー先の場所での条件を満たしていることを確認します。
選択したファイルのパスだけがコピーのために記憶されるので、ディレクトリ名を変更してもファイルの選択には影響しません。つまり、ターゲットディレクトリにソースとは別の名前を付けても、そのディレクトリに同じファイルがコピーされます。
追加したファイルを設定するには、ファイルを選択し、次の操作を行います。
すべてのファイルについてオプションを選択する必要があります。同じモードを指定する場合は、複数のファイルを選択できます。
指定できるオプションには、[Copy Always]、[Copy If Exists]、[Copy If Does Not Exist]、[Copy If Newer]、[Copy If Newer and Exists]、および[Delete]があります。
警告: [Copy Mode]を[Delete]に設定した場合、選択したファイルがターゲットサーバから削除されます。
属性はデフォルトでは設定されません。コピー先サーバに合わせて属性を設定する必要があります。属性はファイルのコピー元からは引き継がれません。
重要: 1つのファイルについてすべての属性をオンにしないでください。すべての属性をオンにすると、サーバで例外が発生します。
実行可能ファイルの属性を設定する場合は、[Read Only]に設定します。この属性を[Execute]に設定しないでください。ファイルを[Execute]としてマークすると、NetWare(R) CLIB APIによって、ユーザはファイルの属性を変更できなくなります。ソフトウェアパッケージのインストール後、この属性をExecuteからRead Onlyに変更するには、手動でファイルを削除し、ファイルを置換して、もう一度属性を設定する必要があります。
別のファイルグループを作成する場合は、次の操作を行います。
[Add]ボタンの横にあるドロップダウンリストの下向きの矢印をクリックし、[Add File Group]を選択し、[Add]をクリックします。
ツリー構造で何を選択していてもかまいません。ファイルグループは、表示されている他のファイルグループと同じ、ツリーの第1レベルに自動的に配置されます。
グループ名を指定します。
ターゲットベースパスを指定します。
グループの場所がロックされている場合の処理を指定するには、次のいずれかのチェックボックスをオンにします。
1. [Retry](再試行の回数を入力します)
2. [Kill Connection of Open Files](NetWareのみ)
3. [Fail With Error]
ファイルグループを特定の順序でコピーする場合は、方向キーを使用してファイルグループの順序を指定します。
選択したファイルグループを上下に移動できない場合、矢印は淡色表示されます。
ファイルグループ、ディレクトリ、またはファイルを削除するには、削除する対象を選択し、[Remove]をクリックします。
[Remove]ボタンを使用して、ツリー構造から余分なファイルやディレクトリを削除できます。
(Shift)キーや(Ctrl)キーを使用して、削除する複数の項目を選択できます。
重要: ファイルグループやディレクトリを削除すると、その下に表示されているすべてのファイルやディレクトリも削除されます。ただし、このツリー構造から削除されるだけで、ソースファイルシステムからは削除されません。
[OK]をクリックする前に、設定する次の項目に進みます。
ソフトウェアパッケージのインストール時のテキストファイルに対する変更を設定するには
ソフトウェアパッケージコンポーネントのプロパティを表示しているときに、[Text Files]タブを選択します。
[Add]をクリックします。
1つのテキストファイルを追加した後、別のテキストファイルを追加するか、または選択したテキストファイルの変更する項目を追加するかを選択できます。
別のテキストファイルを追加するには テキストファイルを選択します。左側のペインでどのテキストファイルまたは変更項目が選択されていてもかまいません。テキストファイルは最も左のレベルに追加されます。
テキストファイルに別の変更を追加するには 左側のペインで変更するテキストファイルを選択し、[Add]をクリックして、[Change]を選択します。選択したテキストファイルの下に変更項目が追加されます。
テキストファイルを追加している場合は、テキストファイルの名前を指定します。
デフォルトの名前(Change #1など)を受け入れるか、この名前を変更します。
テキストファイルを追加する場合は、[OK]をクリックします。
[Change Mode]フィールドの下向きの矢印をクリックし、ドロップダウンリストから変更モードを選択します。
[Search Type]フィールドの下向きの矢印をクリックし、ドロップダウンリストから検索の種類を選択します。
検索文字列を正確に入力します。
大文字と小文字を区別して文字列を検索する場合は、チェックボックスをオンにします。
検索文字列のすべての出現箇所を検索するには、チェックボックスをオンにします(デフォルト)。このチェックボックスをオフにすると、最初の出現箇所だけが検索されます。
[Result Action]フィールドの下向きの矢印をクリックし、ドロップダウンリストから、文字列が一致する場合のアクションを選択します。
文字列を置き換えたり、新しい文字列を入力する場合は、[New String]テキストボックスにテキストを入力します。
テキストファイルや変更項目の順序を変更するには、方向キーを使用します。
[OK]をクリックする前に、設定する次の項目に進みます。
NetWareのみ。
ターゲットサーバのSETコマンドを設定するには
ソフトウェアパッケージコンポーネントのプロパティを表示しているときに、[Set Commands]タブを選択します。
[Add]をクリックして、NetWare Server SET Commandsウィザードを開きます。
SETコマンドが保存されているサーバを選択し、[Next]をクリックします。
重要: SETコマンドを取得するサーバでは、Server ManagementおよびJavaが実行されている必要があります。
ターゲットサーバについて設定するすべてのSETコマンドを選択します。
カテゴリのチェックボックスをオンにしてカテゴリ全体を選択することも、プラス記号をクリックしてSETコマンドカテゴリを展開し、含める個々のSETコマンドのチェックボックスをオンにすることもできます。
警告: SETコマンドSet Developer Optionを選択し、OffをOnに変更しないでください。このパラメータは、開発者がサーバの異常終了をデバッグできるようにするためのものです。特定の異常終了の発生を防止するために用意されているオペレーティングシステムの一部のチェック機能を無効にします。また、Set Developer Optionがオンになっている場合、キーボード入力を要求するNCPTMスクリプトを実行するとサーバが異常終了する可能性があります。
