ZENworks 6.5 Desktop Management Serverインストールプログラムを使用することによって、ZfD 4.x Serverをアップグレードします。
アプリケーション管理(Application Management)、ワークステーション管理(Workstation Management)、リモート管理(Remote Management)、およびワークステーションイメージング(Workstation Imaging)コンポーネントのアップグレード処理は非常に容易で、アップグレード時に計画しなければならない点はほとんどありません。
ワークステーションインベントリ(Workstation Inventory)のアップグレード処理は、インベントリソフトウェアおよびデータベースを使用するサーバの数によって、複雑になる場合があります。
次の2つの節の説明に従って、インベントリのアップグレードと残りのアップグレードを別に計画することをお勧めします。
ZENworks 6.5アプリケーション管理、ワークステーション管理、リモート管理、およびワークステーションイメージングソフトウェアを使用して、ZfD 4.x Serverをアップグレードするには、次の節で説明する手順に従います。
ZENworks 6.5ワークステーションインベントリを使用して、ZfD 4.x Serverをアップグレードする手順については、ワークステーションインベントリのアップグレードを参照してください。
アップグレードインストールの手順は新規インストールの場合と同じです。次の手順では、インストールプログラムを起動し、アップグレード特有の項目を選択する必要がある部分についてのみ説明します。インストールの詳細については、ZENworks Desktop Management Serverのインストールを参照してください。
インストールを実行するワークステーションから、ZENworks 6.5用にスキーマを拡張したeDirectoryに対して管理者権限を持つユーザとしてeDirectoryで認証を受けます。eDirectoryスキーマの拡張を参照してください。
Novell ZENworks 6.5 Desktop Management CDをワークステーションのCDドライブに挿入し、ZENworks 6.5インストールプログラムを自動実行します。
インストールプログラムが自動的に実行されない場合は、CDのルートからwinsetup.exeを起動します。

[デスクトップ管理]を選択し、[英語]を選択して[ZENworks Desktop Management]ページを表示します。
![ZENworks 6.5インストールプログラム>[デスクトップ管理]ページ](../graphics/dm_inst_all_options.gif)
[デスクトップ管理サービス]を選択して、ZENworks Desktop Management Serverインストールプログラムを起動します。
画面の指示に従ってアップグレードするサーバを追加し、次のように[サーバ選択]ページを表示しておきます。
![ZENworks Desktop Management Serverインストールプログラム>[サーバ選択]ページ](../graphics/dm_upg_sersel_a.gif)
サーバにインストールしないコンポーネントの選択を解除します。
たとえば、ワークステーションインベントリをまだアップグレードしない場合は、[インベントリデータベース]、[インベントリサーバ]、および[インベントリプロキシサーバ]の選択を解除します。コンポーネントを選択すると、[コンポーネントの説明]ボックスに説明が表示されます。
(省略可能) インストールプログラムで、ターゲットサーバがZENworks 6.5の前提条件を満たしているかどうかを確認しない場合は、[前提条件チェック]オプションの選択を解除します。
[前提条件チェック]オプションを選択したときに、ターゲットサーバが前提条件を満たしていない場合は、サーバをアップグレードするか、このオプションの選択を解除してインストールプログラムを再実行するまで、そのサーバに対してインストールは実行されません。
[次へ]をクリックし、画面の指示に従ってソフトウェアをインストールします。
次の節の手順に従って、アップグレード処理を完了します。
次の節では、ZENworks Desktop Managementのアプリケーション管理コンポーネントのアップグレードを完了するための手順を説明します。
ZENworks 6.5 Desktop Managementのアプリケーション管理の新機能については、ZENworks 6.5 Desktop Managementの変更点と新機能を参照してください。
ZENworks 6.5では、次の一覧表に示されているように、ZENworks for Desktops 4.xターミナルサーバアプリケーションで利用できた一部の機能が削除され、いくつかの新機能が追加されています。
重要: この情報は、ZENworks 6 DeFrameTMには該当しません。ターミナルサーバアプリケーションソリューションとしてZENworks 6 DeFrameを使用している場合は、ZENworks 6 DeFrameからのアップグレードのアップグレード情報を参照してください。
