8.13 エンティティアクティビティ

エンティティアクティビティは、識別ボールト内のエンティティを更新します。このアクティビティを使用して、エンティティの属性を作成、変更、または削除できます。このアクティビティを使用して、エンティティを作成または削除することもできます(「セクション 7.7, エンティティ動作を使用した作業」を参照)。

ワークフローには、少なくとも1つのエンタイトルメントかエンティティアクティビティが必要です。

8.13.1 プロパティ

エンティティアクティビティには次のプロパティがあります。

表 8-21 エンティティアクティビティのプロパティ

プロパティ名

説明

名前

アクティビティの名前を指定します。

エンティティタイプ

ターゲットエンティティタイプを「ユーザ」または「グループ」に指定します。

説明

ターゲットエンティティで実行される操作の種類を次の中から指定します。

  • 作成/変更

  • 属性/値を削除します

  • エンティティを削除します

エンティティの属性を作成または変更するか、新しいエンティティを作成するには、[作成/変更]を選択します。エンティティの属性を削除するには、[削除]を選択します。

エンティティを削除するには、[オブジェクトの削除]を選択します。

ワークフローステータスの設定

プロビジョニング要求の承認ステータスを指定します。承認済みの場合は[True]に設定します。それ以外の場合は[False]に設定します。ワークフローステータスのこの設定方法は他の方法に優先します。たとえば、[デフォルトの完了ステータスを「承認」に設定]パラメータ(「表 5-1, 概要プロパティ」を参照)や承認ステータスアクティビティ(「セクション 8.8, ワークフローステータス」を参照)よりも優先します。

8.13.2 データ項目マッピング

エンティティアクティビティに関連付けられたデータ項目をバインドするには、ターゲットエンティティタイプに関連付けられた属性のマッピングを定義します。

表 8-22 エンティティアクティビティのデータ項目マッピング

設定

説明

エンティティDN

操作のターゲットであるエンティティを識別します。デフォルト値は受信者です。

新しいオブジェクトを作成するには、まだ存在しない識別名を指定します。

ヒント:DNMakerコントロールの出力は、エンティティDN値の入力として使用できます。DNMakerコントロールは、ユーザがテキストフィールドにネーミング属性を入力できるようにし、コンテナ選択用のインタフェースを表示することによって、DNを構築します。このデータが要求フォームで取得されると、出力をフローデータオブジェクトの変数にマップできます。エンティティアクティビティの定義では、式を使用して、エンティティDN設定内でこのフローデータ変数にアクセスできます。

flowdata.get(’groupdn’);

DNMakerコントロールの使用の詳細については、「セクション 6.5.9, DNMaker」を参照してください。

タイプの変更

属性に対してマッピングを実行する方法を示します。次の選択肢があります。

  • 値を追加する

  • 値を置き換える

  • すべての値を置き換える

多くの属性にとって[値を置き換える]が唯一の妥当なオプションです。したがって、このオプションが自動的に選択され、変更できません。

[値式の変更]設定を指定する前に、[タイプの変更]設定を指定する必要があります。

値式の変更

属性のソース式を指定します。[値式の変更]列のセルをクリックすると、式の定義に役立つECMA Expression Builderが表示されます。使用できる属性のリストは、[プロパティ]タブで選択したエンティティタイプに応じて異なります。

Designerは、サンプルのECMAScript式をこのフィールドに自動的に挿入します。与えられるコードは、[プロパティ]で指定した[操作]プロパティと[データ項目マッピング]で選択した[タイプの変更]に応じて異なります。たとえば、[操作]に対して[作成/変更]を、[タイプの変更]に対して[すべての値を置き換える]を指定した場合、Designerは、ベクトルの作成に役立つ式を挿入します。

function list() { v=new java.util.Vector(); v.add('{Enter Item 1}'); v.add('{Enter Item 2}'); return v; };  list();

場合によっては、サンプルの式と同様またはそれ以上に機能する式を作成することもできます。たとえば、複数の属性値を示すベクトルを作成する代わりに、複数の属性値を格納するフローデータ変数(「セクション 4.3.3, ワークフローデータについての理解」を参照)を作成し、getObject関数を使用してフローデータ変数値を取得できます(「ECMAScript変数」を参照)。

メモ:[ターゲット属性]列のセルは編集できません。

8.13.3 電子メール通知

このアクティビティではサポートされていません。