SETコマンドの選択が完了したら、[Finish]をクリックします。
選択したSETコマンドが、ファイルまたはアプリケーションコンポーネントの[Set Commands]タブに表示されます。
SETコマンドを編集するには、プラス記号をクリックしてその属性を展開します。
属性を編集するには、属性を選択して、[Edit]をクリックします。
属性を変更できるダイアログボックスが表示されます。
特定のSETコマンドの編集する各属性について、ステップ 7を繰り返します。
[OK]をクリックする前に、設定する次の項目に進みます。
NetWareサーバまたはWindowsサーバのレジストリの変更を設定するには
ソフトウェアパッケージコンポーネントのプロパティを表示しているときに、[Registry Settings]タブを選択し、[HKEY_LOCAL_MACHINE]をクリックします。
HKEY_LOCAL_MACHINEはWindowsのレジストリキーです。NetWareについても、Server Managementによって、HKEY_LOCAL_MACHINEはMy Serverと等価であると認識されます。したがって、このキーを使用して、NetWareとWindowsの両方のレジストリを編集できます。
[Add]をクリックします。
次のいずれかを選択します。
項目の設定方法の詳細については、これらの各項目を参照してください。
方向キーを使用して、レジストリエントリを作成する順序を指定します。
[OK]をクリックする前に、設定する次の項目に進みます。
NetWareのみ。
products.datファイルをソフトウェアパッケージによって更新し、将来の更新でファイルやアプリケーションの最後にインストールされたバージョンを識別することができます。
警告: products.datを変更すると、NetWareサーバ上で実行やインストールが妨げられる場合があります。Novellから提供されたすべてのエントリを変更しないでください。
products.datについて実行するアクションを指定するには
ソフトウェアパッケージコンポーネントのプロパティを表示しているときに、[Products.dat]タブを選択します。
次のいずれかを選択します。
| オプション | Description |
|---|---|
Add |
新規エントリを追加します。 |
Modify Existing Entry |
一致するIDを検索し、バージョンおよび説明を変更します。 |
Replace Existing Entry |
特定のIDを検索し、新しいIDに置換します。 |
No Action |
これはデフォルトです。products.datに対して何も行いません。 |
[Add]を選択した場合は、
[Modify Existing Entry]を選択した場合は、
[Replace Existing Entry]を選択した場合は、
[OK]をクリックする前に、設定する次の項目に進みます。
サーバにソフトウェアパッケージをインストールした後に特定のNLMファイルやプロセスをロードまたはアンロードするように設定するには
ソフトウェアパッケージコンポーネントのプロパティを表示しているときに、[Post-Installation]タブを選択し、[Load/Unload]をクリックします。
[Add]をクリックします。
次のいずれかを選択します。
項目の設定方法の詳細については、各項目を選択してください。
[OK]をクリックする前に、設定する次の項目に進みます。
サーバにソフトウェアパッケージをインストールした後にNetWareサーバスクリプトの実行を設定するには
ソフトウェアパッケージコンポーネントのプロパティを表示しているときに、[Post-Installation]タブをクリックし、[Script]をクリックします。
[Add]をクリックします。
スクリプト名を入力します。
スクリプトの種類(NCF、NetBasic、PERL)を選択します。
重要: NetBasicはNetWare 6.5サーバではサポートされていません。
スクリプトのテキストを入力します。
警告: ソフトウェアパッケージがすべての要件を満たしており、スクリプトを実行する場合、スクリプトで実行された処理をロールバックによって元に戻すことはできません。
方向キーを使用して、スクリプトを実行する順序を指定します。
[OK]をクリックする前に、設定する次の項目に進みます。
ソフトウェアパッケージ(.spkファイル)は、コンパイルして拡張子を.cpkにするまでは、Policy and Distribution Servicesによってインストールできません。
ソフトウェアパッケージをコンパイルするには
ConsoleOneで、ソフトウェアパッケージを右クリックし、[Compile Package]をクリックします。
Compile Server Software Packageウィザードが表示されます。
最初のダイアログボックスに表示される情報を読んで、[Next]をクリックします。
コンパイル済みソフトウェアパッケージの名前とパスを指定して(拡張子.cpkを使用)、[Next]をクリックします。
.cpkファイル用に十分な空きディスク容量がある場所を選択します。コンパイル済みのソフトウェアパッケージ(.cpkファイル)は、通常、コンパイル前のソフトウェアパッケージ(.spk)よりもサイズが大きくなります。
重要: コンパイル済み(.cpk)ファイル名の指定を求められたときに.spkファイルのパスとファイル名を指定すると、その.spkファイルは上書きされ、編集できなくなります。したがって、コンパイル済みバージョンの名前を指定するときには、.cpkという拡張子を使用してください。
含まれるファイルの数によっても異なりますが、コンパイル処理には時間がかかる場合があります。
コンパイルが終了したら、[Finish]をクリックします。
ソフトウェアパッケージ(.cpk)を配布するには、ソフトウェアパッケージの配布に進みます。
ソフトウェアパッケージの配布の準備ができたら、次のようにしてソフトウェアパッケージを配布できます。
ソフトウェアパッケージをターゲットサーバにインストールした後、サーバを再起動しなければならない場合があります。たとえば、パッケージによってtcpip.nlmが変更された場合、このNLMを停止することはできません。サーバを再起動して、もう一度このNLMを実行する必要があります。ただし、ソフトウェアパッケージでサーバを停止し、自動的に再起動することができます。