Subscriberソフトウェアがインストールされているすべてのサポート対象プラットフォーム(NetWare、Windows、Linux、およびSolaris)のSubscriberサーバを、この方法を実行して自動的にアップグレードすることができます。
Server Software Packageによるアップグレード方法を使用して、ZENworks for Servers 3.0.2 Interim Release 1 SubscriberサーバをZENworks 6.5 Server Managementにアップグレードできます。Software Package Distributionを作成するためのzfs65_polydist.cpkアップグレードファイルは、ZENworks 6.5 Companion 2 CDに収録されています。このファイルを、アップグレードするすべてのSubscriberサーバに送信します。
次の項目を確認することにより、アップグレードの実行内容を把握し、関連する問題点を認識します。
ZENworks 6.5 Server Management Program CDから実行されるGUIインストールプログラムの[Policy and Distribution ServicesUpgrade]メニューオプションを使って、まずすべてのDistributorサーバをアップグレードする必要があります。
ZENworks for Servers 3.x DistributorがZENworks 6.5 Server Managementにアップグレードされた後、Distributorは、Distributionの送信を実行する前に、構築時にそのDistributionをZENworks 6.5 Server Management Distributionに変換します。
Server Software Packageによるアップグレード方法では、Subscriberオブジェクトはアップグレードされません。Subscriberオブジェクトをアップグレードするには、最初にGUIアップグレードプログラムを使用する必要があります。
Server Software Packageによるアップグレード方法を使用する場合は、次の問題が発生します。
オブジェクトをアップグレードしてからソフトウェアをアップグレードするまでの間、Subscriberのパスワードが一致しないため、次のServer Managementの機能は動作しません。
これらの機能を使用するには、eDirectoryにアクセスする必要があるため、Subscriberのパスワードが必要になります。
したがって、オブジェクトをアップグレードしてからソフトウェアをアップグレードするまでの時間をできるだけ短くするようにアップグレードを計画することをお勧めします。
重要: 段階的にアップグレードする場合は、すべてのSubscriberオブジェクトを同時にアップグレードしないでください。Subscriberサーバのソフトウェアのアップグレードを計画しているSubscriberオブジェクトのみをアップグレードします。
Server Software Packageによる方法を使用して更新するSubscriberサーバにインストールするには、ZENworks for Servers 3.0.2 (または3 SP2)のInterim Release 2ソフトウェアアップデートが必要です。
手順については、技術情報2968433を参照してください。
ファイルは常にZENworksディレクトリにコピーされ、新旧どちらのファイルもアップグレードファイルで置換されます。ZENworksディレクトリ以外の場所にコピーされたファイルは、それらが古いファイルの場合のみ置換されます。ZENworksディレクトリ内に存在する新旧いずれのファイルも置換されるのは、バージョン6.5のリリース以降に利用可能になったサポートパックのバージョン3.0.2ファイルを、それよりも古い日付のバージョン6.5ファイルを使って置換することにより、バージョン6.5用の適切なファイルをインストールする必要があるためです。
要約するとソフトウェアパッケージは、オブジェクトをアップグレードして、Software Package Distributionが送信されるすべてのSubscriberサーバにソフトウェアをインストールします。
要約すると、ZENworks for Servers 3.xがインストールされていないコンピュータにアップグレードプログラムを実行しても、ZENworks 6.5 Server Managementがインストールされることはありません。.cpkアップグレードファイルを含むSoftware Package Distributionの送信先を特定するのに、ZENworks Subscriberオブジェクトが必要です。
Software Package Distributionは、複数のツリーのSubscriberに送信することができます。したがってSoftware Package Distributionを使って、複数のツリーに存在するSubscriberサーバをアップグレードすることができます。
zfs65_polydist.cpkを、クラスタ環境にあるサーバにインストールしている場合、sys:ボリュームに書き込む必要があるすべてのファイルを更新できるよう、クラスタ内の各ノードに対して個別に.cpkファイルをインストールする必要があります。
たとえば、次の情報が判明しています。
クラスタのノードを更新するには、iManagerを使用する方法と、Distributionの名前を変更する方法の2つの方法が存在します。
すべてのクラスタノードを更新するには
.cpkファイルを含むDistributionをアクティブなノードのサーバに送信することにより、このサーバを更新します。
