この節では、LinuxまたはSolarisサーバにNovell ZENworks Server Managementをインストールする手順について説明します。
Policy and Distribution Servicesコンポーネントは、LinuxおよびSolarisプラットフォームでサポートされています。ただし、Server InventoryおよびRemote Managementコンポーネントはサポートされていません。
ネットワークにNetWareサーバやWindowsサーバも含まれている場合は、NetWareおよびWindowsへのインストールで説明されているように、最初にこれらのいずれかのプラットフォームにPolicy and Distribution Servicesをインストールするのが最も簡単です。これは、データベースファイルをNetWareまたはWindowsサーバ上で作成する必要があるからです。このデータベースには、レポーティング用のログメッセージが格納され、配布処理の成功と失敗の詳細が記録されます。必要に応じて、Policy and Distribution ServicesソフトウェアをLinuxまたはSolarisサーバに最初にインストールし、後でNetWareまたはWindowsサーバ上でデータベースを作成できます。
LinuxまたはSolarisバージョンのソフトウェアを1台のLinuxまたはSolarisサーバにインストールするには、ZENworks 6.5 Server Management Program CDに収められているインストールスクリプトを使用します。このスクリプトによって、必要なZENworksオブジェクトがNovell eDirectoryTMに作成されます。LinuxのみまたはSolarisのみの環境でのeDirectoryのインストールまたはアップグレードについては、LinuxまたはSolarisサーバでのeDirectoryのインストールまたはアップグレードを参照してください。
このスクリプトを実行する最も簡単な方法は、Policy and Distribution ServicesをインストールするLinuxまたはSolarisサーバのCDドライブにProgram CDを挿入する方法です。サーバからサーバへの物理的な移動を省くインストールソリューションは、LinuxまたはSolaris管理者が自由に決定できます。
Policy-Enabled Server ManagementをインストールするLinuxまたはSolarisサーバは、Distributor、Subscriber、またはその両方として機能することができます。
Distributor: Distributor Agentは、Distributionを収集し、Subscriberサーバに送信します。Distributionは、ポリシー、新規または更新されたソフトウェア、個々の実行可能ファイル、データベース、ドキュメント、テキストファイルなどで構成されます。
Subscriber: Policy/Package Agentは、Distributionを受信し、抽出します。次に、Policy/Package Agentが、ポリシーの適用、ソフトウェアのインストール、ファイルの更新などを実行します。
Policy and Distribution ServicesをインストールするLinuxまたはSolarisサーバで、
rootとしてログインします。
LinuxまたはSolarisサーバでXウィンドウを実行している場合、XTermウィンドウを開きます。
ZENworks 6.5 Server Management Program CDをサーバのCDドライブに挿入します。
Readmeでインストールに関する最新情報を確認します。
Readme_servers.htmlがZENworks 6.5 Server Management Program CDの\readmes\enディレクトリに存在します。
Policy and Distribution Servicesのインストールスクリプトを実行するには、[XTerm]ウィンドウで次のいずれかの操作を行います。
Red Hat Linux: /mnt/cdrom/ZfS/TedPol/platform/zfs-pds-install
SUSE LINUX: /media/cdrom/ZfS/TedPol/platform/zfs-pds-install
platformはLinuxまたはSolarisのいずれかです。
cd /device_directory/ZfS/TedPol/platform
device_directoryはCDデバイスのマウントポイントを表し、platformはLinuxまたはSolarisのいずれかです。
次のように入力します。
./zfs-pds-install
<Enter>キーを押して使用許諾契約を表示し、<Spacebar>キーを押して使用許諾契約をスクロールします。次に「y」と入力して<Enter>キーを押し、使用許諾契約に同意します。
このスクリプトは、j2reおよびnovell-zen-zfs RPMファイルからソフトウェアをインストールします。
Server Managementを設定するには、表示されるプロンプトに応答します。
Policy and Distribution ServicesをLinuxおよびSolarisサーバにインストールするための情報で収集した情報は、ここで必要になります。
括弧に囲まれてコロンの前に表示される情報は、<Enter>キーを押すと使用されるデフォルト値を表します。ただし、表示されているデフォルト値が正しくない場合は、<Enter>キーを押す前に独自の情報を指定できます。
ヒント: [XTerm]ウィンドウを使用している場合は、十分な幅で表示して、作成するエントリが1行に収まるようにする必要があります。エントリが折り返して表示され、そのエントリを<Backspace>キーを使って変更する必要がある場合、<Backspace>キーで消去できるのは折り返された行の先頭までです。この場合、入力した情報が適切なエントリではないときには、<Enter>キーを押してもう一度スクリプトプロンプトを表示します。
括弧内に正しいDNS名が表示されている場合は、<Enter>キーを押して受け入れます。
または
正しい名前が表示されていない場合は、正しいDNS名を入力してから<Enter>キーを押します。
DNSが正しく設定されている場合、このスクリプトを実行しているLinuxまたはSolarisサーバのDNS名が括弧内に表示されます。たとえば、SMLX1.provo.novell.comのように表示されます。
このサーバをDistributorとして使用する場合は、「y」と入力し、<Enter>キーを押します。
Subscriberオブジェクトの名前を入力します。例:
Subscriber_SMLX1
Subscriberオブジェクトを作成できる既存のeDirectoryコンテナを入力します。例:
Linux.Subscribers.SM.ZENworks.Novell
または
Solaris.Subscribers.SM.ZENworks.Novell
サーバは、そのプラットフォームの名前が付けられたコンテナに保存します。詳細については、Novell eDirectoryの要件を参照してください。
ネットワークにすでにZENworksデータベースがインストールされており、このサーバでデータベースにログを記録する場合は、次のようなデータベースオブジェクトのDNを入力します。
Server Management Database_SMNW6.Databases.ZENworks.Novell
Policy and Distribution Servicesエージェントを起動する方法およびサービスが開始されない場合に再設定する方法については、表示される情報を確認します。
エージェントが実行されていることを確認するには、次のように入力します。
/etc/init.d/novell-zfs status
次のエージェントが表示されます。
Novell ZENworks Server Management
エージェントが起動しない場合は、/var/opt/novell/log/zenworksディレクトリにあるzfs-startup.logファイルを確認します。
インストールに成功したら、各Linuxサーバでこの手順を繰り返します。
LinuxサーバにPolicy and Distribution Servicesを正しくインストールしたら、インストール後の作業に進みます。