このような変更の結果として、アップグレード時に次の点に注意する必要があります。
デスクトップ管理エージェント: デスクトップ管理エージェントのサポートは次のとおりです。
ConsoleOne: ConsoleOneのサポートは次のとおりです。
前に示した詳細に基づいて、円滑に移行するために次の手順に従うことをお勧めします。
すべてのワークステーションをZENworks 6.5デスクトップ管理エージェントにアップグレードするまでは(ワークステーションのアップグレードを参照)、既存のすべてのZfD 4.xターミナルサーバアプリケーションを保持し、ConsoleOneのZfD 4.xスナップインを使用して新しいターミナルサーバアプリケーションを作成します。これによって、ワークステーションにインストールされているデスクトップ管理エージェントのバージョンに関係なく、すべてのユーザが引き続きターミナルサーバアプリケーションにアクセスできます。
すべてのアプリケーションをZENworks 6.5デスクトップ管理エージェントにアップグレードした後、ConsoleOneのZENworks 6.5スナップインを使用して、手動でZfD 4.xターミナルサーバアプリケーションを再作成します。
ZfD 4.xターミナルサーバのアプリケーションオブジェクトから、ZENworks 6.5ターミナルサーバのアプリケーションオブジェクトに情報を移動するための自動的な移行処理はありません。ZfD 4.xのアプリケーションオブジェクトをZENworks 6.5のアプリケーションオブジェクトとして手動で再作成するには
ConsoleOneで、アプリケーションオブジェクトの作成先のコンテナを右クリックします。次に、[新規]をクリックし、[アプリケーション]をクリックします。
[新しいアプリケーションオブジェクト]ダイアログボックスで、[ターミナルサーバアプリケーション]オプションを選択し、[次へ]をクリックします。
画面の指示に従ってアプリケーションオブジェクトの作成を完了します。
ターミナルサーバのアプリケーションオブジェクトの作成については、『ZENworks 6.5 Desktop Management管理ガイド』の「アプリケーション管理」の「配布: ターミナルサーバアプリケーション」にある「eDirectoryでのアプリケーションの設定」を参照してください。
新しいZENworks 6.5ターミナルサーバアプリケーションを作成した後、古いZfD 4.xターミナルサーバアプリケーションを削除します。
または
ワークステーションでZfD 4.xデスクトップ管理エージェントを実行し続けることによって環境内のWindows NT 4.0ワークステーションをサポートする場合は、ZfD 4.xターミナルサーバアプリケーションを削除しないでください。ZfD 4.xとZENworks 6.5の両方のバージョンを保持し、ConsoleOneのそれぞれに対応するZENworksスナップインを使用して各バージョンを管理する必要があります。
ZfD 4.xのシステム要件は、強化された機能を反映し、以前のシステム要件と区別するために、配布ルールという名前に変更されました。ZENworks 6.5の配布ルールは、AND/ORのブール演算子と要件のグループ化を使用することによって、より柔軟な配布の条件をサポートしています。ZfD 4.xでは、すべてのシステム要件についてAND演算子が使用され、要件をグループ化する機能はありませんでした。
ZENworks 6.5 (またはそれ以降の)バージョンのNovell Application LauncherTMでのみ、配布ルールで新しい演算子のロジックおよびグループ化を処理できます。したがって、ZfD 4.x Application Launcherとの後方互換性を維持するために、既存のシステム要件は、eDirectoryツリーのスキーマをアップグレードする際に、レガシーシステム要件として保持されます。ZfD 4.x Application LauncherとZENworks 6.5 Application Launcherはどちらもレガシーシステム要件を処理できるので、ユーザは、使用するApplication Launcherのバージョンに関係なく、レガシーシステム要件のアプリケーションを使用し続けることができます。
レガシーシステム要件から配布ルールに移行する場合は、次の点に注意する必要があります。
このような詳細を考慮して、システム要件から配布ルールへの円滑な移行のために次の手順をお勧めします。
各アプリケーションオブジェクトについて、レガシーシステムルールを配布ルールにインポートします。必要に応じて、ルールを変更します。
ZfD 4.x Application Launcherを使用するワークステーションをサポートするために、レガシーシステム要件を保持します。
アプリケーションの配布条件が変更された場合は、配布ルールとレガシーシステム要件の両方を変更し、ZENworks 6.5とZfD 4.xの両方のApplication Launcherが配布条件を適用できるようにします。
