2.6 プライマリサーバのアップグレード

アップグレードには、グラフィカルユーザインタフェース(GUI)プログラムまたはコマンドライン(Linuxのみ)を使用できます。

重要:プライマリサーバのZENworks 11 SP2へのアップグレードにはZENworksシステム更新を使用しないでください。

Windowsデバイスでは、ZENworksサーバをアップグレードする前に、Windows Updateを実行して使用可能な更新がデバイスにすべてインストールされていることを保証する必要があります。Windows Updateを一度実行した後は無効にして、デバイスのZENworksサーバのアップグレード中にそれ以上更新が行われないことを保証します。

2.6.1 GUIを使用したLinuxおよびWindowsサーバのアップグレード

ZENworks 11 SP2にアップグレードするプライマリサーバで、次の手順を実行します。

  1. セクション 2.4, 前提条件で説明されているアップグレードの前提条件を満たしていることを確認します。

  2. 次の手順で、ZENworks 11 SP2アップグレードプログラムを起動します。

    • Linux: Linux端末で、ZENworks 11 SP2インストールメディアのルートまでブラウズし、setup.shコマンドを入力します。

    • Windows: 次のいずれかの操作を行います。 

      • ZENworks 11 SP2インストールメディアのルートまでブラウズし、setup.exeをダブルクリックします。

      • DOSウィンドウを開き、ZENworks 11 SP2インストールメディアのルートまでブラウズし、setup.exeコマンドを入力します。

  3. アップグレード中に、アップグレードデータの詳細を理解する必要が生じた場合は、表 2-1, アップグレード情報に記載されている情報を参照してください。

    GUIアップグレードを使用している場合は、[ヘルプ]ボタンをクリックして同様の情報を参照することもできます。

  4. Windowsデバイスで次のいずれかを実行します:

    • 自動的に再起動するように選択した場合は(アップグレード時に[はい、システムを再起動します]オプションを選択した場合。サーバの再起動(Windowsの場合のみ)参照)、起動プロセスが完了してサービスが開始したら、ステップ 6に進みます。

    • 手動で再起動するように選択した場合は(アップグレード時に[いいえ、システムを後で手動で再起動します]オプションを選択した場合。サーバの再起動(Windowsの場合のみ)参照)、アップグレードが完了してサービスが開始するまで待機し、ステップ 5で確認する必要があります。

  5. アップグレードが完了してZENworksサービスが再開されたら、次のいずれかを行って、ZENworks 11 SP2が実行されていることを確認します。

    • GUIを使用したWindowsサービスのチェック:  

      サーバで、[スタート]をクリックし、[管理ツール]、[サービス]の順に選択して[Novell ZENworks Loader]および[Novell ZENworksサーバ]サービスの状態を確認します。

      サービスが実行中でない場合は、サービスを開始します。[Novell ZENworks Server]サービスを右クリックして[開始]を選択し、[Novell ZENworks Loader]サービスを右クリックして[開始]をクリックします。

      または、[Novell ZENworksサーバ]の[再起動]オプションを使用して、関連するサービスをすべて停止します。これによって、Novell ZENworksローダを含む関連する各サービスはいったん停止してから、正しい順番で起動されます。

    • ZENworksコントロールセンターの実行:  

      ネットワーク内の任意のデバイスのWebブラウザで、次のURLを使用してZENworksコントロールセンターを開きます。

      https://DNS_name_or_IP_address_of_Primary_Server:port_number/zenworks

    • 特定のサービスコマンドを使用したLinuxサービスのチェック:  

      サーバで次のコマンドを実行します。

      /etc/init.d/novell-zenserver status
      
      /etc/init.d/novell-zenloader status
      

      サービスが実行されていない場合は、次のコマンドを実行してZENworksサービスを開始します。

      /etc/init.d/novell-zenserver start
      
      /etc/init.d/novell-zenloader start
      
    • 設定コマンドを使用したLinuxサービスのチェック:  

      サーバで次のコマンドを実行します。

      /opt/novell/zenworks/bin/novell-zenworks-configure ‑c SystemStatus
      

      これによりすべてのZENworksサービスおよびその状態が一覧表示されます。

      サービスを実行するには、次のコマンドを実行してください。

      /opt/novell/zenworks/bin/novell-zenworks-configure ‑c Start
      
  6. 他のプライマリサーバをアップグレードするには、ステップ 2から繰り返します。

    重要:管理ゾーン内にあるプライマリサーバすべてのアップグレードが完了するまで、これらのステップを繰り返します。システム更新によってZENworks Adaptive Agentsがアップグレードされたその他の管理対象デバイスは、まだアップグレードされていないプライマリサーバには接続できないようにしてください。

