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管理ガイド 05/21/03 10:02:24 |
この章では、Novell exteNd Application Serverのアーキテクチャを紹介し、サーバ環境での管理タスクについて概説します。この章には、次の節が含まれています。
Novell exteNd Application Serverは、Javaで実装されるマルチスレッドJ2EEアプリケーションサーバです。クライアント通信は、World Wide Webの最も一般的なプロトコルであるHTTP (HyperText Transfer Protocol)を通じて行われます。
注記: アプリケーションサーバでは、異なるサーバのEJBが通信する場合、HTTPではなくRMI (JavaのRemote Method Invocation)を使用します。
アプリケーションサーバでは、ビジネス論理処理と企業データへのアクセスを提供します。
アプリケーションサーバでは、「クライアント階層」、「中間階層」、および「データ階層」という3つの階層から成るアーキテクチャをサポートしています。
アプリケーションサーバ管理者として、次の環境をセットアップし、サポートします。
環境 |
説明 |
---|---|
運用 |
運用環境は、1つまたは複数のアプリケーションサーバ、1つまたは複数のデータベースサーバあるいはEIS (企業情報システム)、およびクライアントから構成されます。 |
配備 |
配備環境は、1つまたは複数のアプリケーションサーバ、1つまたは複数のデータベースサーバあるいはEISシステム、および配備ツールから構成されます。 配備の責任には、セキュリティシステムのユーザとグループへの役割参照のマッピングと、データソースへのリソース参照のマッピングが含まれる場合があります。 配備ツールには、SilverCmd、またはNovell exteNd Workbenchによって提供される配備ツールがあります。 配備の詳細については、『機能ガイド』の J2EEアーカイブ配備に関する章を参照してください。 |
アプリケーションサーバ管理者として、サーバのアーキテクチャの各階層(クライアント階層、中間階層、およびデータ階層)にはいくつかの管理責任があります。
各クライアントタイプを実行するための要件は、次のとおりです。
クライアント |
要件 |
---|---|
Webクライアント |
ブラウザ要件は、実行されているHTMLアプリケーションの種類によって異なります。 注記: ブラウザ管理については、このガイドで取り扱っていません。詳細については、ご使用のブラウザのマニュアルを参照してください。 |
Javaクライアント |
SilverJ2EEClientは、J2EEアプリケーションクライアントをユーザマシンでホストするために使用されます。
|
中間階層を管理する場合は、アプリケーションサーバを管理することになります。アプリケーションサーバ管理は、この章で後に説明するスタンドアロン管理ツールであるサーバのSMC (サーバ管理コンソール)を使用して実現されます。
管理分野 |
説明 |
---|---|
インストール |
Novell exteNd Application Serverインストールプログラムを使用して、製品をインストールします。
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ライセンス |
アプリケーションサーバを実行するには、有効なライセンスが必要です。ライセンスは、製品の購入時に受け取ります。追加のライセンスは、Novellから購入できます。
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企業データソースへのアクセス |
データ階層にある企業データへのアクセスを提供するためにサーバによって使用される接続プールは、作成して維持する必要があります。 |
配備 |
J2EEアプリケーションは、アプリケーションサーバに追加されているリレーショナルデータベースに配備されます。サーバにデータを追加して、接続を維持および調整しなければならない場合があります。 |
統計情報 |
運用アプリケーションサーバが起動されて稼動中の場合、パフォーマンスを調整したり保守アクティビティをスケジュールしたりするために、統計情報を監視できます。 |
ログ出力 |
アプリケーションサーバでは、異なるタイプのシステム情報をデータベースまたはファイルにログ出力できます。
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証明書 |
証明書は、サーバのSSL (Secure Sockets Laye)接続でサーバ自体をクライアントに対して認証したり、クライアントのSSL接続でクライアント自体をサーバに対して認証するために使用されます。アプリケーションサーバには、RSA証明書およびDSA証明書をインストールできます。 |
セキュリティ |
アプリケーションサーバでは、異なるレベルのセキュリティが提供されます。 |
サーバのパフォーマンス |
アプリケーションサーバには、高負荷または低負荷の場合の動作を定義するいくつかの設定があります。特定の状態にするためにアプリケーションサーバに必要な接続の数は定義することが可能です。 |
負荷分散 |
負荷分散により、複数のアプリケーションサーバ(クラスタ)を大規模な運用環境で使用できるようになります。 |
トラブルシューティング |
管理タスクのクイックリファレンスについては、
管理タスクを参照してください。