すべてのワークステーションがZENworks 6.5 Application Launcherにアップグレードされた後(ワークステーションのアップグレードを参照)、レガシーシステム要件を削除します。
または
ワークステーションでZfD 4.xデスクトップ管理エージェントを実行し続けることによって環境内のWindows NT 4.0ワークステーションをサポートする場合は、レガシーシステム要件を削除しないでください。レガシーシステム要件と配布ルールの両方を保持する必要があります。
配布ルールとレガシーシステム要件の詳細については、『ZENworks 6.5 Desktop Management管理ガイド』の「アプリケーション管理」の「[配布ルール]ページ」を参照してください。
eDirectoryツリーをZENworks 6.5 Desktop Managementスキーマに合わせて拡張したときに(eDirectoryスキーマの拡張を参照)、新しいZENworks 6.5ポリシー属性が追加されています。既存のZfD 4.xのポリシーはZENworks 6.5のポリシーに移行され、ZENworks 6.5スナップインで管理できます。ポリシーをアップグレードするために、その他のアクションは必要ありません。
ZfD 4.x Workstation Managerは、ZENworks 6.5ポリシーを適用し続けます。ただし、新しいポリシー機能は、ワークステーションがZENworks 6.5 Workstation Managerにアップグレードされるまでは利用できません。このアップグレードは、ZENworks 6.5デスクトップ管理エージェントをインストールするときに実行されます。管理対象ワークステーションのアップグレードを参照してください。
ワークステーション管理の新機能については、ZENworks 6.5 Desktop Managementの変更点と新機能を参照してください。
ZENworks 6.5のポリシーの管理および使用の詳細については、『ZENworks 6.5 Desktop Management管理ガイド』の「ワークステーション管理」を参照してください。
eDirectoryツリーのスキーマをZENworks 6.5用に拡張し、ConsoleOne 1.3.6およびZENworks 6.5デスクトップ管理スナップインをインストールした後、ConsoleOne 1.3.6のリモート管理機能を使用して、ZfD 4.xまたはZENworks 6.5リモート管理エージェントがインストールされたワークステーションでリモート操作を実行できます。
スタンドアロンリモート管理コンソールを使用している場合、ZfD 4.xリモート管理コンソールを使用し続けることも、ZENworks 6.5リモート管理コンソールにアップグレードすることもできます。リモート管理コンソールは、Novell ZENworks 6.5 Companion 2 CDに収められています。リモート管理コンソールをインストールするには、CD上のwinsetup.exeを起動し、[Companion Programs and Files(Companionプログラムおよびファイル)]を選択します。次に、[詳細]ボタンをクリックし、[Inventory and Remote Management Console(インベントリとリモート管理コンソール)]を選択します。
リモート管理をアップグレードするために、その他のアクションは必要ありません。
リモート管理の新機能については、ZENworks 6.5 Desktop Managementの変更点と新機能を参照してください。
リモート管理の使用の詳細については、『ZENworks 6.5 Desktop Management管理ガイド』の「リモート管理」を参照してください。
ZfD 4.x ServerをZENworks 6.5にアップグレードした後、ワークステーションイメージングのアップグレードを完了するには、次の作業を行います。
ワークステーション管理の新機能については、ZENworks 6.5 Desktop Managementの変更点と新機能を参照してください。
ZENworks 6.5のポリシーの管理および使用の詳細については、『ZENworks 6.5 Desktop Management管理ガイド』の「ワークステーションインベントリ」を参照してください。
スタンドアロンイメージングサーバを使用している場合は、インストールプログラムを実行して、サーバ上のイメージングソフトウェアをアップグレードする必要があります。ソフトウェアのインストールの手順に従ってください。[Software Selection(ソフトウェア選択)]ページが表示されたら、[イメージングサーバ]と[PXEサーバ]を除くすべてのオプションの選択を解除します。
ZfD 4.xイメージングエンジンは、ZENworks 6.5イメージングサーバと通信できません。ワークステーション上のイメージングエンジンをアップグレードする方法は、使用するイメージングブート方法によって異なります。
起動前サービス(Preboot Services) (PXE): 必要な操作はありません。ワークステーションのイメージングエンジンは、次回、イメージングエンジンがZENworks 6.5イメージングサーバにアクセスしたときにZfD 4.xからZENworks 6.5に更新されます。
