ユーザがアプリケーションまたはポリシーにアクセスするには、そのユーザがネットワークにログインして(つまりNovell eDirectoryTMにログインして)ログインの権利を確認したうえで、認証が必要なネットワークサーバへの接続を確立できることが必要です。
Novell ClientTM、ZfD Management Agent、およびZfD Middle Tier Serverをインストールしている場合、ログインは次の3通りの方法で行われます。
認証用にNovell Clientを使用する場合、eDirectoryおよびサーバファイルシステムへのすべての通信で従来のNovell NCPTMプロトコルが使用されます。Novell Clientによる認証の詳細については、『ZENworks for Desktops 4インストールガイド』の「認証」の「Novell Clientを使用した認証」を参照してください。
ユーザが企業ファイアウォールの内部に存在する場合(またはファイアウォールが存在しない場合)で、エージェントおよびクライアントが共にユーザワークステーション上にインストールされているときは、クライアントがデフォルトログインGINA(Graphical Identification and Authentication)ユーザインタフェースとして起動します。
次の図に、この条件で32ビットクライアントを使用したeDirectoryへの認証プロセスを示します。

ただし、同じ条件のワークステーションがファイアウォールの外部にある場合、クライアントは引き続きデフォルトログインGINAとして起動します。ユーザは、独自のWindowsデスクトップにローカルにログインできますが、ZfD Middle Tier Serverを通じてeDirectoryに認証することはできません。
エージェントおよびクライアントを共にコンピュータ上にインストールしたユーザがファイアウォール外部のアプリケーションの認証および受信が必要な場合、代替のログイン手段を使用することでもその目的を実現できますが、ユーザのワークステーションではアプリケーションファイルのみを受信できます。この場合、ポリシーを受信することはできません。このような理由から、ファイアウォールの外部で使用するワークステーションではクライアントを削除した上で、エージェントをインストールする必要があります。
ファイアウォール外部のワークステーションにクライアントおよびエージェントが共にインストールされている場合に使用される代替ログイン手段について詳細は、ワークステーションへのローカルログインを参照してください。
ZfD Management Agentをインストールし、ZfD Management Agentを通じてネットワークにログインするようにユーザに求める場合は、ZfD Management Agentがネットワークに対して認証するしくみを理解する必要があります。ZfD Management Agentを認証用にセットアップする方法について詳細は、『ZENworks for Desktops 4インストールガイド』の「認証」の「ZfD Management AgentとZfD Middle Tier Serverを使用した認証」を参照してください。
次の図は、ユーザがファイアウォールの背後のZfD Management Agentを使用してeDirectoryに認証するプロセスを示しています。

eDirectoryによって認証されたユーザは、システム管理者がそのユーザに権利を与えたツリー内の任意のサーバに対して認証されます。
ZfD Middle Tier Serverは、eDirectoryに認証するために、LDAP/NDAPを使用します。これらのプロトコルが検索機能を持つことがその理由です。ZfD Middle Tier Serverのインストール時に[Clear Text Passwords]を選択した場合、認証要求ではツリー全体から認証ユーザを検索するために、コンテキストを含まないユーザIDのみを使用できます。クリアテキストパスワードを使用しない場合、ユーザが完全識別名を使用してログインするか、またはディレクトリ内の特定のコンテキストを表す認証ドメインにユーザを制限する必要があります。
ZENworksファイルへのアクセスにおけるZfD Middle Tier Serverの認証および役割について詳細は、ZfD Serverについてを参照してください。
ユーザがローカルワークステーションにのみログインすることによりZfD Management Agentへのログインを避ける場合でも、アプリケーションにアクセスするために依然としてeDirectoryに認証する必要があります。
ユーザのデスクトップまたはシステムトレイに[Application Explorer]アイコンが表示されている場合、ユーザはそのアイコンを右クリックすることによりZfD Middle Tier Serverにログインできます。ユーザがこの方法でログインすると、NovellセキュリティサービスログインGINAが表示されます。

ユーザがセキュリティサービスログインGINAにユーザIDとパスワードを入力すると、そのアカウント情報がZfD Middle Tier Serverに提供され、さらにZfD Middle Tier Serverによって認証用にeDirectoryに渡されます。このログインGINAの認証プロセスは、ZfD Management AgentログインGINAで使用される認証プロセスと同じです。詳細については、ZfD Management Agentを使用したログインを参照してください。