ZENworks Configuration Management 10.3.xおよびZENworks 11からZENworks 11 SP2にアップグレードする必要があるアップグレード情報を、インストールフローの順序に従って、次の表に示します。

表 2-1 アップグレード情報

アップグレード情報

説明

使用許諾契約

使用許諾契約を受諾しない場合は、アップグレードプログラムが終了します。

ZENworks前提条件

必要な前提条件を満たしていない場合は、アップグレードを続行できません。満たされていない要件は、GUIに表示されるか、またはコマンドラインに一覧表示されます。詳細については、システム要件(『ZENworks 11 SP2インストールガイド』)を参照してください。

.NET前提条件が満たされていない場合は、説明内の[ZENworks]リンクをクリックしてZENworksにバンドルされているランタイムバージョンをインストールすることができます。.NET 3.5 SP1フレームワークとそのすべての最新アップデートをインストールしたか確認します。.NETのインストール後、ZENworksアップグレードが続行します。

Upgrade Type(アップグレードタイプ)

管理ゾーンで最初にアップグレードするプライマリサーバの場合は[はい]、それ以外の場合は[いいえ]を選択します。

[はい]を選択すると、データベース詳細の入力を求められます。

または

[いいえ]を選択した場合は、表 2-3, アップグレード情報 - 他のプライマリサーバのアップグレードで説明する手順を実行します。

Database Details(データベース詳細)

データベース詳細を入力し、<Enter>を押します。

ゾーン管理者情報

管理ゾーン管理者のログイン名とパスワードを指定します。

前のステップで[いいえ]を選択した場合、デバイスは指定されたサーバとゾーン資格情報でデータベースへの接続を試みます。

ZENworksライセンス登録

Novell ZENworks 11 SP2製品を、アップグレードまたはインストールした後に、有効/無効にします。

メモ:ZENworks 11 SP2ライセンスキーは大文字と小文字が区別されます。アップグレードウィザードでライセンスキーを指定する際、個々の文字の大文字小文字の区別を変更しないでください。

このページは、ゾーンで初めてZENworks 11 SP2アップグレードプログラムを実行した場合またはZENworks 10.3.xのゾーンをアップグレードする場合にのみ表示されます。

メモ:ZENworks 10 Configuration Management SP3をZENworks 11 SP2にアップグレードする場合は、一覧表示された製品のライセンスがすべて表示されます。ただし、ZENworks 11をZENworks 11 SP2にアップグレードする場合は、Full Disk Encryptionのライセンス詳細のみが表示されます。

ZENworks 10 Configuration Management SP3からアップグレードされたZENworks 11 SP2製品の有効化

ZENworks 10 Configuration Management SP3からアップグレードしたZENworks 11 SP2製品を、ZENworks 10 Configuration Management SP3のライセンス状態に基づいて、有効にすることができます。

  • ZENworks 11 SP2 Configuration Management、ZENworks 11 SP2 Asset Management、またはZENworks 11 SP2 Asset Inventory (UNIX/Linux用)は、アップグレード前のライセンス状態によって、「評価」または「アクティブ」のどちらかとして有効化できます。

    • ZENworks 10.3製品のライセンス状態が「評価」の場合: 製品のZENworks 11 SP2ライセンスの状態を「評価」または「アクティブ」のどちらかとして有効にできます。製品の「評価」状態を有効にするには、[評価]チェックボックスを選択します。製品の「アクティブ」状態を有効にするには、ZENworks 11 SP2アップグレードの購入時に取得したライセンスキーを指定します。ライセンスキーを指定すると、[評価]チェックボックスが自動的にオフになります。

    • ZENworks 10.3製品のライセンス状態が「アクティブ」の場合: 製品のZENworks 11 SP2ライセンスの状態を「アクティブ」としてのみ有効にできます。ZENworks 11 SP2アップグレードの購入時に入手したライセンスキーを指定します。ライセンスキーを指定すると、[評価]チェックボックスが自動的にオフになります。