Linuxパーティション: 必要な操作はありません。ワークステーションのイメージングエンジンは、次回、イメージングエンジンがZENworks 6.5イメージングサーバにアクセスしたときにZfD 4.xからZENworks 6.5に更新されます。
ZENworks 6.5では、Linuxパーティションは最低50MBでなければならないことに注意してください。ワークステーションのLinuxパーティションがこのサイズを下回っている場合は、パーティションのサイズを変更するか、代わりに起動前サービスを使用する必要があります。Linuxパーティションの使用から起動前サービスへの変更については、Linuxパーティションから起動前サービスへの移行を参照してください。
ブートCDまたはディスク: ZENworks 6.5ソフトウェアを使用して新しいブートCDを作成します。手順については、『ZENworks 6.5 Desktop Management管理ガイド』の「ワークステーションイメージング」の「イメージングブート方法の準備」を参照してください。
起動前サービス(PXE)に移行して、ワークステーションのLinuxパーティションを使用しないようにする場合は、次の手順に従ってください。
ネットワークサーバにZENworks 6.5起動前サービスがインストールされていることを確認します。
詳しいインストールの手順については、『ZENworks 6.5 Desktop Management管理ガイド』の「ワークステーションイメージング」の「イメージングサーバの準備」を参照してください。
起動前サービスがネットワークカードで提供されているPXE、またはpsetupn.exeを使用して作成したPXEブート可能フロッピーディスクのいずれかから機能していることを確認します。
ConsoleOneで、Linuxパーティションを無効にします。手順は次のとおりです。
サーバポリシーパッケージオブジェクトを右クリックし、[プロパティ]をクリックして、サーバポリシーパッケージのプロパティを表示します。
[一般]ページ([ポリシー]タブ>[一般]ページ)で、[ZENworks Imaging Policy(ZENworksイメージングポリシー)]を選択し、[プロパティ]をクリックします。
[Work To Do]タブ>[イメージングパーティション]の順にクリックし、[イメージングパーティション]ページを表示します。
[ZENworksイメージングパーティションがある場合は無効化する]オプションを選択して、このオプションを有効にします。
[OK]をクリックして、[イメージングパーティション]ページを閉じます。
[OK]をクリックして変更内容を保存します。
Linuxパーティションは、ワークステーションのハードドライブでブート可能でないパーティションになります。Linuxパーティションを削除する場合は、ワークステーション上のベースイメージを復元し、イメージオブジェクト内の既存のLinuxパーティションを削除するオプションを選択します。このオプションは、サーバポリシーパッケージまたはワークステーションポリシーパッケージで参照できます。
ワークステーションインベントリをZENworks for Desktops 4.xからZENworks 6.5にアップグレードするには、次の作業を示されている順序で実行します。
ZENworks for Desktops 4.xインベントリコンポーネントをZENworks 6.5にアップグレードする前に、次の節で説明されている点を確認します。
インベントリデータをロールアップする場合は、ZENworks for Desktops 4.xインベントリサーバを上の階層から順にZENworks 6.5にアップグレードする必要があります。最初にルートサーバ、次に中間サーバ、最後にリーフサーバをアップグレードします。
ZENworks 6.5インベントリエージェントは、ZENworks for Desktops 4.xインベントリサーバにインベントリデータを送信できません。つまり、データをZENworks for Desktops 4.xインベントリデータベースに格納できません。
インベントリサーバおよびデータベースをアップグレードするまで、ZENworks 6.5インベントリエージェントをアップグレードしないでください(ワークステーションのアップグレードを参照)。
アップグレードを実行する前に確認すべき事項の説明を確認してから、ZENworks for Desktops 4.xからZENworks 6.5 Desktop Managementにアップグレードする前に、次の作業を実行する必要があります。
注: Inventory Serviceを停止する際、Sybaseデータベースを自動的に停止させたくない場合は、sys:\system\invstop.ncfファイルでUnload dbsrv8.nlm行をコメント化します。
Sybaseインベントリデータベースを停止するには
重要: このコマンドにより、サーバで実行しているすべてのJavaプロセスが停止します。ZENworks 6.5 Desktop Managementを再インストールするときは、すべてのJavaプロセスが停止していることを確認してください。
