1.2 ポリシーの新機能

Identity Manager 3.5には、アーキテクチャの変更、リソースオブジェクトという新しいオブジェクト、DirXML®スクリプトの新機能をはじめとして、新しい機能が含まれています。

1.2.1 Identity Managerのアーキテクチャの変更

Identity Manager 3.5では、ドライバがポリシーを参照する方法のアーキテクチャが変更されています。この変更のため、リソースオブジェクトを活用できるようドライバをアップグレードする必要があります。アーキテクチャの変更の詳細については、セクション 2.0, Identity Managerポリシーのアップグレードを参照してください。

1.2.2 リソースオブジェクト

リソースオブジェクトは、ドライバが使用する情報を格納します。リソースオブジェクトには任意のデータを任意の形式で格納できます。Novell® Identity Manager 3.5には、ECMAスクリプト、マッピングテーブル、ポリシーライブラリ、一般的なリソースオブジェクトなど、さまざまなタイプのリソースオブジェクトが付属しています。『Designer 2.1のポリシー』の「リソースオブジェクトへの情報の格納」または『iManager for Identity Manager 3.5.1のポリシー』の「リソースオブジェクトへの情報の格納」を参照してください。

1.2.3 DirXMLスクリプトの新機能

DirXMLスクリプトには、次の新機能が含まれています。

ポリシーでの変数の使用

DirXMLスクリプトでポリシー内で変数を使用できるようになり、定義済み変数が付属しています。詳細については、セクション 4.2, 変数およびセクション 4.3, 変数の拡張を参照してください。

Notrace属性の追加

<rule><and><or><if><do>、および<token>のすべてのタグにNotrace属性が追加されました。Notrace属性をオンに設定すると、Identity Managerエンジンはこれらのタグに対してトレースメッセージを出力しません。

Ifパスワード条件への新しい演算子の追加

Ifパスワード条件で、等しいおよび等しくないの演算子がサポートされるようになりました。

If関連付け、If操作、およびIfパスワード条件でのモードのサポート

If関連付けIf操作、およびIfパスワードの各条件で、さまざまな比較モードがサポートされるようになりました。

一部の条件への新しい演算子の追加

より小さい、より小さくない、より大きい、およびより大きくないの各演算子が次の条件でサポートされるようになりました。

一部のアクションでのオプションのBefore属性のサポート

オプションのbefore属性を使用すると、元の一致式に対して評価される別のXPath式の前にXMLテキストを挿入できます。 Before属性は次のアクションでサポートされます。

ポリシーの変数へのScope属性の追加

Scope属性を使用すると、ポリシー内の変数にスコープを設定できます。次の要素でScope属性がサポートされるようになりました。

一部のアクションに対するパスワード設定機能の追加

次のアクションでパスワードを使用できるようになりました。

カスタムSMTPヘッダのサポートの追加

電子メールの送信、およびテンプレートから電子メールを送信の各アクションで、カスタムSMTPヘッダを使用できるようになりました。

一意の名前への属性の追加

一意の名前トークンの柔軟性を高めるために、counter-use、counter-patter、およびon-unavailableの各属性が追加されました。

特定の関連付けまたはDNへのパスワードの追加

ターゲットパスワードの設定およびソースパスワードの設定の各アクションで、特定のDNまたは関連付けに対してパスワードを設定できるようになりました。

DirXMLスクリプトの新しい要素

DirXMLスクリプトの新機能を使用すると、XSLTスタイルシートの代わりにポリシービルダを使いやすくなります。DesignerでDirXMLスクリプトの新しい要素を使用する方法の詳細については、次の項を参照してください。