      メモ:評価]チェックボックスを選択して、ZENworks 11 SP2ライセンスキーを指定しない場合は、ZENworks 11 SP2アップグレードを続行できません。

  • ZENworks 10 Patch Management SP3のライセンス状態は、自動的にZENworks 11 SP2に移行されます。ZENworks 11 SP2アップグレードを使用してライセンス状態を変更することはできません。

    • ZENworks 10 Patch Management SP3のライセンス状態は、「評価」または「アクティブ」です。 ZENworks 11 SP2 Patch Managementのライセンス状態は、自動的に「評価」または「アクティブ」として保持されます。ZENworks 10 Patch Management SP3のライセンス状態が「アクティブ」の場合、他のZENworks 11 SP2製品の「アクティブ」状態や「評価」状態を有効化しないように選択できます。ZENworks 11 SP2 Patch Managementは、ZENworks Configuration Managementがアクティブ化されていない場合でも、アクティブ化されます。

 

  • ZENworks 10 Patch Management SP3のライセンス状態は、「非アクティブ化」です。 ZENworks 11 SP2 Patch Managementのライセンス状態が「非アクティブ化」であり、製品が有効にならない場合は、 次の手順でZENworks 11 SP2 Patch Managementを有効にしてください。

    1. 次のZENworks 11 SP2製品のいずれかの評価バージョンまたはアクティブバージョンを有効にします。

      • ZENworks 11SP2 Configuration Management

      • ZENworks 11SP2 Asset Management

      • ZENworks 11SP2 Endpoint Security Management

    2. 後で、ZENworksコントロールセンターを介して、ZENworks 11 SP2 Patch Managementを「評価」状態または「アクティブ」状態のいずれかに有効化します。

      製品をアクティブ化する方法の詳細については、「ZENworks 11製品ライセンス」(『ZENworks 11 SP2システム管理リファレンス』)を参照してください。

ZENworks 11 SP2 Endpoint Security Managementの有効化

次のいずれかの操作を行います。

  • 「評価」状態を有効にするには、その[評価]チェックボックスを選択します。

    ZENworks 11 SP2 Endpoint Security Managementが、60日間のトライアルライセンスでインストールされます。

  • 「アクティブ」状態を有効にするには、ZENworks 11 SP2アップグレードの購入時に取得したライセンスキーを指定します。

    ライセンスキーを指定すると、[評価]チェックボックスが自動的にオフになります。

ZENworks 11 SP2 Full Disk Encryptionの有効化

次のいずれかの操作を行います。

  • 「評価」状態を有効にするには、その[評価]チェックボックスを選択します。

    ZENworks 11 Full Disk Encryptionが、60日間のトライアルライセンスでインストールされます。

  • 「アクティブ」状態を有効にするには、ZENworks 11 SP2アップグレードの購入時に取得したライセンスキーを指定します。

    ライセンスキーを指定すると、[評価]チェックボックスが自動的にオフになります。

ZENworks診断センター

ZENworks診断センターを使用して、データベースを検証します。詳細については、ZENworks診断センターの実行によるデータベースの検証を参照してください。

メモ:データベースの検証は、最初のプライマリサーバをZENworks 11 SP2にアップグレードする前に実行する必要があります。 それ以降のサーバのアップグレードでは、データベースを検証する必要はありません。

データベースを検証した後、[はい、ZDCを使用してデータベーススキーマを検証しました]を選択します。このオプションは、ZENworks診断センターを使用してZENworksデータベーススキーマが正しいことを検証したことを確認します。

アップグレード前の概要

概要には次のフィールドが表示されます。

ZENworksホームディレクトリ: アップグレードするZENworksソフトウェアがインストールされているプライマリサーバ上の場所が表示されます。

ゾーン名: このサーバが属する管理ゾーンの名前が表示されます。

データベースのアップグレード: ZENworksデータベースをアップグレードするかどうかを指定します。ステータスがプログラムによって自動的に確認され、アップグレードが必要かどうかチェックされます。

情報を変更するには、[]をクリックします。

アップグレードプロセス

ハードウェアの能力によっては、アップグレードプロセスには数十分かかります。

組み込みSybaseを使用している場合、データベース内のデータ量によっては、アップグレードにかかる時間が長くなる可能性があります。

アップグレード中に、[キャンセル]をクリックしてアップグレードを停止できます。この場合、その時点までにアップグレードされた変更はファイル内にそのまま残ります。キャンセル後の操作の詳細については、Novellサポートにお問い合わせください。