データベースバッファキャッシュ用の実質的な容量として約128MBを確保できるよう、inventory_database_installation_path\init.ora_path\init.oraのdb_block_buffersの値を設定します。
db_block_sizeの値が4096である場合、最低値は32768となる必要があります。これにより、インベントリデータベースに対して128MBのデータベースキャッシュが割り当てられます。db_block_buffersの現在の値が、128MBよりも大きい場合は、値を変更しないでください。
データベースの移行中、OracleのSGA(Shared Global)メモリを30〜40%またはそれ以上に設定することを推奨します。
インベントリデータベースが稼動していることを確認します。
ORA-01555およびロールバックセグメントに関連した他の問題によりデータベースの移行およびその他データの保存が失敗する場合は、より大きなロールバックセグメントが必要になります。
ロールバックセグメントの値を増やすには、次のSQLスクリプトを実行して、ロールバックセグメント(rbs)に他のデータファイルを追加し、Redoロググループを追加します。
connect internal;
alter tablespace rbs add datafile 'Inventory_database_installation_path\rbs2.ora' size 40M autoextend on next 50K maxsize 60M;
alter rollback segment rb0 storage (maxextents unlimited);
alter rollback segment rb1 storage (maxextents unlimited);
ALTER DATABASE ADD LOGFILE GROUP 3 ('Inventory_database_installation_path\log3.ora') SIZE 50M;
ZENworks 6.5 Desktop Management Serverのインストール時に、Sybaseをインストールすることを選択し、データベースファイルを上書きすることを選択しなかった場合、サーバのインストールプログラムは、既存のZENworks for Desktops 4.xデータベースエンジンだけを自動的にアップグレードします。Sybaseデータベースのアップグレード中、既存のデータベースが移行可能であることを示すメッセージが表示されます。[はい]を選択した場合、既存のデータベースは、新しいZENworks 6.5 Desktop Managementデータベースファイルによって上書きされます。[No]を選択した場合、Inventory Serviceが初めて開始されたときにデータベースの移行が実行されます。
インベントリデータベースをアップグレードするには、次の作業を実行する必要があります。
ZENworks for Desktops 4.x Oracleデータベースオブジェクトが存在する場合や、手動でSybaseデータベースオブジェクトを作成した場合は、インベントリの移行ツールを使用して手動でデータベースオブジェクトを移行する必要があります。詳細については、手動によるデータベースオブジェクトの移行を参照してください。
ZENworks for Desktops 4.xデータベースでSybaseを実行している場合、Sybaseキャッシュの値(-cパラメータ)がサーバのメモリの25%以上に設定されていることを確認します。
ZENworks for Desktops 4.xデータベースでMS SQLを実行している場合、固定メモリの値がサーバメモリの25%以上であることを確認します。
重要: Desktop Management Serverインストールプログラムを実行することによって、複数のインベントリサーバとデータベースサーバを同時にアップグレードできます。
ただし、既存のZENworks for Desktops 4.xワークステーションインベントリポリシー、データベースの場所ポリシー、およびロールアップポリシーは手動で移行する必要があります。手動でデータベースオブジェクトを作成した場合は、データベースオブジェクトも移行する必要があります。ポリシーの移行方法に関する詳細については、手動によるデータベースオブジェクトの移行を参照してください。
ZENworks 6.5デスクトップ管理ワークステーションインベントリスナップインがインストールされたConsoleOneで、[ツール]>[ZENworksインベントリ]>[インベントリの移行]の順にクリックします。
[Browse]をクリックして、移行の対象になるデータベースオブジェクト、またはこうしたオブジェクトを含んだコンテナを参照して選択します。
手順2でコンテナを選択した場合、次の手順を実行します。
選択したコンテナ内に存在するすべてのサブコンテナのデータベースオブジェクトを検索する場合は、[Search SubContainers]チェックボックスを選択します。
