ネットワーク検出

ネットワーク自動検出が開始されると、SNMP (Simple Network Management Protocol)対応のサーバ、ルータ、スイッチと、これらのデバイスおよびワークステーションでホストされるサービスが自動的に検出されます。検出されたデータは.datファイルに保存され、Novell ConsoleOne^(R)のアトラスマップに表示されます。

マップには、管理サーバで設定された検出スコープが反映されます。デフォルトでは、管理サーバが通信を確立できるすべてのデバイスが検出され、これらのデバイスは管理サーバに保存されます。NetExplorer^TMのスコープを定義すると、検出されるオブジェクトの数を制限できます。

ネットワーク検出の詳細については、ネットワーク検出とアトラス管理の理解を参照してください。

データベース管理

Novell ZENworks Server Managementでは、管理サーバ上でCIM (Common Information Model)準拠のSybase*データベースを一元管理できます。このデータベースは、サーバやネットワークのデータのリポジトリとして機能します。このデータをさまざまな方法で表示または整理して、ネットワーク管理に必要な情報を得ることができます。Server Managementデータは、次の3つの論理データベースで構成されるトポロジデータベースに保存されます。

• トポロジ
• アラーム
• マップ情報

多くのデータベース機能は自動的に実行されるため、管理する必要はほとんどありません。Server Managementデータベースの詳細については、Novell ZENworks Management and Monitoring Servicesデータベースを参照してください。

アラーム管理

Server Managementによって認識されるアラームには、SNMPトラップ、接続テスト、およびしきい値のプロファイリングがあります。アラーム管理では、トラップと独自のアラームが処理され、そのアラームに割り当てられているNovell ConsoleOneにアラームが転送されます。

アラーム処理でアクションを指定することにより、アラームの発生時に特定のアクションを実行できます。プログラムの実行、電子メールによる通知メッセージの送信、およびアーカイブ、コンソールのビープ音、チッカーテープメッセージの作成など、いくつかのアクションは自動的に実行されます。アクションは、処理された特定のアラームを他のServer Managementサーバに転送するように設定できるほか、未処理のSNMPトラップをサードパーティによる管理アプリケーションのターゲットアドレスに直接転送するようにも設定できます。

Role-Based Services

Management and Monitoring Servicesでは、Novell eDirectory^TMによる役割ベース管理とタスク管理がサポートされています。Novell ZENworks Server Managementは、Role-based Servicesを使用して、Management and Monitoring Servicesタスクを役割別に分類し、役割にスコープ情報を割り当てます。

Role-based Servicesの役割は、ユーザが実行できるタスクを指定します。Role-based Servicesの役割を定義するには、Role-based Servicesの役割オブジェクトを作成し、その役割が実行できるタスクを指定します。

Role-based Servicesの役割オブジェクトの作成と、Role-based Servicesの役割が実行可能なタスクの指定に関する一般情報については、役割ベース管理の設定を参照してください。

Novell ZENworks Server Managementに役割ベースサービスを実装する方法については、役割ベース管理を参照してください。

レポート機能

Novell ZENworks Server Managementでは、統計情報を生成するレポート作成サービスを使用できます。これらのレポートは、Novell ConsoleOneに表示したり、データベースおよびWeb形式にエクスポートしたりすることができます。Server Managementでは、次の種類のレポートを作成できます。

• ヘルスレポート
• トポロジレポート
• アラームレポート

Management and Monitoring Servicesのレポートの詳細については、Management and Monitoring Servicesでのレポートの使用を参照してください。

トポロジマッピング

トポロジマッピングによって、次の図に示すように、Novell ZENworks Server Managementの階層アトラスにマップを表示できます。マップには、管理サーバで設定された検出スコープが反映されます。

トポロジマッピングの詳細については、アトラスの管理を参照してください。

MIB (Management Information Base)ツール管理

Novell ZENworks Server ManagementのMIB CompilerとMIB Browserを使用して、SNMPデバイスを管理できます。

MIBツールには次の機能が用意されています。

• SNMPトラップ受信用アラームテンプレートの設定
• SNMPデバイスでの値の表示と設定
• アラームテンプレートデータベースでのトラップ定義の更新
• サードパーティのMIBの注釈付け

MIBツールの詳細については、MIBツールの使用を参照してください。

Monitoring Services

Monitoring Services (SNMPサービス)を使用すると、ネットワークデバイスでサービスの接続性と可用性をテストできます。サービスのステータスが変更されると、Novell ConsoleOneに通知されます。監視できるサービスは、DHCP、DNS、エコー、FTP、HTTP、HTTPS、IP、IPX^TM、NFS、NNTP、SMTP、SNMP、タイムサービス、TFTP、およびWUserです。

Monitoring Servicesの詳細については、Monitoring Servicesを参照してください。