アップグレードエラー

アップグレード中にエラーが発生した場合は、このページが表示されます。詳細については、次の場所にあるログファイルを参照してください。

Windowsの場合

  • %ZENWORKS_HOME%\logs

    • %ZENWORKS_HOME%\logs\ZENworks_Upgrade_<タイムスタンプ>.log.xml

    • %ZENWORKS_HOME%\logs\loader-messages.log

    • %ZENWORKS_HOME%\logs\system-update-import.log

    • %ZENWORKS_HOME%\logs\system-update\<更新GUID>

    • %ZENWORKS_HOME%\logs\pre-global-actions.log

Linuxの場合

  • /var/opt/novell/log/zenworks

    • /var/opt/novell/log/zenworks/ZENworks_Upgrade_<タイムスタンプ>.log.xml

    • /var/opt/novell/log/zenworks/system-update/<更新GUID>

    • /var/opt/novell/log/zenworks/loader-messages.log

    • /var/opt/novell/log/zenworks/system-update-import.log

    • /var/opt/novell/log/zenworks/pre-global-actions.log

エラーを解決して、アップグレードを再開する必要があります。

アップグレード後アクション

アップグレードプログラムを終了する前に、 ZENworksシステムステータスユーティリティを実行して、ZENworksサービスのハートビートチェックを起動するように選択できます。結果はインストールログに転記されます。

サーバの再起動(Windowsの場合のみ)

Windowsプライマリサーバでアップグレードが成功したら、すぐに再起動するか、後で再起動するか選択できます。

  • はい、システムを再起動します: このオプションを選択すると、サーバが再起動されアップグレード処理が完了します。

  • いいえ、システムを後で手動で再起動します: このオプションを選択すると、サーバの次回再起動時にアップグレード処理が完了します。

    重要:アップグレード処理を完了するには、結局はサーバを再起動する必要があります。

アップグレードの完了

次のアクションを含め、前に選択したアクションが実行されます。

  • ZENworksデータベースをアップグレードする(最初のプライマリサーバのアップグレード時に実行).

  • プライマリサーバにインストールされているZENworksコンポーネントすべてのアップグレード.

  • ゾーンへのシステム更新のインポート(ゾーン内の管理対象デバイスのアップグレードが可能になる)

ZENworks 11 SP1からZENworks 11 SP2にアップグレードする必要があるアップグレード情報を、インストールフローの順序に従って、次の表に示します。

表 2-2 アップグレード情報

アップグレード情報

説明

使用許諾契約

使用許諾契約を受諾しない場合は、アップグレードプログラムが終了します。

ZENworks前提条件

必要な前提条件を満たしていない場合は、アップグレードを続行できません。満たされていない要件は、GUIに表示されるか、またはコマンドラインに一覧表示されます。詳細については、「システム要件」(『ZENworks 11 SP2インストールガイド』)を参照してください。

.NET前提条件が満たされていない場合は、説明内の[ZENworks]リンクをクリックしてZENworksにバンドルされているランタイムバージョンをインストールすることができます。.NET 3.5 SP1フレームワークとそのすべての最新アップデートをインストールしたか確認します。.NETのインストール後、ZENworksアップグレードが続行します。

ゾーン管理者情報

管理ゾーン管理者のログイン名とパスワードを指定します。

前のステップで[いいえ]を選択した場合、デバイスは指定されたサーバとゾーン資格情報でデータベースへの接続を試みます。

ZENworksライセンス登録

Novell ZENworks 11 SP2製品を、アップグレードまたはインストールした後に、有効/無効にします。

メモ:ZENworks 11 SP2ライセンスキーは大文字と小文字が区別されます。アップグレードウィザードでライセンスキーを指定する際、個々の文字の大文字小文字の区別を変更しないでください。

このページは、ゾーン内で最初にZENworks 11 SP2アップグレードプログラムを実行するときにだけ表示されます。

 