この結果、sys:volumeにコピーする必要のあるすべてのサポートパックファイルが更新されます。クラスタのボリュームにインストールされる.ncfファイルなど、Tiered Electronic Distributionとポリシーソフトウェアも更新されます。
ソフトウェアパッケージのインストール中にファイル名と日付がチェックされるため、この.cpkファイルを繰り返し実行した場合でも、クラスタの共有ボリュームにファイルが再インストールされることはありません。現時点でSubscriberソフトウェアを実行しているノードだけが更新されます。
クラスタのフェールオーバー条件を作成するために、現在アクティブなノードのサーバを停止します。
この結果、事前に定義された順番で次にくるノードがSubscriberソフトウェアを起動し、クラスタを引き継ぎます。
iManagerで、[ZfS/Remote Web Console as the Subscriber]にアクセスし、[Distributions]タブ、>[Received Distributions]タブの順にクリックします。次に、.CPKファイルを含むDistributionを選択して、[OK]>[Extract]の順にクリックします。
すべてのノードが更新されるまで、手順2から3を繰り返し実行します。
停止していた、クラスタ内の各サーバを再起動します。
プライマリノードのサーバが再び引き継ぐ必要があります。
別の方法で、すべてのクラスタノードを更新することができます。
.cpkファイルを含むDistributionをアクティブなノードのサーバに送信することにより、このサーバを更新します。
この結果、sys:volumeにコピーする必要のあるすべてのサポートパックファイルが更新されます。クラスタのボリュームにインストールされる.NCFファイルなど、Tiered Electronic Distributionとポリシーソフトウェアも更新されます。
ソフトウェアパッケージのインストール中にファイル名と日付がチェックされるため、この.cpkファイルを繰り返し実行した場合でも、クラスタの共有ボリュームにファイルが再インストールされることはありません。現時点でSubscriberソフトウェアを実行しているノードだけが更新されます。
クラスタのフェールオーバー条件を作成するために、現在アクティブなノードのサーバを停止します。
この結果、事前に定義された順番で次にくるノードがSubscriberソフトウェアを起動し、クラスタを引き継ぎます。
手順1で送信したDistributionの名前を変更します。
Distributionを再送信するときにその名前を変更しない場合、現在のノードが使用しているクラスタボリュームのSubscriberソフトウェアは、それがすでに受信されているDistributionであり、再度受信して抽出する必要はないと判断します。
Distributionを送信します。
この結果、現在のノードがサポートパックで更新されます。
クラスタ内のすべての更新が完了するまで、手順2から4を繰り返します。
停止していた、クラスタ内の各サーバを再起動します。
プライマリノードのサーバが再び引き継ぐ必要があります。
ZENworks for Servers 3.xサーバをアップグレードするために、次の作業が行われていることを確認します。
ソフトウェアパッケージアップグレードにより、すべてのZENworks Server Managementサービスが自動的に停止します。ただし、サーバのアップグレード中に[サービス]ウィンドウが開いたままになっている場合、Server Managementのサービスを登録することができません。
ZENworks 6.5 Server ManagementのTiered Electronic Distributionコンポーネントを使用すると、SubscriberおよびPolicy/Package Agentソフトウェアを実行しているすべてのSubscriberサーバにソフトウェアパッケージを自動的に配布してインストールすることができます。
Server Software Package (zfs65_polydist.cpk)を使ってアップグレードするには
ZENworks 6.5 Distributorサーバを選択し、zfs65_polydist.cpkをDistributorのファイルシステムにコピーします。
.cpkファイルは次の場所に存在します。
ZENWorks 6.5 Companion CD 2\zenworks server management - software pkgs\pds
Server Package Distributionを作成するときのために、zfs65_polydist.cpkをコピーしたDistributorサーバの場所をメモします。
Subscriberをセットアップするには、次の手順を実行します。
ソフトウェアパッケージでアップグレードするSubscriberサーバを特定します。
これらのSubscriberにサービスを提供するすべてのChannelが[Inactive]に設定されていることを確認します。
Subscriberサーバがアップグレードされている間、このサーバでDistributionに関する操作を実行しないでください。
これらのChannelは、アップグレードソフトウェアパッケージが送信および抽出された後で、ステップ 8で[Active]にリセットします。
各Subscriberの抽出スケジュールを設定します。
Subscriberの抽出スケジュールを設定する場合には注意が必要です。
スケジュールが[Run Immediate]に設定されており、SubscriberがDistributorと同じサーバで実行しているか、Subscriberが親であり、その下位のSubscriberに対してDistributionを転送している場合、アップデートプロセスにJavaのアンロードが含まれるため、SubscriberをDistributionに送信するプロセスが中断される可能性があります。Javaがアンロードされると、Distributionは、Javaが再ロードされて、Channelの送信スケジュールが実行されるまで一時的に停止します。
