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    First Previous Next Last ツールガイド  05/22/03 08:41:32 

第8章    WSDLエディタ

WSDLエディタを使用すると、WSDLドキュメントをすばやく簡単に作成、編集、および表示することができます。この章では、次のトピックについて説明します。

 
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WSDLについて

WSDL (Web Services Description Language)は、Webサービスを説明するための汎用XMLボキャブラリです。WSDLを使用すると、インタフェース、プロトコルバインド、およびWebベースサービスの配備詳細を、ビジネスによるオンライン通信の開始に十分な詳細レベルで、(簡潔に標準化された方法で)説明することができます。

For more information    完全なWSDL標準については、 http://www.w3.org/TR/wsdlを参照してください。

 
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WSDLエディタについて

WSDLエディタでは、次のことを実行できます。

WSDLエディタでは、 で説明されている編集機能もサポートしています。

 
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新しいWSDLドキュメントの作成

Procedure 新しいWSDLドキュメントを作成する

  1. File]>[New]の順に選択します。

  2. [Web Services]タブで、[WSDL]を選択して[OK]をクリックします。

    WSDLウィザードが表示されます。

    WSDLWizard

  3. (オプション)「定義名」を入力します。

  4. (オプション)「ターゲット名前空間」を入力します。これには、このWSDLドキュメントに関連付けられているURN (Uniform Resource Name)を使用できます。相対URNは指定できません。

  5. (オプション)[Documentation]テキストボックスに、定義要素に関連付ける、人間が認識できるコメントまたはわかりやすい言語を入力します。

  6. このウィザードで入力した値を使用してスケルトンドキュメントが作成されるようにする場合は、[Include WSDL template]チェックボックスをオンにします。空のドキュメントから始める場合は、チェックボックスをオフにしたままにします。

  7. [Finish]をクリックします。

    新しいWSDLドキュメントがWSDLエディタで開きます。

    WSDLTextScreen

 
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WSDLドキュメントへの要素の追加

WSDLドキュメントには、メッセージ、ポートタイプ、バインド、およびサービスという4つの標準の要素タイプを含めることができます。これらの要素タイプは、カスケード参照を使用して互いの上に構築されるため、WSDLファイルを作成する際は、まずメッセージセクションを作成してから、ポートタイプセクション、バインドセクション、そして最後にサービスセクションを作成します。

WSDLエディタでは、4つの各タイプの作成時にダイアログベースのサポートが提供されます。

 
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メッセージ要素の追加

WSDLでは、「メッセージ」は、交換されるデータの抽象的な定義です。

Procedure WSDLドキュメントにメッセージ要素を追加する

  1. 定義を挿入する場所に挿入ポイントを置き、右クリックします。

    ポップアップメニューが表示されます。

  2. Insert WSDL Element]>[Message]の順に選択します。

    WSDLInsertMessage

  3. [Message]ダイアログボックスで次の情報を指定します。

    オプション

    操作内容

    [Name]

    <message>要素の「名前」属性の値を指定します。

    [Documentaion]

    (オプション)このメッセージに関連付ける、人間が認識できるコメントまたはわかりやすい言語を指定します。

    [Parts]

    メッセージの各<part>要素に対して、次の情報を指定します。

    • 名前属性

    • 入力値([Element]または[Type])

    • [Value]の下の要素属性

    メッセージに別のパートエントリを追加するには、[Add]をクリックします。エントリを削除するには、そのエントリを選択して[Delete]をクリックします。

  4. [OK]をクリックします。

    新しいメッセージセクションがドキュメントに追加されます。

 
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ポートタイプ要素の追加

WSDLの「ポートタイプ」は、サービスとサービスで使用される通信モード(一方向、リクエスト-応答など)によってサポートされる操作の抽象的な定義です。

Procedure WSDLドキュメントにポートタイプを追加する

  1. 定義を挿入する場所に挿入ポイントを置き、右クリックします。

    ポップアップメニューが表示されます。

  2. Insert WSDL Element]>[Port Type]の順に選択します。

    WSDLInsertPortType

  3. [Port Type]ダイアログボックスで次の情報を指定します。

    オプション

    操作内容

    [Name]

    <portType>要素の「名前」属性の値を指定します。

    [Documentaion]

    (オプション)このポートタイプに関連付ける、人間が認識できるコメントまたはわかりやすい言語を指定します。

    [Operations]

    ポートタイプの各<operation>要素に対して、次の情報を指定します。

    • 名前属性

    • タイプ([One-way]、[Request-response]、[Solicit-response]、または[Notification])

    • [Formats]の下で[Define]ボタンをクリックし、[Define]ダイアログボックスを使用して操作のメッセージを指定する

      ダイアログボックスには、いくつかの制御グループがあります。操作のタイプに適切なグループのみが有効になります。たとえば、タイプとして[Notification]を選択した場合、[Output]制御グループのみが有効になります。有効な各グループに対しては、[Input]および[Output]の操作に適切な「名前」と「メッセージ」を指定する必要があります。[Fault]グループの値の指定はオプションです。