ZENworks 11 SP2 Full Disk Encryptionの有効化

次のいずれかの操作を行います。

  • 「評価」状態を有効にするには、その[評価]チェックボックスを選択します。

    ZENworks 11 Full Disk Encryptionが、60日間のトライアルライセンスでインストールされます。

  • 「アクティブ」状態を有効にするには、ZENworks 11 SP2アップグレードの購入時に取得したライセンスキーを指定します。

    ライセンスキーを指定すると、[評価]チェックボックスが自動的にオフになります。

ZENworks診断センター

ZENworks診断センターを使用して、データベースを検証します。詳細については、ZENworks診断センターの実行によるデータベースの検証を参照してください。

メモ:データベースの検証は、最初のプライマリサーバをZENworks 11 SP2にアップグレードする前に実行する必要があります。 それ以降のサーバのアップグレードでは、データベースを検証する必要はありません。

データベースを検証した後、[はい、ZDCを使用してデータベーススキーマを検証しました]を選択します。このオプションは、ZENworks診断センターを使用してZENworksデータベーススキーマが正しいことを検証したことを確認します。

アップグレード前の概要

概要には次のフィールドが表示されます。

ZENworksホームディレクトリ: アップグレードするZENworksソフトウェアがインストールされているプライマリサーバ上の場所が表示されます。

ゾーン名: このサーバが属する管理ゾーンの名前が表示されます。

データベースのアップグレード: ZENworksデータベースをアップグレードするかどうかを指定します。ステータスがプログラムによって自動的に確認され、アップグレードが必要かどうかチェックされます。

情報を変更するには、[]をクリックします。

アップグレードプロセス

ハードウェアの能力によっては、アップグレードプロセスには数十分かかります。

組み込みSybaseを使用している場合、データベース内のデータ量によっては、アップグレードにかかる時間が長くなる可能性があります。

アップグレード中に、[キャンセル]をクリックしてアップグレードを停止できます。この場合、その時点までにアップグレードされた変更はファイル内にそのまま残ります。キャンセル後の操作の詳細については、Novellサポートにお問い合わせください。

アップグレードエラー

アップグレード中にエラーが発生した場合は、このページが表示されます。詳細については、次の場所にあるログファイルを参照してください。

Windowsの場合

  • %ZENWORKS_HOME%\logs

    • %ZENWORKS_HOME%\logs\ZENworks_Upgrade_<タイムスタンプ>.log.xml

    • %ZENWORKS_HOME%\logs\loader-messages.log

    • %ZENWORKS_HOME%\logs\system-update-import.log

    • %ZENWORKS_HOME%\logs\system-update\<更新GUID>

    • %ZENWORKS_HOME%\logs\pre-global-actions.log

Linuxの場合

  • /var/opt/novell/log/zenworks

    • /var/opt/novell/log/zenworks/ZENworks_Upgrade_<タイムスタンプ>.log.xml

    • /var/opt/novell/log/zenworks/system-update/<更新GUID>

    • /var/opt/novell/log/zenworks/loader-messages.log

    • /var/opt/novell/log/zenworks/system-update-import.log

    • /var/opt/novell/log/zenworks/pre-global-actions.log

エラーを解決して、アップグレードを再開する必要があります。

アップグレード後アクション

アップグレードプログラムを終了する前に、 ZENworksシステムステータスユーティリティを実行して、ZENworksサービスのハートビートチェックを起動するように選択できます。結果はインストールログに転記されます。

サーバの再起動(Windowsの場合のみ)

Windowsプライマリサーバでアップグレードが成功したら、すぐに再起動するか、後で再起動するか選択できます。

  • はい、システムを再起動します: このオプションを選択すると、サーバが再起動されアップグレード処理が完了します。

  • いいえ、システムを後で手動で再起動します: このオプションを選択すると、サーバの次回再起動時にアップグレード処理が完了します。

    重要:アップグレード処理を完了するには、結局はサーバを再起動する必要があります。

アップグレードの完了

次のアクションを含め、前に選択したアクションが実行されます。

  • ZENworksデータベースをアップグレードする(最初のプライマリサーバのアップグレード時に実行).

  • プライマリサーバにインストールされているZENworksコンポーネントすべてのアップグレード.