したがってSubscriberが親であり、Distributionを下位のSubscriberに送信している場合、ソフトウェアパッケージがJavaをアンロードしようとしている時点で、このSubscriberはDistributionを送信中ということになります。ただしJavaが再起動した後、Distributionは中止した時点から続行されます。
このソフトウェアパッケージのDistributionを作成します。
1つのDistributionオブジェクトにつき、1つのソフトウェアパッケージだけを設定できます。ソフトウェアを使って、単一のDistributionオブジェクト内で複数のソフトウェアパッケージを選択することができますが、この操作は、zfs65_polydist.cpkの配布時には許可されていません。ソフトウェアパッケージをインストールするとJavaのアンロードと再ロードが実行され、これにより、残りのソフトウェアパッケージを単一のDistributionオブジェクトから正常に処理することができなくなる可能性があるためです。
Distributionの構築スケジュールを必ず設定します。
重要: まず、zfs65_polydist.cpkを含んだDistributionを構築、送信、抽出、およびインストールする必要があります。その後で、他のServer Managementコンポーネントをアップグレードするために、別のソフトウェアパッケージを含むこれ以外のDistributionを送信します。
Distributionの作成に関する詳しい手順については、『Novell ZENworks 6.5 Server Management管理ガイド』の「Policy and Distribution Services」を参照してください。
このDistributionのChannelをセットアップするには、次の手順を実行します。
ステップ 3で指定したSubscriberをChannelと関連付けます。
Distributionを送信します。
たとえば、Distributionを送信して抽出できるようDistributionを構築するには、Distributorを更新します。手動でDistributorを更新する場合、Distributorの更新スケジュールを設定したり、変更したりする必要はありません。
Distributorを手動で更新するには、ConsoleOneでDistributorオブジェクトを右クリックして、[Refresh Distributor]を選択します。
Distributionの送信に関する詳しい手順については、『Novell ZENworks 6.5 Server Management管理ガイド』の「Policy and Distribution Services」を参照してください。
Distributionは、Distributionの構築スケジュールが開始したときに自動的に作成され、Channelの送信スケジュールが開始したときに自動的に送信されます。さらに、DistributionはSubscriberサーバの抽出スケジュールに従って抽出されます。この時点で、SubscriberサーバをZENworks 6.5にアップグレードする必要があります。
このDistributionプロセスで[Inactive]に設定した各Channelを、[Active]にリセットします。
アップグレードが再びこれらのSubscribersに送信されることのないように、アップグレードソフトウェアパッケージの送信に使用するChannelを[Inactive]に設定します。
次に示すいずれかの方法を使って、正常にインストールされているソフトウェアパッケージのコンポーネントを確認します。
各ソフトウェアパッケージが複数のコンポーネントで構成される場合があります。このとき、こうしたコンポーネントの一部のインストールが成功し、残りのインストールが失敗に終わる可能性があります。たとえば、ソフトウェアパッケージの要件に含まれていないサーバプラットフォームが、Distributionを受け取る1台のサーバに設定されている場合があります。したがって、インストールに含まれるソフトウェアパッケージが成功した場合、それは1つ以上のコンポーネントが正常にインストールされたことを示します。
いくつかのコンポーネントのインストールに失敗することもありますが、その場合でもソフトウェアパッケージのインストールは依然として成功したように見える可能性があります。そのため、特定のサーバで必要とされるコンポーネントが正常にインストールされているかどうかを検証するため、ソフトウェアパッケージの各コンポーネントについて、インストールが成功したか、失敗したかを確認することをお勧めします。
サービスが開始していることを確認します。
NetWareサーバにPolicy and Distribution Servicesエージェントがロードされていることの確認
WindowsサーバにPolicy and Distribution Servicesのエージェントがロードされていることの確認
スナップインのアップグレードが必要なConsoleOneのインスタンスが存在する場合は、ConsoleOneスナップインのアップグレードの手順を実行してから、ステップ 13に進みます。
Novell iManager 2.0.2がネットワーク内のサーバにインストールされており、iManagerプラグインをZENworks 6.5にアップグレードする必要がある場合、Policy and Distribution ServicesのWebベースの管理の手順を実行します。
その必要がない場合、Policy and Distribution Servicesのアップグレード作業は完了です。