    ポートタイプに別の操作エントリを追加するには、[Add]をクリックします。エントリを削除するには、そのエントリを選択して[Delete]をクリックします。

  4. [OK]をクリックします。

    新しいポートタイプセクションがドキュメントに追加されます。

 
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バインド要素の追加

WSDLの「バインド」では、特定のポートタイプによって定義された操作とメッセージに対する具体的なプロトコルおよびデータ形式の仕様が指定されます。

Procedure WSDLドキュメントにバインドを追加する

  1. 定義を挿入する場所に挿入ポイントを置き、右クリックします。

    ポップアップメニューが表示されます。

  2. Insert WSDL Element]>[Binding]の順に選択します。

    WSDLInsertBinding

  3. [Binding]ダイアログボックスで次の情報を指定します。

    オプション

    操作内容

    [Name]

    <binding>要素の「名前」属性の値を指定します。

    [Documentaion]

    (オプション)このバインド要素に関連付ける、人間が認識できるコメントまたはわかりやすい言語を指定します。

    [Port Type]

    このバインドのポートタイプを指定します。ドロップダウンリストには、このドキュメントに対して作成したポートタイプの名前が表示されます( ポートタイプ要素の追加を参照)。

    [SOAP Binding]

    WSDLドキュメントでSOAPバインドを指定する場合は、[SOAP Binding]をオンにしてから、[Style]で[RPC]または[Document]を選択し、[Transport]に値を指定します。

    [HTTP Binding]

    HTTPバインドを使用する場合は、[HTTP Binding ]をオンにして、[Verb]に適切なバーブ([GET]または[POST])を入力します。

    [User Defined]

    カスタムバインドプロトコルを手動で指定する場合にオンにします。

  4. [OK]をクリックします。

    新しいバインドセッションがドキュメントに追加されます。

 
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サービス要素の追加

WSDLの「サービス」では、該当するWebサービスのエントリポイントアドレス(複数可)を命名します。これらのアドレスはURIの形式になっており、「ポート」を構成します。

Procedure WSDLドキュメントにサービスを追加する

  1. 定義を挿入する場所に挿入ポイントを置き、右クリックします。

    ポップアップメニューが表示されます。

  2. Insert WSDL Element]>[Service]の順に選択します。

    WSDLInsertService

  3. [Service]ダイアログボックスで次の情報を指定します。

    オプション

    操作内容

    [Name]

    <service>要素の「名前」属性の値を指定します。

    [Documentaion]

    (オプション)このサービスに関連付ける、人間が認識できるコメントまたはわかりやすい言語を指定します。

    [Ports]

    サービスの各<port>要素に対して、次の情報を指定します。

    • 名前属性

    • バインド値。ドロップダウンリストには、このドキュメントに対して作成したバインドの名前が表示されます( バインド要素の追加を参照)。

    • アドレスタイプ([None])、[SOAP]、または[HTTP])

    • 場所(サービスを使用可能にするURI)

    サービスに別のポートエントリを追加するには、[Add]をクリックします。エントリを削除するには、そのエントリを選択して[Delete]をクリックします。

  4. [OK]をクリックします。

    新しいサービスエントリがドキュメントに追加されます。

 
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WSDLドキュメントの検証

WSDLドキュメントが[Edit]ペインに表示されている場合、ツールバーにある(チェックマークのような)[Validate]ボタンをクリックすることによって、ドキュメントを検証できます。ドキュメントが検証された場合は、次のダイアログボックスが表示されます。

DocIsValid

それ以外の場合は、ドキュメント内で問題のあるステートメントを識別する情報を示すダイアログボックスが表示されます。

注意:   ドキュメントの検証が正常に行われた場合でも、慎重にWSDLを確認する必要があります。W3C WSDL仕様では、WDSLドキュメントのすべてのレベルで拡張要素が許可されています。そのため、ダイアログボックスを使用せずにドキュメントを作成したり、他のソースから切り取り/貼り付けをたくさん行ったりした場合、ドキュメントは有効なものとしてテストされても、希望通りのドキュメントにならないことがあります。

 
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様式化されたビューの表示

デフォルトでは、WSDLドキュメントは、WSDLドキュメントで作業する場合の標準のビューである、カラーコード化されたテキスト編集ビューで表示されます。ドキュメントにXSLスタイルシートを適用することによって作成された、WSDLドキュメントの様式化されたビューを表示することもできます。WSDLエディタには、要約と詳細という2つの組み込みスタイルシートがあります。

Procedure WSDLドキュメントの様式化されたビューを表示する

  1. WSDLドキュメントを開きます。

  2. WSDLの[Edit]ペインの下部にある[Stylized]タブをクリックします。

    様式化されたビューに変わります。

    WSDLSummaryStyledView

    この例では、要約スタイルシートがドキュメントに適用されています。

Procedure 様式化されたビューの異なるスタイルを選択する

  1. Stylized]タブが選択されている状態で、WSDLの[Edit]ペインで右クリックします。

    ポップアップメニューが表示されます。

  2. スタイルシートのサブメニューから、項目を1つ選択します。

 
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レジストリへの公開

WSDLドキュメントは、作成したらレジストリに公開することができます。

For more information    詳細については、 レジストリへの公開を参照してください。

 
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WSDLからのWebサービスファイルの生成

WSDLドキュメントでは、Webサービスが説明されます。Web ServiceウィザードをWSDLエディタから起動すると、Webサービスを実装または使用するために必要なJavaクラスを生成できます。

Procedure Javaクラスを生成する

  1. Workbenchプロジェクトが開いていることを確認します。

  2. WSDLドキュメントをテキストビューで開きます。

  3. Generate Java Class]ボタンをクリックします。

    GenJavaClass

    Web Serviceウィザードが起動します。

For more information    詳細については、 を参照してください。

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