  • ゾーンへのシステム更新のインポート(ゾーン内の管理対象デバイスのアップグレードが可能になる)

表 2-3 アップグレード情報 - 他のプライマリサーバのアップグレード

インストール情報

説明

Primary Server and Zone Credentials(プライマリサーバおよびゾーン資格情報)

アップグレード済みのプライマリサーバおよびゾーン資格情報の詳細の入力を求められます。

ZENworks Database Details(ZENworksデータベース詳細)

(条件付き)デバイスが、アップグレード済みのプライマリサーバ経由でデータベースに接続できない場合、データベースに直接接続するための詳細の入力を求められます。

メモ:この画面は、ZENworks 10 Configuration Management SP3またはZENworks 11からZENworks 11 SP2にアップグレードしている場合にのみ表示されます。

アップグレード前の概要

[アップグレード前の概要]ページが表示される前に、サーバ上のZENworksサービスは停止します。この時点でアップグレードをキャンセルした場合、手動でZENworksサービスを再開する必要があります。

概要には次のフィールドが表示されます。

ZENworksホームディレクトリ: アップグレードするZENworksソフトウェアがインストールされているプライマリサーバ上の場所が表示されます。

ゾーン名: このサーバが属する管理ゾーンの名前が表示されます。

データベースのアップグレード: ZENworksデータベースをアップグレードするかどうかを指定します。ステータスがプログラムによって自動的に確認され、アップグレードが必要かどうかチェックされます。

情報を変更するには、[]をクリックします。

アップグレードプロセス

ハードウェアの能力によっては、アップグレードプロセスには数十分かかります。

アップグレードエラー

アップグレード中にエラーが発生した場合は、このページが表示されます。詳細については、次の場所にあるログファイルを参照してください。

Windowsの場合

  • %ZENWORKS_HOME%\logs

    • %ZENWORKS_HOME%\logs\ZENworks_Upgrade_<タイムスタンプ>.log.xml

    • %ZENWORKS_HOME%\logs\loader-messages.log

    • %ZENWORKS_HOME%\logs\system-update-import.log

    • %ZENWORKS_HOME%\logs\system-update\<更新GUID>

    • %ZENWORKS_HOME%\logs\pre-global-actions.log

Linuxの場合

  • /var/opt/novell/log/zenworks

    • /var/opt/novell/log/zenworks/ZENworks_Upgrade_<タイムスタンプ>.log.xml

    • /var/opt/novell/log/zenworks/system-update/<更新GUID>

    • /var/opt/novell/log/zenworks/loader-messages.log

    • /var/opt/novell/log/zenworks/system-update-import.log

    • /var/opt/novell/log/zenworks/pre-global-actions.log

エラーを解決して、アップグレードを再開する必要があります。

アップグレード後アクション

アップグレードプログラムを終了する前に、 ZENworksシステムステータスユーティリティを実行して、ZENworksサービスのハートビートチェックを起動するように選択できます。結果はインストールログに転記されます。

サーバの再起動(Windowsの場合のみ)

Windowsプライマリサーバでアップグレードが成功したら、すぐに再起動するか、後で再起動するか選択できます。

  • はい、システムを再起動します: このオプションを選択すると、サーバが再起動されアップグレード処理が完了します。

  • いいえ、システムを後で手動で再起動します: このオプションを選択すると、サーバの次回再起動時にアップグレード処理が完了します。

    重要:アップグレード処理を完了するには、結局はサーバを再起動する必要があります。

アップグレードの完了

次のアクションを含め、前に選択したアクションが実行されます。

  • ZENworksデータベースをアップグレードする(最初のプライマリサーバのアップグレード時に実行).

  • プライマリサーバにインストールされているZENworksコンポーネントすべてのアップグレード.

  • ゾーンへのシステム更新のインポート(ゾーン内の管理対象デバイスのアップグレードが可能になる)

ZENworks診断センターの実行によるデータベースの検証

初めてプライマリサーバをZENworks 11 SP2にアップグレードする場合、データベースを検証する必要があります。それ以降のサーバのアップグレードでは、この手順を実行する必要はありません。

組み込みSybaseデータベースまたはOEM Sybaseデータベースの検証
  1. プライマリサーバのコンソールプロンプトから、次のコマンドを実行します。

    • Windowsの場合

      cd to MEDIA_PATH/Common/tools/zdc

      zdc_verifyDB.bat

    • Linuxの場合

      cd to MEDIA_PATH/Common/tools/zdc

      ./zdc_verifyDB

    ZENworks診断センターは、診断テストを実行し、レポートをHTML形式で生成します。レポートは、Windowsプライマリサーバの場合は%ZENWORKS_HOME%\logs\zdcreports\%SESSION%ディレクトリ、Linuxプライマリサーバの場合は/var/opt/novell/log/zenworks/zdcreportsディレクトリに、それぞれ保存されます。レポートを表示するには、index.html(reportディレクトリ)を開きます。

