Traffic Analysis Agentの理解

Traffic Analysis Agentを使用すると、使用しやすいNovell ZENworks Server Managementインタフェースから、Ethernet、FDDI、およびトークンリングセグメントで構成される異種LAN環境を監視できます。

Traffic Analysis Agentは、NetWareサーバ、Windowsサーバ、またはWindowsワークステーションで実行できるRMONエージェントです。Traffic Analysis Agentは、RMON MIB (RFC 1757)によって定義された一連の機能を実装します。これらのエージェントは、ネットワークのアクティビティに関する情報を収集します。この情報は、SNMPを使用してNovell ConsoleOneから利用できます。

Traffic Analysis Agentは、次の機能を提供します。

• セグメントのパフォーマンスを監視し、重要なネットワーク統計情報をNovell ConsoleOneに提供する。
• アラームしきい値を簡単に設定し、積極的なネットワーク管理を行えるようにする。
• 監視対象ネットワーク上の問題を診断および解決するためにすべてのパケットまたは選択したパケットをキャプチャする。
• SMP (Symmetric Multi-Processing)アーキテクチャを含む複数のネットワークセグメントを監視する。
• 高いネットワーク使用率や通信エラーなどの問題が発生していないかどうかネットワークセグメントを監視する。
• DHCPサーバからネットワークのノードへの動的なIPアドレスの割り当てを追跡する。
• 合計バイト数、合計パケット数、正常なパケット数、エラーパケット数などの統計を求めるために、リアルタイムトレンド(時間単位)および過去のトレンド(日単位、週単位、月単位、および年単位)を表示するデータを保管する。
• 停止していないかどうかノードを監視し、監視対象ノードが停止した場合にはユーザに通知する。

次の図は、Traffic Analysis Agentの機能を示しています。

Novell ZENworks Server Managementには、次のTraffic Analysis Agentが含まれています。

• NetWare版Traffic Analysis Agent。

  詳細についてはNetWare版Traffic Analysis Agentの使用を参照してください。

• Windows版Traffic Analysis Agent。

  詳細についてはWindows版Traffic Analysis Agentの使用を参照してください。

Novell ZENworks Server ManagementのTraffic Analysis AgentはRMON Plusエージェントです。詳細については、RMON Plusエージェントの機能を参照してください。また、これらのエージェントは、最初の2つのRMON2グループも実装します。最初のRMON2グループは、Protocol Directoryグループであり、エージェントが統計を監視および更新するプロトコルのテーブルを提供します。2つ目のRMON2グループは、Protocol Distributionグループであり、ディレクトリの各プロトコルに関する統計のテーブル提供します。詳細については、RMON2エージェントの機能を参照してください。