手動によるワークステーションへのイメージの適用

この節では、イメージング方法からブートしたうえで、特定のイメージングコマンドを入力してワークステーションにイメージを適用する方法について説明します。イメージはイメージングサーバから取得されます。

新しいイメージを受信するワークステーションにイメージ用の十分な空き容量があることを確認してください。十分な空き容量がない場合、[Failed to write to proxy(プロキシへの書き込みエラー)]が表示されます。

詳細情報については、以下を参照してください。


bashプロンプトを使用した手動によるワークステーションへのイメージの適用

  1. ワークステーションに適用するイメージをまだ作成していない場合は、手動によるワークステーションのイメージの作成 の手順に従ってイメージを作成します。

    イメージが適用先と同じタイプのワークステーション(同じハードウェア構成)のもので、イメージングサーバに保存されていることを確認します。同じワークステーションについて以前作成したイメージを使用することもできます。

    重要:  デスクトップ管理ワークステーションイメージング(Linux)パーティションのないワークステーションにイメージを適用する場合は、そのイメージがデスクトップ管理イメージングパーティションのないワークステーションで作成されたものであることを確認してください。デスクトップ管理イメージングパーティションがあるワークステーションで作成されたイメージを使用すると、誤ったMBRが復元されるため、ワークステーションをブートできません。

  2. (省略可能) Windowsの起動ディスクからワークステーションをブートし、FDISKを実行してハードディスクからすべてのパーティションを削除します。

    FDISKは必ずしも実行する必要はありませんが、イメージング操作の前後でワークステーションのパーティションを比較できるようになるため、実行することをお勧めします。

  3. 次の方法のいずれかを使用してワークステーションをブートします。

  4. ブートプロンプトで「manual」と入力します。

  5. (条件付き)言語ディスクを要求するメッセージが表示されたら、ディスクを挿入して(Enter)キーを押します。

  6. (省略可能) bashプロンプトで「img dump」と入力して(Enter)キーを押し、ワークステーションのパーティションスロットのリストを表示します。

    参照用に、パーティションの数とタイプ、およびアクティブになっているパーティションを書き留めます。FDISKを使用してすべてのパーティションを削除した場合は、各スロットが空になり、アクティブなパーティションはなくなります。

  7. 次の書式のいずれかを使用して、bashプロンプトでコマンドを入力します。

    • イメージングサーバからイメージを復元してワークステーションに適用する場合は、次のように入力します。
      img restorep serverIPaddr_or_DNSname //uncpath/newimg.zmg

      restorepパラメータは「restore from proxy (プロキシから復元)」の意味であり、イメージング(プロキシ)サーバからイメージを取得して、そのイメージをこのワークステーションに適用する場合に使用します。IPアドレスまたはDNS名は、イメージングサーバのものを指定します。UNCパスには、新しいイメージの取得元の場所とファイル名を指定します。

      例:

      img restorep 137.65.95.127 //xyz_srv/sys/imgs/cpqnt.zmg
    • ローカルドライブからイメージを取得してワークステーションに適用する場合は、次のように入力します。
      img restorel filepath

      restorelパラメータは「restore from local (ローカルから復元)」の意味であり、ローカルデバイスからイメージを取得し、そのイメージをこのワークステーションに適用します。filepathは取得するイメージのファイル名を表し、拡張子.zmgとパーティションのルートからの完全パスが含まれます。

    重要:  UNCパスでは、例のようにスラッシュ(/)を使用します。Linuxでは、バックスラッシュは認識されません。このため、バックスラッシュを使用する場合は、UNCパス全体を引用符で囲みます。パス内のサーバに該当する部分が、イメージングサーバの名前になっている必要があります。

    フォルダ名に拡張文字またはダブルバイト文字が使用されているフォルダからイメージを手動で復元する場合は、ConsoleOne(R)を使用して自動イメージ復元を実行する必要があります。詳細については、イメージングの自動作成または復元の実行を参照してください。

    使用できるパラメータと使用例の詳細については、復元モード(img restore)を参照してください。

    イメージのサイズによっては、イメージの適用に数分かかる場合があります。実際、イメージの適用に要する時間はイメージの作成に要する時間よりも多少長くなります。画面に何も表示されなくなった場合は、任意のキーを押してください。(Linuxでは、数分経過するとスクリーンセービングモードに切り替わります)。