    診断テストの詳細ログは、Windowsプライマリサーバの場合は%ZENWORKS_HOME%\logs\zdcreports\zdc_zen11_verify_%SESSION%.logディレクトリ、Linuxプライマリサーバの場合は/var/opt/novell/log/zenworks/zdcreportsディレクトリに、それぞれ保存されます。

外部データベースの検証

外部Sybase、MS SQL、またはOracleなどの外部データベースを検証するには、次の手順を実行します。

  1. プライマリサーバのコンソールプロンプトから、次のコマンドを実行します。

    • Windowsの場合

      cd to MEDIA_PATH/Common/tools/zdc

      zdc_verifyDB.bat -d check

    • Linuxの場合

      cd to MEDIA_PATH/Common/tools/zdc

      ./zdc_verifyDB -d check

      メモ:-d checkパラメータは、データベースをマシン間で移行する場合に限り使用してください。同じマシンでデータベースをアップグレードする場合は、-d checkパラメータを使用する必要はありません。

  2. データベースのタイプを指定します。データベースタイプに対応する番号を入力します。

    • (1) Sybase

    • (2) MS-SQL

    • (3) Oracle

  3. 次のデータベース資格情報を指定します。

    • データベースサーバIP

    • ポート番号

    • データベースアクセスユーザ名

      メモ:MS SQLデータベースを使用している場合、ログインに選択している認証タイプに応じた形式でユーザ名を入力します。

      • Windows認証: <名前>@<ドメイン>

      • SQL Server認証: <名前>

    • データベースアクセスパスワード

    • データベース名

  4. (条件付き)データベースがSybaseである場合、組み込みSybaseデータベースかどうかの入力を求められます。該当する番号を入力します。

    • (1) はい

    • (2) いいえ

  5. (条件付き)データベースが組み込みSybaseではない場合、データベースエンジン名を入力します。

    ZDCは、診断テストを実行し、レポートをHTML形式で生成します。レポートは、Windowsプライマリサーバの場合は%ZENWORKS_HOME%\logs\zdcreports\%SESSION%ディレクトリ、Linuxプライマリサーバの場合は/var/opt/novell/log/zenworks/zdcreportsディレクトリに、それぞれ保存されます。レポートを表示するには、index.html(reportディレクトリ)を開きます。

    診断テストの詳細ログは、Windowsプライマリサーバの場合は%ZENWORKS_HOME%\logs\zdcreports\zdc_zen11_verify_%SESSION%.logディレクトリ、Linuxプライマリサーバの場合は/var/opt/novell/log/zenworks/zdcreportsディレクトリに、それぞれ保存されます。

2.6.2 コマンドラインを使用したLinuxサーバのアップグレード

ZENworks Configuration Management 10.3.xからZENworks 11 SP2にアップグレードしたいプライマリサーバで、次の手順を実行します。

  1. セクション 2.4, 前提条件で説明されているアップグレードの前提条件を満たしていることを確認します。

  2. ZENworks 11 SP2アップグレードプログラムを起動してLinuxターミナルを開き、アップグレードメディアのルートをブラウズして、次のコマンドを入力します。

    setup.sh --console 
    

    または

    setup.sh -e 
    
  3. イントロダクションを確認してから、<Enter>を押して続行します。

    ヒント:back」と入力し、<Enter>を押すと、前のインストールオプションに戻って変更を行うことができます。

  4. 使用許諾契約に同意する場合は、「1」と入力して<Enter>を押します。

    デフォルト言語は英語です。使用する言語に対応する番号を選択して続行します。

    同意しない場合、アップグレードは終了します。

  5. これがアップグレードするプライマリサーバである場合は「Yes」、それ以外の場合は「No」を入力し、<Enter>を押します。

  6. (条件付き)前の画面で「Yes」を入力した場合、データベース詳細の入力を求められます。データベース詳細を入力し、<Enter>を押します。 ステップ8に進みます。