[Search SubContainers]チェックボックスは、[Search Context]でコンテナを選択した場合にのみ利用できます。
選択済みのコンテナに含まれる、移行対象のデータベースオブジェクトを検索する場合は、[Search for Database Objects]チェックボックスを選択します。
このオプションは、[Search Context]でコンテナを選択した場合にのみ利用できます。デフォルトでは、このオプションは選択されています。
[Find]をクリックします。
指定したコンテキストで検索されたすべてのZENworks for Desktops 4.xデータベースオブジェクトが、[レポート]パネルに表示されます。
[Migrate]をクリックします。
[Close]をクリックします。
ZENworks for Desktops 4.xインベントリサーバをアップグレードする前に、インベントリサービスを停止し、関連付けられたデータベースサーバをアップグレードしたことを確認します。
ZENworks 6.5 Desktop Managementインベントリサーバのインストール先のサーバがインストールの要件を満たしている場合は、ZENworks 6.5 Desktop Managementインベントリサーバをインストールすることによって、ZENworks for Desktops 4.xインベントリサーバをアップグレードできます。ZENworks 6.5 Desktop Managementインベントリサーバをインストールする方法については、ZENworks Desktop Management Serverのインストールを参照してください。ZENworks 6.5 Desktop Managementインベントリサーバは、ZENworks for Desktops 4.xと同じ役割のセットをサポートしています。したがって、ZENworks for Desktops 4.xからZENworks 6.5 Desktop Managementにアップグレードする場合、インベントリサーバの役割は保持されます。
重要: ZENworks for Desktops 4.xインベントリサーバをZENworks for Desktops 4.xデータベースに接続していた場合で、インベントリサーバまたはデータベースをZENworks 6.5 Desktop Managementにアップグレードする場合は、関連づけられたコンポーネントをZENworks 6.5 Desktop Managementにアップグレードする必要があります。ZENworks for Desktops 4.xインベントリサービスではZENworks 6.5 Desktop Management準拠のデータベースを操作しないでください。逆の場合も同じです。
複数のZENworks for Desktops 4.xインベントリサーバがZENworks for Desktops 4.xデータベースサーバに接続されている場合で、データベースサーバをZENworks 6.5 Desktop Managementにアップグレードする場合は、関連付けられたすべてのZENworks for Desktops 4.xインベントリサーバもアップグレードする必要があります。
ZENworks 6.5 Desktop Managementのインストールプログラムによって、ZENworks for Desktops 4.xインベントリサービスオブジェクトだけが自動的にZENworks 6.5 Desktop Managementに移行されます。インベントリサービスを開始する前に、ZENworksインベントリの移行ツールを使用して、既存のZENworks for Desktops 4.xのポリシーをZENworks 6.5 Desktop Managementのポリシーに手動で移行する必要があります。詳細については、手動でのZENworks for Desktops 4.xインベントリポリシーの移行を参照してください。
ZENworks 6.5デスクトップ管理ワークステーションインベントリスナップインがインストールされたConsoleOneで、[ツール]>[ZENworksインベントリ]>[インベントリの移行]の順にクリックします。
[Browse]をクリックし、Inventory Serviceオブジェクト、またはこうしたオブジェクトを含むコンテナを参照して選択します。
手順2でコンテナを選択した場合、次の手順を実行します。
選択したコンテナ内に存在するすべてのサブコンテナのInventory Serviceオブジェクトを検索する場合は、[Search SubContainers]チェックボックスを選択します。
[Search SubContainers]チェックボックスは、[Search Context]でコンテナを選択した場合にのみ利用できます。
選択済みのコンテナ内のInventory Serviceオブジェクトに関連付けられたInventoryポリシーを検索する場合は、[Search for Policies]チェックボックスを選択します。
このオプションは、[Search Context]でコンテナを選択した場合にのみ利用できます。デフォルトでは、このオプションは選択されています。