  8. (省略可能)イメージが適用され、bashプロンプトが再び表示されたら、「img dump」と入力して(Enter)キーを押します。

    前と同様に、ワークステーションのパーティションスロットのリストが表示されます。適用したイメージによって作成されアクティブになった新しいパーティションに関する情報が表示されます。

  9. bashプロンプトで「lilo.s」と入力し、(Enter)キーを押します。

  10. フロッピーディスクをドライブから取り出し、ワークステーションを再起動します。新しいイメージによってインストールされたオペレーティングシステムでワークステーションがブートすることを確認します。


ZENworksイメージングエンジンメニューを使用した手動によるワークステーションへのイメージの適用

  1. ワークステーションに適用するイメージをまだ作成していない場合は、手動によるワークステーションのイメージの作成 の手順に従ってイメージを作成します。

    イメージが適用先と同じタイプのワークステーション(同じハードウェア構成)のもので、イメージングサーバに保存されていることを確認します。同じワークステーションについて以前作成したイメージを使用することもできます。

    重要:  デスクトップ管理ワークステーションイメージング(Linux)パーティションのないワークステーションにイメージを適用する場合は、そのイメージがデスクトップ管理イメージングパーティションのないワークステーションで作成されたものであることを確認してください。デスクトップ管理イメージングパーティションがあるワークステーションで作成されたイメージを使用すると、誤ったMBRが復元されるため、ワークステーションをブートできません。

  2. (省略可能) Windowsの起動ディスクからワークステーションをブートし、FDISKを実行してハードディスクからすべてのパーティションを削除します。

    FDISKは必ずしも実行する必要はありませんが、イメージング操作の前後でワークステーションのパーティションを比較できるようになるため、実行することをお勧めします。

  3. 次の方法のいずれかを使用してワークステーションをブートします。

  4. ブートプロンプトで「manual」と入力します。

    または

    PXEメニューから[ZENworksイメージングをメンテナンスモードで起動する]を選択します。

  5. (条件付き)言語ディスクを要求するメッセージが表示されたら、ディスクを挿入して(Enter)キーを押します。

  6. img」と入力し、ZENworksイメージングエンジンメニューを表示します。

  7. (省略可能)[システム情報]、[Drive Information(ドライブ情報)]の順にクリックし、ワークステーションのパーティションスロットのリストを表示します。

    参照用に、パーティションの数とタイプ、およびアクティブになっているパーティションを書き留めます。FDISKを使用してすべてのパーティションを削除した場合は、各スロットが空になり、アクティブなパーティションはなくなります。

  8. [イメージング]>[Restore Image(イメージの復元)]の順にクリックします。

  9. [Restore Image Wizard(イメージの復元ウィザード)]ウィンドウで、イメージのソースの場所([ローカル]または[サーバ])を指定し、[次へ]をクリックします。

  10. イメージアーカイブへのパスを参照して指定します。

  11. (省略可能)ファイルセットを指定します。

  12. (省略可能) sfilesetapartition:ppartitionなどの詳細オプションを指定します。

    このコマンドパラメータおよび関連する他のimgコマンドパラメータの詳細については、イメージングエンジン(Img:コマンドラインとメニュー)を参照してください。

  13. [Next]をクリックします。

    イメージのサイズによっては、イメージの適用に数分かかる場合があります。実際、イメージの適用に要する時間はイメージの作成に要する時間よりも多少長くなります。画面に何も表示されなくなった場合は、任意のキーを押してください。(Linuxでは、数分経過するとスクリーンセービングモードに切り替わります)。

  14. (省略可能)[システム情報]、[Drive Information(ドライブ情報)]の順にクリックし、ワークステーションのパーティションスロットのリストを表示します。

    前と同様に、ワークステーションのパーティションスロットのリストが表示されます。適用したイメージによって作成されアクティブになった新しいパーティションに関する情報が表示されます。

  15. ZENworksイメージングエンジンメニューを終了します。

  16. bashプロンプトでlilo.sを実行します。

  17. フロッピーディスクをドライブから取り出し、ワークステーションを再起動します。新しいイメージによってインストールされたオペレーティングシステムでワークステーションがブートすることを確認します。