  7. (条件付き)前の画面で「No」を入力した場合、アップグレード済みのプライマリサーバの詳細およびゾーン資格情報の入力を求められます。 要求された詳細を入力し、<Enter>を押します。

    • (条件付き)デバイスがプライマリサーバに接続できた場合、ステップ14に進みます。

    • (条件付き)デバイスがプライマリサーバに接続できない場合、データベース詳細の入力を求められます。詳細を入力し、ステップ14に進みます。

  8. ゾーンの管理ユーザの名前を入力します。]行で、<Enter>を押してデフォルト(Administrator)をそのまま使用するか、または管理者名を指定して<Enter>を押します。

  9. 管理者のパスワードを指定して<Enter>を押します。

  10. デバイスがデータベースサーバに接続できた場合、ステップ11に進みます。接続できなかった場合、データベース詳細の入力を求められます。データベース詳細を入力し、<Enter>を押します。

  11. ZENworks診断センターを実行し、データベースを検証します。詳細については、ZENworks診断センターの実行によるデータベースの検証を参照してください。

    メモ:データベースの検証は、最初のプライマリサーバをZENworks 11 SP2にアップグレードする前に実行する必要があります。 それ以降のサーバのアップグレードでは、データベースを検証する必要はありません。

  12. ZENworksデータベーススキーマが正しいことを、ZENworks診断センターを使用して検証したと確認します。

    確認しないと、アップグレードを続行できません。

  13. (最初のプライマリサーバのアップグレードまたはアップグレードするゾーンがZENworks 10.3.x)アップグレード用に取得したライセンスキーを1つ指定するたびに<Enter>を押します。

    メモ:ZENworks 11 SP2ライセンスキーは大文字と小文字が区別されます。ライセンスキーを指定する際、個々の文字の大文字小文字の区別を変更しないでください。

    ライセンスキーを指定しない場合は、単に<Enter>を押して続行します。

  14. 他のすべてのプライマリサーバでZENworksサービスを停止し、次に<Enter>を押してローカルサーバのサービスを停止します。

    アップグレードの準備をする際、管理ゾーン内にあるすべてのプライマリサーバのサービスを前もって停止しておく必要があります。アップグレードプログラムを開始する前にこれらのサービスを手動で停止した場合でも、1を選択すれば、すべてのサービスを確実に停止できます。

    アップグレード中は、データベースサービスを除くZENworksサービスは一切実行できません。

  15. アップグレード前の概要を確認し、<Enter>を押して続行します。

    管理ゾーン内にある他のプライマリサーバをアップグレードする場合は、このステップで<Enter>を押すとアップグレードが開始します。

  16. インストールが完了しました]と表示されたら、<Enter>を押して続行します。

    エラーが表示された場合、/var/opt/novell/log/zenworksまたは/var/opt/novell/log/zenworks/systemupdate/<更新GUID>にあるインストールログを参照してください。

  17. 次の操作を実行して、ZENworks 11 SP2が実行されていることを確認します。

    • 特定のサービスコマンドを使用したLinuxサービスのチェック サーバで次のコマンドを実行します。

      /etc/init.d/novell-zenserver status
      
      /etc/init.d/novell-zenloader status
      

      サービスが実行されていない場合は、次のコマンドを実行してZENworksサービスを開始します。

      /etc/init.d/novell-zenserver start
      
      /etc/init.d/novell-zenloader start
      
    • 設定コマンドを使用してLinuxサービスをチェックする サーバで次のコマンドを実行します。

      /opt/novell/zenworks/bin/novell-zenworks-configure ‑c SystemStatus
      

      これによりすべてのZENworksサービスおよびその状態が一覧表示されます。

      サービスを実行するには、次のコマンドを実行してください。

      /opt/novell/zenworks/bin/novell-zenworks-configure ‑c Start
      
    • ZENworksコントロールセンターの実行 ネットワーク内の任意のデバイスのWebブラウザで、次のURLを使用してZENworksコントロールセンターを開きます。

      https://DNS_name_or_IP_address_of_Primary_Server/zenworks

      これは、ZENworksをインストールした直後のサーバか、管理対象ワークステーションから実行できます。

  18. 他のプライマリサーバをアップグレードするには、ステップ 2から繰り返します。

アップグレード後のタスクについては、「インストール後のタスク」(『ZENworks 11 SP2インストールガイド』)を参照してください。