アプリケーションサーバでは、システム管理リソース(SilverMasterデータベース)、配備ターゲット(配備データベース)、および企業データ(接続プール)のデータ階層にあるコンポーネントに依存します。これらのリソースに対して責任のある管理者と協力して、アプリケーションサーバから適切にアクセスできるようにする必要があります。
データ階層のリソースがアプリケーションサーバによって使用される方法と、管理的含意の詳細については、
を参照してください。
アプリケーションサーバのSMC (サーバ管理コンソール)は、ほとんどのアプリケーションサーバ管理タスクに対して使用するツールです。SMCを使用すると、次の操作を実行できます。
SMC設定のいくつかは、直接変更できるhttpd.propsファイルのエントリに影響を与えます。ただし、サーバの設定を変更するには、可能な限りSMCを使用してください。
httpd.propsファイルの詳細については、
を参照してください。
SMCは、コマンドプロンプト(システムコンソール)またはGUIから実行できます。
コマンドプロンプトまたはシステムコンソールからSMCを実行する
次のコマンド(サーバの\binディレクトリにあります)を入力します。
smc
smcコマンドでは、次のコマンドラインオプションを使用できます。
ポートの使用 アプリケーションサーバでは、別個の「ランタイム」ポートと「管理」ポートをサポートします。インストール中、両方のHTTPポートは、デフォルトとして指定したポート番号に設定されます。デフォルトのポートは次のとおりです。
オペレーティングシステム |
デフォルトのポート |
---|---|
NetWare |
83 |
UNIX |
8080 |
Windows |
80 |
別個のサーバポートを設定した場合は、SMCの開始時に管理ポート番号を指定する必要があります。
詳細については、
ポートの有効化についてを参照してください。
安全な接続の作成 SMCとアプリケーションサーバとの間には、安全な(SSL)接続を確立できます。詳細については、 サーバに安全な接続を確立を参照してください。
SMCプロパティファイル SMCプロパティファイル(サーバの\Resourcesディレクトリにあるsmc.props)には、次に関する情報が含まれています。
サーバ名は、コマンドラインで渡した場合、サーバのリストに追加されません。ユーザ名とパスワードをコマンドラインで指定しても、サーバでは指定しなかった場合、コマンドは無視されます(SMCでは、パラメータが適用されるサーバを判断できないため)。
smc.propsファイルは、SMCを使用してこれらのプロパティを変更したり、SMCを閉じたりした場合に更新されます。SMCが実行されている間は、smc.propsを手動で編集しないでください(行った変更は保存されないため)。
SMCは、サーバを管理するために使用できる一連のパネルから構成されています。
注記: クラスタ環境でサーバを実行している場合、SMCには異なるオプションが表示されます。詳細については、 を参照してください。
管理オプションは、[General]や[Advanced]など、複数のパネルに分けられています。
SMCパネルへのクイックリファレンスについては、
SMCパネルを参照してください。
コンソールの上部にあるツールバーには、操作を実行できるようにするアイコンが表示されます。
コンソールの上部にあるメニューを使用すると、ツールバーによって提供される機能と同じものを多数実行できます。また、次の追加のタスクを実行することもできます。
メニューオプション |
説明 |
---|---|
[File]>[Login] |
SMCにログインできるようになります。詳細については、 ログインを参照してください。 |
[View]>[Server console] |
サーバコンソールを表示します。 |
SMCにログインする前に、アプリケーションを起動する必要があります。
ユーザ名またはパスワードを指定せずにSMCを開始した場合は、Anonymousとして接続されます。Anonymousとして接続できるのは、アプリケーションサーバが無制限モードでインストールされている場合のみです。制限モードでアプリケーションサーバがインストールされている場合は(これは、インストール時のデフォルトで、運用環境に対する推奨モードです)、すべてのユーザがログインする必要があります。
[Enter Password]ダイアログボックスが表示されます。
注記: アプリケーションサーバにより、最初はサーバ管理者のみが含まれる「Administrators」という定義済みのグループがインストールされます。
アプリケーションサーバ管理者のユーザ名とパスワードを入力し、[OK]をクリックします。
管理用のアカウント名とパスワードは、アプリケーションサーバのインストール時に指定したものになります。詳細については、 管理者アカウントについてを参照してください。これで、すべての管理権が与えられました。SMCでは、ウィンドウのタイトルにユーザの名前が表示されます。
アプリケーションサーバのヘルプで管理ドキュメントにアクセスする
開始する場所 |
操作手順 |
---|---|
SMC |
<F1>キーを押すか、または[Help]>[Help Topics]の順に選択します。 管理クイックリファレンスがブラウザに表示されます。ここからは、『管理者用ガイド』全体と、アプリケーションサーバのヘルプの残りにアクセスできます。 |
Windows |
[スタート]メニューから、[プログラム]>[Novell exteNd]>[AppServer]>[Server Help]の順に選択します。次に、左側(ヘルプの目次)のフレームで『管理者用ガイド』を選択します。 |
詳細については、『必須事項』ブックの
ヘルプの使用およびドキュメントを参照してください。
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