[Find]をクリックします。
インベントリサービスオブジェクトに関連付けられ、指定したコンテキストで検索されたすべてのZENworks for Desktops 4.xインベントリポリシーが、[レポート]パネルに表示されます。
[Migrate]をクリックします。
[Close]をクリックします。
ZENworks 6.5インベントリエージェントは、ワークステーションインベントリポリシーではなく、プライベートディクショナリと一般ディクショナリからソフトウェアスキャン設定ルールを取得します。一方、ZENworks for Desktops 4.xインベントリエージェントは、ソフトウェア設定としてワークステーションインベントリポリシーを使用し続けます。
ポリシーの移行後、次の手順を実行します。
ZENworks 6.5 Desktop ManagementのInventory Serviceを開始します。
Inventory Serviceを開始すると、Upgrade Serviceにより、ZENworks for Desktops 4.xデータベーススキーマとインベントリデータがZENworks 6.5 Desktops Managementデータベースに自動的に移行されます。このデータ移行プロセスが完了するのに、きわめて長い時間かかる場合があります。インベントリサーバの画面上に、データベースの移行および初期化が正常に完了したことを示すメッセージが表示されます。
データベースが移行されたら、インベントリConsoleOneユーティリティ(照会、概要、インベントリレポート、データベースエクスポート)やStorerでデータベースにアクセスできます。
ディクショナリ更新ポリシーを作成および設定して、ZENworks 6.5 Inventory Agentの最新バージョンのディクショナリを取得します。ディクショナリ更新ポリシーの作成方法の詳細については、『ZENworks 6.5 Desktop Management管理ガイド』の「ワークステーションインベントリ」を参照してください。
インベントリサーバのアップグレードとインベントリデータベースの移行が完了したら、次の作業を実行する必要があります。
Inventory Serviceを停止します。
インベントリデータベースがOracleを実行している場合、データベースのパフォーマンスを向上させるために次の手順を実行します。
inventory_database_installation_path\_start.sqlファイルから既存のエントリを削除し、次のエントリを追加します。
SET ECHO ON
CONNECT INTERNAL
SET ECHO OFF
STARTUP PFILE=
inventory_database_installation_path\path_to_init.ora\init.ora
SET NUMWIDTH 20
SET CHARWIDTH 40
SET ECHO ON
connect mw_dba;
SET ECHO OFF
alter table cim.t$product cache;
SET ECHO ON
connect internal
SET ECHO OFF
@<path to oracle home directory>/rdbms/admin/dbmspool
call sys.dbms_shared_pool.keep('zenworks.zenpin','P');
EXIT
Inventory_server_installation_path\zenworks\inv\server\wminv\properties\sql.zipからoracle\common\oracle_perf.sqlおよびoracle\common\oracle_perf2.sqlファイルを実行して、パフォーマンス向上インデックスをデータベースに追加します。
ZENworks 6.5 Companion 2 CDの\database\oracle8i\commonディレクトリからoracle_dbexport_perf.sqlを実行します。
インベントリデータベースのパフォーマンスを向上させる方法については、『ZENworks 6.5 Desktop Management管理ガイド』の「ワークステーションインベントリ」の「パフォーマンスに関するヒント」を参照してください。
(省略可能) インベントリデータベースでMS SQLを実行している場合、MS SQL Query Analyzerで、次に示す適切なユーザログインによってInventory_server_installation_path\zenworks\inv\server\wminv\properties\sql.zipから次のスクリプトを実行します。
これにより、インベントリデータベースのパフォーマンスが向上します。
インベントリデータベースのパフォーマンスを向上させる方法については、『ZENworks 6.5 Desktop Management管理ガイド』の「ワークステーションインベントリ」の「パフォーマンスに関するヒント」を参照してください。
Inventory Serviceを開始します。